窓に付いていることの多い網戸ですが、網戸がない場合は取り付けを考えることもありますよね。
この記事では、網戸を取り付けたい理由をお話しした後に、網戸や網の種類をお伝えします。
また、網戸というと引違い窓であれば片側を覆ってくれるようなものをイメージしますが、こちらでは35cm幅の網戸についてや、網を窓の外枠に付ける方法などをお話しします。
窓に網戸を取り付けたい理由は?
最初に窓に網戸を取り付けたい理由を考えてみましょう。
①網戸が壊れてしまったから
小さな子供やペットが、故意や事故で網戸に穴をあけてしまうこともありますよね。
穴が小さい場合は、ホームセンターなどで売られていることの多いシールタイプの補修グッズを活用する方もいるでしょう。
しかし、穴が開いてしまっただけでなく、枠も壊れてしまったとなれば網戸を新たに取り付けなくてはなりません。
②網戸がない窓だから
網戸がない窓を開けて換気をしようとすると、窓から虫やほこりなどが室内に入り込んでしまいます。
網戸を取り付けることによってそれらを防ぐことができるので、「取り付けたい」と考える方もいることでしょう。
しかし、網戸を取り付けたいとなっても、網戸を付けるためのレールがない場合もあります。
窓のレールはあるのにもかかわらず網戸のレールがない場合は、上記の理由で網戸を付けたいと考えても難しいイメージですが、そんなときは後にご紹介する方法を試してみてください。
網戸の種類はどんなものがあるの?取り付ける前に知っておこう
次に、網戸の種類を見ていきます。
網戸は大きく分けて4種類なので、この機会に覚えて取り付ける際の参考にしてください。
●パネル
一般的に普及しているのがこちらの種類です。
パネルの網戸は網を張ってからセットするため、取り付けの手間がかかりません。
また、タイプによっては、網が汚れたり大きな穴が空いてしまったりしても網だけを外すことができる製品もあります。
●アコーディオン
こちらは、大きな掃き出し窓や玄関ドアに使用されることの多い網戸で、網戸全体が蛇腹のようになっているため、窓と同じように開け閉めすることが可能です。
必要ではないときはたたむことができるので、換気もしたいし出入りも頻繁というところにおすすめの網戸です。
●ロール
ロールは網を巻き取って収納することができる種類で、収納は縦に収まるものと横に収まるものがあります。
網を収納したときの見た目はスッキリしていますが、巻き取った際に網戸に付いている虫も巻き込んでしまうという欠点があります。
●折戸
折戸は、窓よりも玄関に使用されることが多い種類です。
網戸が2つに折れることで動かすことができるので、出入りがしやすいです。
網戸には上記のような種類がありますが、値段は網戸によって違います。
もしも、「安価で網戸を取り付けたい」という場合は、後にご紹介する方法を参考になさってください。
窓に網戸を取り付けよう!選び方は?
何らかの理由で窓に網戸を取り付けるとなれば、張られている網もどのようなものがあるのかを知っておきたいですよね。
こちらも主に4つの種類があるので、特徴をお伝えします。
●ポリプロピレン
多くの網戸に使用されているのがポリプロピレンの網です。
以下でご紹介する網に比べると劣化に弱いので、5~10年程度で交換が必要なこともあります。
ただ、カッターで切ることが可能なので交換はスムーズです。
●ポリエステル
ポリプロピレンの網戸に比べると強度が高いため、ペットを飼っている家で使われることが多いです。
●グラスファイパー
耐火性が高いので、日光がよく当たって高温になりやすいところや、火を扱うキッチン周辺の網戸にも向いています。
●ステンレス
上に挙げたタイプの中でも値段が高いのが、ステンレスタイプの網です。
ほかの網戸とは比べものにならないほど強度と耐久性があるので、ペットを飼っていたり小さな子供がいたりする方に選ばれています。
網戸のない窓に網戸を取り付けよう!
