「朝起きると部屋が冷え込んでいて暖房も効きが悪い」という経験が、一度はあるのではないでしょうか。
それはもしかすると、窓の防寒対策を行うことで軽減する事ができるかもしれません。
今回は誰でも簡単に出来るボードを活用した窓の防寒対策をまとめましたので、是非ご覧ください。
窓の防寒対策をおすすめする理由
部屋が冷える原因にはいくつもの要素がありますが、外界と面している部分から冷気が伝わる事が一つの原因として挙げられます。
住宅の壁や天井、床などは比較的断熱性の高い作りをしていますが、現在一般住宅に広く普及している窓サッシは、加工のし易さや安価な点からアルミ製のものが多く出回っています。
日本の住宅が寒い理由の一つが、このアルミ製で出来た一枚ガラスのサッシが使われている点です。
サッシ枠を構成するアルミは熱伝導力が高く、外の冷気を直ぐに室内に入れてしまいます。
ガラス自体は熱伝導率が低いものの、薄い一枚ガラスではやはり外の冷気を中に入れてしまいます。
もしも新築住宅で防寒対策を考えて断熱性を高めたいのであれば、窓周りを樹脂製のサッシ、ペアガラスにすることをおすすめします。
しかし、賃貸の場合手を加えるのは難しいですし、持ち家の場合でも工事費用が高くつくのであまり現実的ではありません。
そのため、今回は誰でも簡単に出来る防寒対策として、色々なボードを活用したものをご紹介していきます。
窓の防寒対策にオススメのボード!断熱ボード
急いで防寒対策をするなら、市販の断熱ボード、断熱パネルなどの製品を使うのがおすすめです。
専用の防寒用品として販売されているので、断熱効果の高い材質で出来ている事はもちろんのこと、取り付け方法や使い方に工夫がされているものが多いので購入後直ぐに使うことが出来ます。
断熱ボードは様々な種類が販売されていますが、タイプとしては主に3つに分かれます。
・窓に張るタイプ
・窓の下半分に立て掛けるタイプ
・折れ曲がることで自立可能な、どこにでも置けるタイプ
防寒対策ボードを活用する際は、主にこの3つタイプがあります。
自立可能なタイプのものであれば、窓以外のあらゆる所に設置することができるので、お試しに買うのも良いですね。
また、下記で詳しく説明しますが、今回説明するボードは加工し易い材質のため、自立可能な防寒対策ボードを自作する事も可能です。
◆メリット
・お洒落な柄の製品もあり、部屋のインテリアに合わせやすい。
・簡単に貼り付け、取り外しが出来る製品が多く賃貸にも向いている。
・自立式の製品もあり、様々なニーズに応えることができる。
◆デメリット
・製品によっては値段が高い傾向がある
窓の防寒対策におすすめのボード!プラスチック段ボール
防寒対策には市販の断熱ボードを使うのもおすすめですが、専用のものは値段が高いので少し心配ですよね。
そこでホームセンターなどで簡単に買える、身の回りのボードを代用して使ってみるのも一つの手です。
簡単に手に入るボードの一つとして、通称プラダンと呼ばれる、プラスチック段ボールを防寒対策ボードとしておすすめします。
プラスチック段ボールは材質がポリプロピレンで出来ているため非常に軽量で、その名の通り段ボールのような中空構造で出来ているのでそれなりに強度もあります。
使い方としては、単純に立て掛けて使うほか、軽い素材で耐水性が高い点を活かして、窓に両面テープなどを使って貼る事で防寒効果があります。
◆メリット
・値段が安く、あらゆるホームセンターで購入できる。
・簡単に貼り付け、取り外しが出来るため賃貸にも向いている。
・透過性があり、日光を家の中に入れることが出来る。
・やわらかいのでロール状に巻く事が可能で、持ち運びし易い。
◆デメリット
・貼って使う場合は結露やカビなどに注意が必要。
窓の防寒対策におすすめのボード!スタイロフォーム
少し見た目に難がありますが、他にも窓の防寒対策におすすめしたいボードがあります。
それはスタイロフォームと呼ばれる住宅用の断熱材です。
