ユニットバスを使っていると、どうしても気になるのが知らない間に発生する黒カビです。
こまめなお掃除を心掛けていても、扉の枠の四隅などに溜まった汚れはなかなか落としきることができませんよね。
そのまま放っておくと、どんどん増えてしまう黒カビ対策の1つとして、ユニットバスの扉を外して掃除する方法があります。
ユニットバスに多い折れ戸の外し方を詳しく説明していますので、是非参考にしてみてください。
ユニットバスの扉は3タイプ!
浴室にユニットバスを取り入れているご家庭が多いと思いますが、湿度の高い浴室でどうしても気になるのが黒カビなどの発生ですよね。
特に、扉のパッキンなど、普段のお掃除ではどうしても手が届かない部分があります。
今回は、カビ対策の1つとして、ユニットバスの扉の外し方について考えていきます。
ユニットバスの扉には様々なタイプがありますが、大きく3つのタイプに分類することができます。
●折れ戸
扉が2枚に折れて開閉するタイプで、多くの浴室メーカーの標準仕様タイプです。
開閉時のスペースを取らず、脱衣所および浴室内のスペースをより広く確保することができます。
●開き戸
蝶番などを軸に前後に開くタイプで、扉が1枚の開き戸と2枚の両開き戸があります。
ドア前後に開閉スペースが必要になるが、シンプルな構造で耐久性が強く、比較的掃除がしやすいタイプです。
●引き戸
レール上を滑らせて開閉するタイプで、浴室入口を全開できるため出入りがしやすいタイプです。
ただし、扉を横にスライドさせられるスペースが必要です。
やっぱり汚れが気になるユニットバスの折れ戸!
前章で示したユニットバスの3つのタイプの扉の中で、最もスタンダードと言われているのが折れ戸です。
この折れ戸はメーカーによっては中折れ戸とも呼ばれているのですが、その呼び名の通りちょうど真ん中部分で折れる形状になっているのが一般的です。
しかし実は、この折れ曲がる部分が汚れが溜まりやすい部分といわれているのです。
折れ戸がついたユニットバスをお使いになっているご家庭では、日々の掃除の際にどうしても洗えない場所があることはすでにお分かりですよね。
例え強力なカビ取り用洗剤をスプレーしても、折れ戸の構造上どうしてもブラシ等が届かず、汚れが取りきれない部分が出てくるのです。
また、細かい部分まで掃除を試みても、真ん中の扉の折り畳まれる部分には水が溜まりやすく、しかもしっかり乾燥させることが難しいことからいつも湿気を帯びた状態になってしまいます。
湿気が溜まる場所にはどうしてもカビが発生してしまいますので、気がつくとユニットバスのパッキン部分に黒いカビが生えるということになってしまいますね。
こんな悩みを解消できるのが、ユニットバスの折れ戸を取り外して徹底的に掃除するという方法です。
これを踏まえて、次章から、ユニットバスの扉の外し方について詳しくまとめていきます。
ユニットバスの扉の外し方は意外と簡単!
一見、取り外しが難しそうなユニットバスの扉ですが、実はとても簡単に取り外すことができます。
ドライバーなどの道具なども必要ありません。
ここでは、一般的な折れ戸の外し方をご紹介します。
各メーカーによって形や大きさは異なりますが、ユニットバスのほとんどの折れ戸には、サッシの上部の右手、左手の両端に小さなツマミが付いています。
ロックツマミと呼ばれるこの部分を操作することで、実は簡単に折れ戸を外すことができるのです。
まず、左手で折れ戸の取っ手部分を持ちながら、右手で右側上部のツマミを下げます。
ロックが解除されることで折れ戸の右側上部が枠から外れます。
続いて、右側下部も枠から抜き取るように外していけば、折れ戸の右半分を完全に外すことができます。
同様に、左側上部のツマミを下げてロックを解除し、折れ戸の左部分を枠から外せば完了です。
この時、すでに外した右半分の折れ戸をしっかり支えておけば、外した折れ戸が倒れてくることもありません。
それほど大掛かりな作業ではありませんが、勢いよく扉が倒れることで怪我をすることも考えられます。
軍手を着用するなど、作業の際には安全面をしっかり考慮するようにしましょう。
型の古いユニットバスの扉の外し方は?
