戸建て住宅には納戸があることも多いですよね。
しかし、多くの場合納戸には備え付けの棚がないため、普段使わない季節もののアイテムで溢れかえり、ごちゃごちゃとしがちです。
納戸には「ダボレール棚」を取り付けて、スッキリ収納を目指しましょう。
店頭などでよく見かけるダボレール棚の、特徴や取り付け方をご紹介していきます。
ダボレール棚とはどんな棚なの?
あまり聞き馴染みのない「ダボレール棚」ですが、アパレルショップなどで洋服が壁面についた棚に陳列されている光景を見たことはないでしょうか。
一目でどのような服が置いてあるか、遠目でも分かるようになっていますよね。
あれらの棚をダボレール棚と呼ぶのです。
商品の陳列に適しているため、ダボレール棚を店頭で使用するショップは多くあります。
アルバイトなどで販売経験のある方は、取り扱ったことがある方もいるのではないでしょうか。
ダボレールとは「棚を取り付ける支柱」のことを指します。
壁にダボレールの支柱をビス留めし、後から棚を置いて設置するという取り付け方法です。
別名「ガチャ柱」「ダボ柱」「棚柱」などと呼ばれることもあります。
ダボレール自体は単品で1,000~2,000円ほどで購入できるようになっています。
インターネットやホームセンターで手軽に手に入れられ、納戸に取り付けると高い収納力を誇る棚なのです。
ダボレール棚を納戸に取り付けるメリットとは?
ダボレール棚を納戸に取り付けると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
まとめてご紹介していきましょう。
●デッドスペースを利用できる
納戸は小スペースのため、収納できる場所が限られます。
しかしダボレール棚であれば、天井近くの空いた空間に棚を設置することも可能です。
●カスタマイズ性が高い
棚の幅や大きさ、長さの調節が自由に行えます。
納戸に収納する季節ものは、大きさがまちまちであることが多いですよね。
ダボレール棚は収納物に合わせた棚にカスタマイズすることができるため、非常に便利です。
●ハンガーラックにできる
棚の代わりにポールを取り付けると、ハンガーラックへ変身します。
冬しか使用しないアウターなど、たたんで収納できないものを、まとめてかけておくことが可能です。
●材料を追加できる
棚が追加で必要になったら、ホームセンターなどですぐに購入できます。
高額ではないため、追加でパーツを揃えやすいでしょう。
●賃貸でも大丈夫
賃貸にお住まいの方は壁に穴をあけられませんよね。
しかし、「ディアウォール」という柱を設置すると、そこにダボレール棚を取り付けることが可能なのです。
簡単!ダボレール棚の取り付け方
ここではダボレール棚を納戸に取り付ける方法をご説明します。
なお、ダボレールと棚などのパーツは同じメーカーのものを使用しましょう。
他メーカーだと、規格が合わない可能性があるためです。
【ダボレール棚の取り付け方】
①取り付け場所を決める
あらかじめ、どの壁にどのくらいの大きさの棚を何段設置するか決めておきましょう。
そしてホームセンターなどで、棚とダボレールを購入します。
その際、ちょうどいいサイズがなければ、その場でカットしてもらいましょう。
②壁にダボレールを取り付ける
壁の下地を確かめつつ、ダボレールを取り付ける位置に印をつけましょう。
印に合わせて電動ドライバーでビス打ちしていきます。
左右、両方取り付けてください。
③棚を置く
棚を置くための、棚受けを好きな位置に設置しましょう。
最後に棚を置いて完成となります。
棚受けは上下好きな位置に変えることができるため、収納物に合わせて棚の位置を移動させると良いでしょう。
ダボレール棚を納戸に取り付ける際の注意点
納戸にダボレール棚を取り付ける際に、注意すべき点はどのようなことでしょうか。
それは、ダボレールを取り付ける「壁」の問題です。
カスタマイズ性に長けたダボレールですが、すべての壁に取り付け可能なわけではありません。
