窓のクレセント錠がガタガタしてる!自分で修理してみよう!

どこのお宅にでもあるであろうアルミサッシ窓ですが、そこに付いているカギがクレセント錠です。

このクレセント錠、長年使っていると、ガタガタ、グラグラしてきてしまいます。

窓がぴったり閉まっていないと、隙間風や花粉、虫などが入ってきてしまいますし、防犯上でも心配ですよね。

そこで、クレセント錠を自分で修理する方法をご紹介していきます。

コツをつかめば、案外簡単に出来ますので、ぜひチャレンジしてみてください。

クレセント錠は自分で修理出来る!

先程も、お話ししたように、アルミサッシ窓などに付いている一般的なカギを「クレセント錠」と言います。

クレセントとは、「三日月=crescent」のことで、形が三日月型をしていることから、この名前が付きました。

クレセント錠を長年使っていると、前述したようにガタガタしてしまい、カギがかみ合わなくなってしまったり、何もしなくても勝手にカギが開閉してしまうなど、問題が起こってきます。

防犯上も心配ですし、気密性が悪くなるので冷暖房を使う季節ですと、電気代の負担も気になるところです。

クレセント錠は、きちんとした準備をして、手順通りに行えば、自分で修理することが出来ます。

修理にあたっては、特別な道具を必要としません。

プラスドライバーがあれば、大抵のものは修理出来ます。

そもそも、クレセント錠は使う頻度が高く劣化しやすいため、交換しやすくなっているのです。

まずは、ご自宅の窓のクレセント錠がどのような状態なのか確認してください。

それでは、実際に修理するための手順を状態別にご紹介していきましょう。

窓のクレセント錠を修理する「クレセント本体の調整」

最初にご紹介する修理方法は、「クレセント錠が緩んでしまった場合」です。

窓がガタつく、カギが閉まりにくい、またはしっかり閉まらない、などの状態であれば、クレセント錠の「本体」と「受け」の位置が合っていないことが原因かもしれません。

クレセント錠の位置が合っていないと窓が傾いてしまい、隙間が出来たり窓が重なる「召し合わせ部」が合わず、ここにも隙間が生じます。

そんな状態の場合には手順に沿って、金具の調整を行いましょう。

《クレセント「本体」を調整する》

1.クレセント錠のネジカバーを外す

2.ネジをドライバーで緩める

3.クレセント錠の「本体」を持って上下に動かし、位置を調整する

4.位置が決まったらネジを締める

5.カバーを取り付けて、終了

以上のように、ドライバーひとつで力もいらず、簡単に調整出来ます。

コツとしては、ネジを緩めるときに緩めすぎないことです。

ネジを緩めすぎると「本体」が外れて落ちてしまったり、位置決めをしてネジを締めるときに締めずらかったりするからです。

また、裏金具が付いているタイプの場合、両ネジを外してしまうとサッシのフレーム内に金具が落ちてしまうことがあるので注意しましょう。

窓のクレセント錠を修理する「クレセント受けの調整」

クレセント錠「本体」の修理をしても、まだガタつく、あるいは「本体」はズレていないという場合は、クレセント錠の「受け」を調整しましょう。

《クレセント「受け」を調整する》

1.クレセント「受け」のネジカバーを外す

2.ネジをドライバーで緩める

3.クレセント錠の「受け」を持って上下に動かし、位置を調整する

4.位置が決まったらネジを締める

5.カバーを取り付けて、終了

このように、クレセント錠「本体」の調整とほぼ同じです。

「受け」も「本体」のときと同じように、取り外さず、ネジを緩めるだけにしてください。

このようなやり方でクレセント錠を修理すると、クレセント錠のガタつきや、窓からの隙間風が改善されるはずです。

これが、自分で修理出来る一番簡単な方法になります。

まずは、この方法を試してみてください。

また、クレセント錠の「本体」と「受け」をズレたままにしておくと、カギが掛からなくなってしまったり、クレセント錠が曲がってしまったり、最悪の場合、折れてしまうこともあるので早めに修理しましょう。

