キッチンレイアウトには、コツがあることをご存知でしょうか。
「人が移動する道」を意味する動線、全体のバランスを意識すること、間仕切りやペンダントライトを使う際の注意点など、キッチンレイアウトを成功させるためにお伝えしたいことをまとめました。
2LDKのマンションをこれから買って住もうと考えている方も、すでに持っていて模様替えを考えている方もぜひ参考にしてください。
模様替えはストレス解消になる!
ストレスや疲れが溜まったら、睡眠をとったりお風呂に入ったりしてリラックスするのも効果的な解消法です。
しかし、悩みごとがあったりしてモヤモヤしていると、なかなか寝付けずに夜更かししてしまうこともあるのではないでしょうか。
知らない間に溜まっているストレスや運動不足のせいで、横になっても眠気が来ない夜もありますよね。
そのような方におすすめなのが、体を適度に動かすこと、そして悩みの原因を忘れる時間を持つことです。
そして、その条件を満たすストレス解消法として、「部屋の模様替え」があります。
掃除や整理整頓、イメージ通りにレイアウトしていくことで、悩みごとを一時的に忘れることができるかもしれません。
意外と運動になりますので、心地良い疲れによって、ぐっすり眠れる効果も期待できます。
何より、思い描いていた通りにレイアウト・コーディネートができた達成感は、夏休みに宿題が全部終わった晴れ晴れとした気持ちに近いものがあります。
そのうえ、レイアウトを変えるだけならお金もかかりません。
そのうちに、模様替えだけではなく壁紙を変えたり家具を作ったりと、DIYにも挑戦したくなるかもしれませんね。
それでは、2LDKのキッチンレイアウトについて考えていきましょう。
2LDKのキッチンレイアウトは動線を意識して計画
2LDKはキッチンとダイニング、そしてリビングがレイアウトされた間取りです。
カウンターキッチンタイプのマンションも多いですが、広いスペースがある分、レイアウトの自由度が高いと言えるでしょう。
レイアウトを考える際には、まずは動かせないものを念頭に置いておく必要があります。
コンセントやドア、窓、カウンターキッチンもそうですが、ゴミ箱は目に付かないところに置く方が良いので、ある程度レイアウトは決まってきます。
冷蔵庫やレンジラックなども、料理中の使い勝手の良さをイメージして置かなければいけないので、どのあたりにレイアウトするかをよく考えましょう。
理想は、料理中に2、3歩くらいの移動で済むレイアウトです。
回り道をしたり、遠くまで取りに行ったりするのはストレスになるので、料理に使うものは同じ空間にコンパクトにまとめましょう。
対面キッチンの場合も、背面収納とカウンターキッチンとの空間を広く取り過ぎることで、疲れてしまうこともあるようです。
料理はスピードが味の決め手になることもあるので、キッチンの動線には注意が必要です。
2LDKのキッチンスペースを仕切る!注意点とは
2LDKで、キッチンがはっきりと分離して見えるパターンも多いですよね。
カウンターキッチンやパーテーションなどで仕切られていることで、散らかっていたり汚れたりしても隠すことができます。
また、料理の際には、いちいち棚を開け閉めするよりは、目に付くところにあるものをパッととって使うのが便利です。
そのため、壁面収納や吊るす収納といった「見せる収納」が選ばれることも多いでしょう。
カウンターキッチンや間仕切りがあれば、それで隠しておけるので、全体的にスッキリと見せることができます。
もともとカウンターキッチンが付いておらず、サイズが同じカラーボックスをいくつか購入して横に並べて、上に天板を置いて、その代わりとして使っている方もいます。
もし、背の高い家具を間仕切りとするなら、地震の揺れで倒れる可能性も考えて、落ちてきても危なくないものを収納することをおすすめします。
家具の転倒防止として、家具の上から天井に突っ張って使う防災アイテムもありますが、あまりにも薄くて高い家具は安定しないので注意してください。