これまで網戸や網の種類についてお話ししましたが、網戸のない窓に次のような網戸を取り付けてみてはいかがでしょうか。
●川口研磨 OKスライド網戸
OKスライド網戸は、網戸用のレールがなかったとしても取り付けられます。
幅は34cmと狭いですが、高さは96~63cm・141~81cm・210~127cmと、さまざまな引違い窓に対応できるようサイズが豊富です。
設置の仕方が簡単なのに加えて、メジャーとハサミだけで取り付けができるのも嬉しいですね。
34cmしか幅がないため、完全に窓をあけて使用することは難しいですが、換気をするのには十分でしょう。
網はポリプロピレンですが、メーカーでは「取替ネット」の取り扱いがあるので、劣化した際は張り替えを行うことも可能です。
網戸の取り付けが難しいなら!網を窓枠に直接貼り付ける方法を試そう
先にお話しした「OKスライド網戸」は、網戸のレールがない場合でも取り付けできますが、できる限り費用を抑えたいという方は、直接窓枠に網を貼り付けるのもいいでしょう。
こちらでは、引違い窓の外枠に直接網を貼る方法をお伝えします。
購入する網は、ポリプロピレンのものやステンレス製のものなど、自分の好みのものをチョイスしてください。
【必要なもの】
・窓枠全体を覆えるサイズの網
・布製のガムテープ
・ハサミ
【やり方】
①窓の外枠よりも1cm程小さく網をカットします。
窓枠よりも1cm程小さく切る理由は、外枠に貼り付ける際の貼りしろとして使用するためです。
②カットした網の周囲に布製のガムテープを貼って、ほつれを防止しましょう。
網の両面をガムテープでサンドするように行うと、ぴったりとくっつきます。
③ほつれ防止をした網を窓枠の1cm内側に当てて、窓枠の貼りしろ部分とほつれ防止をした部分をガムテープで貼り付けます。
網を窓枠に貼り付けるときの注意
先ほどは網を直接窓の外枠に貼り付ける方法をご紹介しましたが、この方法を行う際は注意が必要です。
貼ろうとしている窓が賃貸住宅である場合は、あまりおすすめはできません。
理由は、ガムテープの粘着が窓の外枠に残ってしまう可能性があるためです。
ガムテープによっても異なりますが、ガムテープの粘着は貼ってすぐは粘弾性があり、時間が経過したり紫外線の影響を受けたりすると、流動化するためベタベタします。
ベタベタした状態のガムテープを剥がすのは困難ですし、剥がし方によっては、粘着が残ってしまうこともありえます。
賃貸住宅は、退去をする際に原状回復をする義務があるので、当然貼った網戸も剥がさなければなりません。
粘着が剥がれないとなれば、剥がすための費用をこちらで負担しなければならなくなることもあります。
だからといって、新品の網戸を取り付けるのもよいとは言いきれないので、先に管理会社や大家に連絡をして確認をしましょう。
賃貸住宅に限らず、戸建ての方も粘着が残ってしまう可能性があることを覚えておきましょう。
ちなみに、ガムテープを無理に剥がしてしまうと粘着だけ残ってしまうことがあるので、以下の方法を試してみてください。
①やけどに注意しながら、ドライヤーの温風をガムテープにあてます。
②1分弱温風をあてたら、シールが剥がれるかチェックしましょう。
もしも剥がれにくいようであれば、再度温風をあててください。
③剥がし残しがある場合は、中性洗剤で拭くときれいに取れます。
網戸は簡単に取り付けられる
今回は網戸や網の種類などもお伝えしました。
もしも、網戸を取り付けるレールがある場合は、窓のサイズに合わせて網戸を購入しましょう。
網戸のレールがない場合や安価で網戸を付けたい場合は、網を直接窓枠に貼ることもできるので、是非試してみてください。
ただし、ガムテープの粘着が残ることもあるので、注意しましょう。