窓のクレセント錠を修理する「クレセント錠の交換」準備編

前述のようなクレセント錠の調整だけでは、修理出来ず、クレセント錠そのものが劣化してしまっている場合には、交換をしましょう。

交換にあたってのポイントは、次の通りです

《新しいクレセント錠を用意する》

クレセント錠自体の交換ですから、今使っているクレセント錠のメーカーや型番を調べて、新しいものを用意しましょう。

古い型の場合など、同じものが手に入らないときは、代替え品を用意してください。

《代替え品を探す》

もし、メーカーや型番が分からない場合や、同じものが手に入らないときは、クレセント錠を採寸して代替え品を探しましょう。

1.ビスピッチを測る

取り付けネジ(=ビス)の間を測りましょう。

取り付けネジの中心を軸に、取り付けネジ同士の間の幅をビスピッチと言います。

この部分が同じでないと、窓枠にクレセント錠を取り付けることが出来なくなります。

2.引き寄せを測る

ネジの中心から、「受け」までの長さ(引き寄せ)を測ります。

3.クレセントの幅を測る

クレセント錠が固定されている部分から、金具の幅(=高さ、立ち上がり)を測ります。

この3か所が一致してれば、代替え品として取り付けることが出来ます。

なかには、寸法を可変出来る「万能型クレセント錠」もあるので、状態に合わせて使い分けてください。

窓のクレセント錠を修理する「クレセント錠の交換」実践編

新しいクレセント錠が準備出来たら、さっそく交換していきましょう。

《クレセント錠を外す》

1.ネジカバーを外す

2.先に上のネジを外し、外したネジはもう一度取り付けておく

*裏金具が付いている場合があるので、落とさないために再度ネジを取り付けておく

3.次に下のネジを緩めて「本体」を外す

《新しいクレセント錠の取り付け》

1.新しいクレセント錠のネジを緩め、下から仮止めする

2.取り付けておいた上のネジを外し、クレセント錠を仮止めする

3.位置を調整し、ドライバーでしっかり締める

取り付けが終わったら、施錠、開錠出来るか確認し、必要なら微調整しましょう。

先程、ご紹介した寸法を可変出来る「万能型クレセント錠」の場合には、説明書をよく読み、噛み合わせを確認しながら取り付けてください。

このように、「本体」そのものを交換する場合でも、ドライバーひとつで簡単に取り換えることが出来ます。

気になる窓があったら、早めに修理しましょう。

窓の防犯!進化したクレセント錠!

これまで、クレセント錠の修理についてお話ししてきましたが、この修理を機会にクレセント錠と窓の防犯について見直してみてはいかがでしょうか?

はじめに「クレセント錠の劣化は防犯上も心配」とお話ししましたが、実はクレセント錠の防犯能力はそれほど高くはありません。

窓を見てもらえばお分かりかと思いますが、クレセント錠で閉めておけば、確かに窓を外から開閉することが簡単には出来なくなります。

しかし、窓を割られてしまえば、クレセント錠は簡単に開けることが出来てしまいます。

実際、泥棒が家に侵入するときには、窓を少しだけ割って、クレセント錠を回し、窓を開けて侵入するケースが最も多いと言います。

時間にしても5分と掛かりません。

また、泥棒が家に侵入する場合、5分以上掛かると諦める傾向があるそうです。

そこで、最近では簡単に開けることが出来ない、暗証番号付きのものや、カギ付きのクレセント錠が販売されています。

なかには、振動でアラームが鳴るものも販売されています。

クレセント錠を見直して、防犯にも役立ててみませんか。

クレセント錠の修理は案外カンタン!

このように、クレセント錠の修理や交換は、時間も特別な道具もいらず、案外簡単に出来ます。

現在のクレセント錠に不具合を感じているのなら、それと同時に、防犯に役立つクレセント錠に変えていくのも良いと思います。

この記事をきっかけに、ご自宅のクレセント錠の劣化や防犯について、見直してみてはいかがでしょう。