お部屋を今以上に快適な空間にしたい人や、リーズナブルにお部屋の印象を変えたい人もいるのではないでしょうか。
既存の窓に内扉をDIYして、機能的で見た目もオシャレに窓をリメイクしてみませんか?
ここでは窓に内扉を付けるメリットと、内扉の取り付け方法についてご紹介します。
窓を二重窓や内扉付きにすることで機能的に!
住宅に備え付けられた窓サッシに、内窓や開閉できる内扉を付けることで、数々のメリットが得られます。
業者に頼んで施工してもらえば、それなりに大きな金額が必要になりますが、ホームセンターなどで材料を揃えDIYすることで、リーズナブルに内窓や内扉を自宅にも取り入れることができるのです。
費用が抑えられるだけでなく、完全オリジナルのおしゃれなものを作ることができるため、今人気を集めています。
ここでは内窓や内扉を付けることによって得られる、機能面でのメリットをご紹介します。
・省エネ効果
窓が二枚になることから、窓と窓の間に空気の層ができ、窓の断熱性が高くなります。
これにより、外の気温の影響を受けにくくなると同時に、室内の空気を逃さないので、エアコン効率が高まります。
・防音効果
音の中には物を通して伝わる音と、空気を通して伝わる音があります。
車の走行音や、話し声、楽器の音などが空気を通して伝わるとされている音です。
これらの音は、内窓や内扉を付けることによってできる空気の層によって、和らげることができるので、外からの音も、室内からの音も、伝わりにくくなります。
機能だけじゃない!内窓や内扉をDIYするメリット
内窓や内扉を取り付けることで、省エネ効果や防音効果といった機能を付加できることは先にお話ししました。
しかし、メリットは機能面だけではありません。
窓はお部屋の中で、壁や天井、床についで大きな範囲を占めています。
それにより、お部屋をコーディネートする上で大きく影響を及ぼします。
カントリー調のお部屋を目指し、家具や壁紙を揃えても、無機質なアルミサッシを露出していれば、統一感は生まれません。
そこで役立つのが内窓や内扉なのです。
DIYで好きなように作れるので、お部屋のインテリアに合わせて材料を選び、作ることができます。
備え付けられている窓サッシと違い、取り外しや交換も簡単にできるので、思い切った塗装や、アレンジも挑戦しやすいのも魅力です。
こだわりの内窓や内扉を作れば、お部屋のインテリアをよりステキにするのに一役かってくれるでしょう。
カーテン以上に優れた木の内扉
「仕事が夜勤で昼間寝るのに明るさが気になる」という人や、「繁華街に住んでいて夜でもカーテンの隙間から明かりが入ってくる」という人もいらっしゃるでしょう。
外からの明かりや、太陽の光が入ってくるのを防ぐためには、カーテンを使うことが多いです。
遮光カーテンのように、通常のカーテン生地とは違う素材で作られたものや、厚みを出すことで光を遮る商品もあります。
しかし遮光性が高ければ高いほど、販売価格も高くなります。
更に、どんなに遮光性が高いカーテンを取り付けても、隙間があれば明かりや光が入ってきます。
リーズナブルな価格で、隙間ができないようにするために、おすすめしたいのが木の内扉です。
フレームに窓ガラスの代用品を用いる内窓タイプではなく、木だけで内扉をDIYし、取り付けることで、カーテン以上に優れた遮光性に期待できます。
取り付けるときに、蝶番を内扉の外側に付けることにより、蝶番部分に隙間ができることも防げます。
DIYで更にお部屋の省エネ効果を高めよう!
窓に内窓や内扉を取り付けることで、省エネ効果が得られることは先にお話ししました。
ここでは、更に省エネ効果を高めるために、DIYでできる方法をご紹介します。
・隙間対策をする
お部屋の中で一番大きな開口部である窓や内ドア、玄関ドアには、隙間があることが多いです。
隙間のある場所や、隙間の程度に合わせて、適した隙間テープを選び、貼ることがおすすめです。
隙間がなくなることで省エネ効果は更に高まります。
・断熱シートを活用する
100円ショップでもかんたんに手に入る断熱シートを活用することで、より断熱効果が高まり、省エネに繋がります。
内扉をDIYするときに、できあがった内扉の裏側に、両面テープで断熱シートを貼るだけで完成です。
ここでお話している断熱シートは、窓ガラスに貼り付けるタイプのものではなく、プチプチのようなもののことです。
不要になればすぐに外すこともできるので、大変便利です。
DIYで作った窓の内扉を取り付けてみよう!
窓サッシをより機能的にしてくれる内扉は、DIYで作ることができます。
完全に窓を塞いでしまうタイプの内扉を取り付ける人もいれば、フレームを組み立て、窓ガラスの代用品をはめ込んだ内窓のようなものを作り、開閉できるようにする人もいます。
どちらも作り方は多く紹介されていますので、ここでは作った内扉を、窓枠に取り付ける方法をご紹介します。
【用意するもの】
・窓枠のサイズに合わせた内扉 2枚
・蝶番 4枚
・戸当たり用の角材10~15mm×窓枠内側の幅 2本
・取っ手 2つ
【取り付け方法】
1.内窓に取っ手を取り付ける。
2.左右の窓枠それぞれ2箇所ずつと、作った左右の内扉の、蝶番を取り付ける位置を決める。
3.決めた位置に下穴を開ける。
4.窓枠に蝶番を取り付ける。
5.内扉に蝶番を取り付ける。
6.窓枠の内側の上下に、戸当たり用の角材を取り付ける。
内扉に蝶番を取り付けるときには、ズレを防ぐためにも、誰かに内扉を持ってもらい取り付けるのがおすすめです。
隙間ができるのを防ぐためには、蝶番は外側に付けるのが良いですが、見えないようにしたい場合は内側に付けます。
戸当たり用の角材は、基本的にはビスで固定します。
窓が内側に入ってしまうのを防いでくれるだけでなく、隙間風も防いでくれるでしょう。
賃貸物件でも窓に内扉を付けられる?
取り付けに蝶番を使用する内扉は、ビスを使って固定しなければいけません。
賃貸物件の場合、窓枠にビス穴を開けてしまうと、退去時の原状回復で補修費用を請求されてしまいます。
しかし、一手間かけることで、賃貸物件でも原状回復の心配をせず、窓に内扉を取り付けることができます。
一手間かける方法とは、既存の窓枠の内側に、更に窓枠を作ってしまう方法です。
既存の窓枠の内寸を正確に測って、それに合わせて木材を用意します。
幅は2~3cm、厚みは使いたいビスの長さ以上のものが必要です。
木材をカットしたら、既存の窓枠の内側にはめ込みます。
窓枠の縦の長さに合わせてカットした木材を左右にはめ込んだら、上下に左右の木材を固定するように木材をはめ込むと、ガッチリ固定されます。
あとはDIYで作った新たな窓枠に合わせて内扉を作り、先に紹介した取り付け方法で取り付ければ、既存の窓枠を傷付けることなく、内扉を取り付けられます。
オシャレなだけじゃない!機能的にもぜひ取り入れたい内扉
断熱性や防音性に期待できる二重窓は、扉付きのものにすると見た目にも更にオシャレに仕上がります。
DIY初心者にも挑戦しやすく、寸法さえきちんと測れば、失敗しにくいDIY方法と言えるでしょう。
ぜひ挑戦してみてください。