ほとんどのユニットバスの折れ戸が、前章でご説明したようにワンタッチで外すことができると言われていますが、ユニットバスの型が古い場合にはロックツマミ自体が付いていないこともあります。
このような場合の外し方についてもご紹介します。
まず、開閉する側の折れ戸の上下には、ナイロン製のレールガイドがバネの力で押し付けられるように取り付けられています。
このレールガイドを扉側に力を加えながら押し付けると、レールから扉が外れ、開閉する側の折れ戸がずれた状態になります。
次に、扉の吊元側を外していきます。
吊元側の上下のレールにストッパーが付いている場合は、ネジを緩めて扉全体を傾けながらスライドさせればレールから完全に扉を外すことができます。
もし、スライド式のストッパーが付いていないようでしたら、マイナスドライバーなどでヒンジ部を扉内に押し込むように力を掛けてレールから扉を取り外して下さい。
基本的には、型の古いユニットバスの場合でも、ドライバーさえあれば簡単に折れ戸を外すことができます。
どうしてもユニットバスの扉の外し方が分からない時は?
これまでに、基本的なユニットバスの折れ戸の外し方や、型の古い場合の外し方などをご紹介してきました。
しかし、ユニットバスを扱うメーカーごとに、ロックツマミの位置や解除方法などが微妙に異なることもあります。
古い型のユニットバスですと、パッと見ただけでは扉の外し方が分かりにくい場合ももちろんあります。
ユニットバスの取扱説明書などを保管されている場合は、まずは、扉の外し方や取り付け方に目を通してから作業をすることをおすすめします。
お使いのユニットバスの種類や型番などがはっきりと分かるなら、メーカーに直接問い合わせてもいいですね。
品番などの情報がない場合は、ユニットバスの取り付け作業を行なった工務店や建築会社などに相談してみることをおすすめします。
また、あまりに型が古いものであれば、取り外し方が分からないだけでなく、長年の使用によりパッキンが劣化していたり、レールが歪んでいたりして扉の取り外し自体が難しいこともあります。
このような時は、工務店や水周り専門の業者などに扉の取り外しを依頼しなければならない場合もあることも念頭に入れておきましょう。
ユニットバスの扉を外して黒カビ撃退!
最後に、ユニットバスの扉の外し方に加えて、扉が外れた後のお手入れ方法についてもご紹介します。
扉が外れれば、日々のお風呂掃除ではどうしても手が届かなかった部分の汚れまでしっかりと落とすことができます。
特に、折れ戸の重なり合ったパネル部分やパッキンの汚れ、黒カビなどが気になっている方は多いと思います。
ドア枠の四隅やレールなどの隠れた場所にも、黒カビはしっかりと発生しています。
また、ユニットバスの扉を外してしまえば、足元に設置されているレールカバーまで取り外され、レールカバーの下の汚れまで落とすこともできます。
掃除の際には、中性タイプや弱酸性タイプの浴室用洗剤を使用しましょう。
気になる黒カビには、カビ取り用洗剤をうまく活用しましょう。
ユニットバスの壁や床面、扉の各パーツなどの素材によっては、強い力でゴシゴシとこすることで傷みの原因になるとも言われています。
特に手強い黒カビにはカビ取り用洗剤を時間を掛けて染み込ませ、汚れを浮かせてから柔らかい素材のスポンジで優しくこすって対処しましょう。
カビ取り用洗剤を使用する場合は、ビニール手袋などを用意しておくことをおすすめします。
ユニットバスの扉を外せば大掃除が楽になる!
ユニットバスの扉を外すとなると、どうしても大掛かりな作業をイメージするものですよね。
しかし、ユニットバスの扉はワンタッチで外せるものが多く、型の古いものでもドライバー1本で取り外しが可能です。
見えない場所に生えた黒カビを放置しておくと、パッキンが劣化し故障の原因になってしまいます。
大掃除の際などに、ユニットバスの扉を外して日々の掃除では落としきれない黒カビを撃退してみましょう。