パーテーションも同様で、子供やペットが寄りかかったり、ぶつかることで倒れてしまうこともあります。
間仕切りをレイアウトする際には、安全かどうかイメージして行ってください。
照明器具がキッチンレイアウトの要になることも
おしゃれなキッチンインテリアアイテムとして、よく見かけるようになったのがペンダントライトです。
カウンターキッチンやダイニングテーブルの真上に来るように、天井から吊るして照らす照明器具で、そのおしゃれ効果は抜群です。
しかし、レイアウトを変更することを考えると難点もあります。
こうしたライトは、その下のテーブルをずらしたり、何も置かないと一気にレイアウトがちぐはぐに見えてしまいます。
ペンダントライトサポーター、ダクトレールと呼ばれるアイテムによって少しは移動させることができますが、それによって天井がスッキリと見えない可能性もあります。
2LDKで、キッチンやダイニングを照らす間接照明を選ぶ前には、「後で移動したくならないか」「飽きないか」ということも考えてみましょう。
2LDKのレイアウトを成功させよう!快適なキッチンへ
上記の他にもおすすめポイントはありますので、一つずつご紹介します。
●収納アイテム・スペースを無駄にしない
たくさんのものを収納できるところがあるのに、しっかりと収納できていないと収納棚を増やすことを考えるかもしれません。
高い場所にある収納スペースは片付けにくいですし、収納方法を知らないと、スペースを無駄に使ってしまうことがあるでしょう。
日常的に開けない扉の中に、何年も使っていない食器や賞味期限の切れた食品ストック、もらいもののキッチン掃除グッズなどが眠っている状態になるかもしれません。
それを処分したり、整理整頓していくことによって、キッチンで使えるスペースが増えてレイアウトが楽になります。
●通気性と日当たりの良い衛生的なレイアウト
キッチンの換気を心がけることで、カビや害虫の増殖を予防することができます。
今どきは換気扇の性能が良いので窓の開閉をしなくても十分に換気できるかもしれませんが、もし窓があるなら、それを塞がないようなレイアウトにしましょう。
●観葉植物を取り入れたレイアウト
シンプルなキッチンのアクセントとしてグリーンを取り入れている方も多いです。
2LDKのオープンキッチンなら、キッチンスペースとリビングスペースに同じテイストのグリーンを飾ることで統一感を演出できます。
キッチンだけにたくさんの植物を取り入れるよりは、全体的なバランスを考えてレイアウトしていくことをおすすめします。
意外と盲点?2LDKキッチンのコンセントの数と位置
●配線を考えたレイアウトの工夫
「動かせないものを念頭に」というお話の際にも触れましたが、コンセントの位置や数にも注意が必要でしょう。
キッチンで電子レンジや冷蔵庫、オーブントースター、コーヒーメーカーなど、たくさんの家電を使用するご家庭も多いと思います。
電源タップを使えば、コンセントが足りないという悩みは解消しますが、その上に水分や粉もの、細かいものをこぼしてしまうと危ないです。
キッチンの延長コードは、足を引っかけて転んでしまうこともありますし、どこか生活感を感じさせてしまうものです。
2LDKでオープンキッチンなら、特に気になってくるのではないでしょうか。
電源タップを使わなくて済むように、コンセント増設リフォームをすることもできるでしょう。
しかし、リフォームには少なからず費用がかかります。
無理のないレイアウトに工夫して、電源タップをなるべく壁や棚に添わせて、邪魔にならないようにしましょう。
模様替えには計画と勢いが大切!
2LDKのキッチンスペースを、どうレイアウトすると快適に使えるのかご紹介してきました。
いくらセンスの良いキッチンでも、そこにいてストレスを感じる空間になってしまったら意味がありません。
LDKのキッチンは、お客さんから見られることも多いので、スッキリと片付けられるレイアウトにしてみてください。
はじめる前は億劫でも、気合いを入れてスタートすると熱中してストレス解消にもなるので、時間があるときに計画を立ててみてください。