スタイロフォームは非常に熱伝導率が低いのが特徴で、元々住宅の壁や柱の間に入れる断熱材として使われているものなので断熱性能は折り紙つきです。
材質は発泡ポリスチレンで出来ており、発泡スチロールに似た構造をしています。
厚みや種類にもよりますが、柔らかく加工性に優れているのでカッターナイフなどで簡単にカットする事が出来ます。
そのため、部屋の窓のほか、浴室の窓やトイレの窓など使用したい場所に合わせて加工し易いのも利点の一つです。
◆メリット
・値段が安く、取り扱いのあるホームセンターが多い。
・今回ご紹介した製品の中では一番断熱性が高い。
・軽いので簡単に貼り付け、取り外しが出来るため賃貸にも向いている。
・大きめのサイズを買うと運ぶのが不便。
◆デメリット
・壁の中に入れる建材なので、そのままで使用すると見た目が悪く工夫が必要。
・透過性がないので窓に張ると部屋に日光を遮ってしまう。
防寒対策ボードを運ぶにはホームセンターで買うのがオススメ
上記で説明したスタイロフォーム、合板、インシュレーションボードなどを購入するときに考えておきたいのが自宅への持ち運びです。
実際にホームセンターへ行くと分かりますが、店頭に置いてある窓の防寒対策に使用できるボードの多くは1820ミリ×910ミリ規格のサイズで売っています。
大きいままのボードでは軽自動車やコンパクトカー、セダンなどの車では載らないので運ぶには大きめの車や軽トラが必要になってきます。
そういう方に向けて、一部のホームセンターでは店頭で買った大きな荷物の運搬用に軽トラの貸出サービスを行っているので、必要な方は問い合わせてみると良いでしょう。
問い合わせの際は、貸出時間(往復1時間までなどが多い)の確認をすると共に、積み荷を固定するロープの有無、雨天時の幌(雨避け)の有無などを確認して、準備していくと良いでしょう。
また、余談になりますが上記で説明した専用の断熱ボードやプラスチック段ボールは簡単に曲がって、直ぐに元に戻るので小さめの車でも運べるかもしれませんね。
防寒対策ボードを製作するのに活用したいホームセンター
上記で紹介したプラスチック段ボールやスタイロフォームなどは加工が簡単なため、自立するボードなどを自作する人も多いです。
その場合はカットしたり固定したりと工作が必要になるので、ホームセンターのカットコーナーや工作室を活用することをおすすめします。
カットコーナーはその名の通り木材などのカットサービスを行っているところで、大型のホームセンターには欠かせないサービスの一つになっています。
防寒対策ボードを自作する中で木材を使う事もあるかと思いますが、手作業でカットするにはそれなりの技術が必要です。
しかし、ホームセンターのカットコーナーを利用することで精度よく仕上げることができます。
注意点は、材料の持ち込みを禁止しているお店が多いことです。
買ったその場でカットしてもらえるように、事前に窓から必要な寸法を確認しておきましょう。
工作室は最近ホームセンターで増えてきたサービスで、インパクトドライバーやボール盤、ジグソーなど初級者から上級者向けの工具を自由に使える場所です。
交錯室の中で材料を切ったり、穴を開けたり、ビス止めしたりと一通りの加工が行えるようになっています。
ホームセンターによっては工具の使い方や製作の相談に載ってくれるようなので、うまく活用する事でスムーズに製作する事ができるでしょう。
また、カットサービスと同じく材料の持ち込みは禁止しているお店が大半なので、製作するボードの簡単な図面を用意して向かうと良いですね。
ボードを活用して窓の簡単防寒対策
今回ご紹介した窓の防寒対策は、床や天井、外壁などに比べて一番簡単で効果が感じやすい場所です。
費用を安くしたいが日光は取りいれたい場合はプラスチック段ボール、とにかく暖かくしたい場合はスタイロフォームを活用するなど、自分にあった防寒対策ボードが見つかると良いですね。