「石膏ボード」の壁にダボレールを設置すると、棚ごとすべて抜け落ちてしまうことがあるのです。
そのため、取り付けたい壁が石膏ボードかどうか確認してから作業に取り掛かりましょう。
その確認方法として、壁に画鋲を刺す方法があげられます。
画鋲を壁に刺し、先の方に白い粉がついていたら石膏ボードの壁であることの証になります。
しかし、石膏ボードの壁にどうしてもダボレール棚を取り付けたい方もいらっしゃるでしょう。
その場合は石膏ボード専用のビスが販売しているので、ダボレールの取り付けの際はそちらのビスで対応してください。
取り付けの際は、上下垂直に使うことが前提となりますので頭に入れておきましょう。
また、ダボレール棚の強度にも注意が必要です。
ダボレール棚に収納物を乗せすぎると、棚が破損する原因となります。
基本的に収納物の重量は10キロ前後を目安にしてください。
納戸以外に!おすすめの取り付け場所
ダボレール棚は納戸に取り付けると、さまざまな大きさの収納物に対応できます。
ここでは、納戸以外のおすすめの設置場所をご紹介していきましょう。
●リビング
ダボレール棚は壁面収納に適しています。
グリーンや本棚に使用すれば、見せる収納に変身します。
お洒落なカラーの棚を設置すれば、部屋のアクセントになるでしょう。
●キッチン
良く使う食器を壁面収納にして、お洒落に飾ることも可能です。
パントリートしてデッドスペースを活用しても良いでしょう。
●書斎
ダボレール棚はデスクとして使用することができます。
デスクと隣り合わせて本棚や引き出しを設置すれば、どこにでも書斎を作ることができるでしょう。
●ウォークインクローゼット
納戸に続き、収納に悩むのがウォークインクローゼットです。
棚をいくつも設置すれば、散らかりがちな洋服も収納できるようになるでしょう。
●玄関
玄関には、傘や自転車、子供の外遊び道具など、靴以外にも置いておくものが意外と多いです。
ダボレール棚で壁面収納すれば、直置きしているものを減らし、すっきりさせることができるでしょう。
無印良品の棚取り付けサービスを利用しよう
ダボレール棚は、納戸やリビングなど、どこにでも簡単に取り付けることができます。
しかし、DIYに自信がなかったら専門業者に依頼しても良いでしょう。
おすすめなのは「無印良品」の「棚取り付けサービス」です。
気になるサービス内容ですが、「奥行き30センチ・または40センチの棚(バーでも可)を壁に取り付ける」というものです。
先ほどご紹介したダボレール棚の取り付け方と同じような内容となります。
ポイントなのは、無印良品の棚を使用できるという点です。
現在、部屋の家具を無印良品で揃えているのであれば、同じ木材で揃えれば一体感が出るでしょう。
ちなみに、施工時間は1~2時間と、それほど長くかかりません。
また、料金ですが、基本のサービス料金が5,000円(税込み)かかります。
そこにプラスして材料代がかかってくるのですが、パーツ代金は390~4,990円とまちまちです。
例として、洗濯機の上に棚を2段、バーを1本取り付けるとします。
この場合、合計のパーツ代が13,380円で、プラスサービス料金が加算されるため、18,380円となります。
無印良品で既製品の棚を購入すると、サイズがすでに決まっています。
しかし「棚取り付けサービス」であれば、ジャストサイズの収納棚を無印良品が取り付けてくれるため、おすすめのサービスとなります。
納戸には収納棚が必要!
納戸は「今は必要のないもの」を収納しておく場所です。
あまり人の出入りもないため、ごちゃごちゃと散らかりがちです。
納戸にはダボレール棚を取り付けて、普段使わないものをスッキリと収納させましょう。
季節ものは必要となった時、どこにしまったか忘れてしまうことが多いですが、きちんとした収納場所を作れば探す手間も省けます。
納戸に棚を作り、スッキリ収納を目指しましょう。