家賃の自動引き落としは安心・手軽!その手続き方法とは?

毎月の家賃はどのような方法で支払っていますか。

この記事では、便利で安心の「自動引き落とし」についてお話をします。

自動引き落としを利用すれば、毎月の煩わしい手間が省け、払い忘れも防げます。

しかし、一方では気を付けなくてはならない点もあります。

手続き方法などもあわせてご紹介しますので、家賃を便利に支払いたいという方はぜひ参考にしてみてください。

毎月の家賃にはどんな振込み方法がある?

賃貸物件にお住まいの皆さん、家賃はどのような方法で支払っていますか。

少し前までは、大家さんに毎月現金を手渡しをするという例も多くありましたが、最近では以下のような方法が一般的になっています。

■指定口座へ振込み

毎月決まった期日までに、ATMや銀行窓口またはインターネットバンキングから、大家さんまたは管理会社の指定する口座に振込む方法です。

■クレジットカード払い

大家さんが決済手数料を負担することになるため少ない傾向にありますが、ニーズに合わせて最近では少しずつ増えてきています。

■自動引き落とし

最初に手続きをすることで、入居者の銀行口座から毎月決まった日に家賃が自動的に引き落としされる方法です。

この記事では、これらの方法の中にある「自動引き落とし」に焦点を当ててお話をしていきます。

現在選択している方法よりもスムーズな支払いが可能になるかもしれないので、ぜひご一読ください。

家賃の支払いは自動引き落としが便利!メリットとデメリットは?

前項でもご説明した通り、自動引き落としは毎月決まった日に家賃が自動的に引き落とされるので、とても便利な方法と言えます。

まずは、自動引き落としにはどんなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。

●メリット

・家賃の支払いを忘れる心配がなく、残高不足でない限り確実に引き落としがされる
・最初の手続きだけで済むので、毎月の手間が掛からない

▲デメリット

・残高が不足していると引き落としができず未払いになってしまう
・最初の手続きが少し面倒

家賃の支払いは毎月必ず発生するものです。

そのため、毎月自動的に引き落としされる自動引き落としは、最も安心でラクな方法とも言えます。

しかし、給料が入金される口座とは別である場合などは、残高不足に気を付けなくてはいけません。

引き落としができないことが頻繁にあると大家さんや管理会社からの信用を失ってしまうので、毎月確実に引落としができるようにしておくことが大切です。

家賃を自動引き落としにする手続きと手数料

家賃の自動引き落としはとても便利な支払い方法ですが、最初に手続きをしなくてはならないので少し面倒に感じるかもしれません。

まずは、大家さんや管理会社に「家賃の自動引き落としが可能であるか」を確認しましょう。

物件によっては、自動引き落としを導入していない場合もあります。

自動引き落としが可能である場合、大家さんまたは管理会社から渡される「口座振替依頼書」に必要事項を記入し、手続きをします。

その際、ご自身の銀行の届出印が必要になりますので必ず用意しておきましょう。

記入内容に不備があったり、届出印に相違があったりすると再度提出が必要になるため、記入する際には注意しましょう。

また、家賃を自動引き落としにする場合には手数料が発生し、入居者が負担するケースが多いです。

手数料がいくら発生するかは銀行によって異なりますが、管理会社が取引している銀行と別の銀行を引き落とし口座とする場合、手数料は割高になる傾向があります。

逆に、同行同支店を引き落とし口座とする場合には手数料が比較的安く、銀行によっては無料である場合もあります。

家賃と同じく手数料も毎月発生するものなので、あらかじめ確認しておくようにしましょう。

家賃の自動引き落としはココに注意!

毎月家賃を支払う手間を考えると、忙しい方なら特に自動引き落としにする方が良さそうですが、いくつか注意点もあります。

まず最初の注意点は、自動引き落としの手続きが完了したあと、早速その月から自動で引き落としはされないということです。

通常、口座振替依頼書を提出した翌月からの開始になります。

申込日が月の下旬の場合は、翌々月になることもあるので覚えておきましょう。

手続きが完了するまでの間は、ご自身での振込みが必要になります。

何月分の家賃から自動引き落としがされるのかをしっかり確認し、未払いや二重振込みをしないようにしましょう。

次に、引き落とし日の確認です。

定められた期日前には、必ず残高があるようにしておくことが大切です。

引き落とし日が土・日・祝に当たる場合は、その前営業日になる場合と翌営業日になる場合がありますので、その点もあわせて確認するようにしましょう。

また、うっかり残高不足にしてしまった場合、「再引き落とし」がされる場合とされない場合があります。

これも物件によって異なりますので、万が一のときの対応についても確認しておくと安心です。

退去したら家賃の自動引き落としを止める手続きは誰がする?

今住んでいる物件を退去する際は、いろいろな手続きがあり、やらなければいけないことも多いものです。

仕事が忙しかったり急な引っ越しであったりする場合には、余裕がなくうっかり大切な手続きを忘れてしまうこともあるかもしれません。

そのひとつが、家賃の自動引き落としをストップさせる手続きです。

不動産会社によっては、金融関係への手続きをスムーズに行ってくれることもあります。

しかし、中には解約申請手続きがなかなかされず、退去後も引き落としがされてしまうこともあります。

口座振替依頼を記入したときと同様に、退去時の手続きに関しても入居者が忘れずに行うのが基本と思っておきましょう。

退去することが決まった時点で、大家さんや管理会社へ「家賃の自動引き落としの手続きはどうするべきか」ということを確認し、退去後に家賃が引き落とされることがないようにしましょう。

自動送金サービスは全てご自身で手続き・管理する必要がある!

これまで家賃の支払い方法として、自動引き落としに焦点を当ててお話しをしてきました。

しかし、物件によっては導入されていないこともあるかもしれません。

それでも「自動引き落としのように毎月家賃を支払う手間を省きたい!」という方には、各金融機関に用意されている自動送金サービスを利用することをおすすめします。

自動送金サービスを利用すれば、毎月日にちを決めて、決まった金額の家賃を自動的に振り込むことができます。

この場合にも手数料は発生しますが、振込みを忘れることがなく、手間も省くことができます。

自動引き落としとの違いは、管理会社に口座振替依頼書を提出する必要はない点です。

自動送金は全てご自身で管理することになるため、直接金融機関に出向いて自動送金の手続きをします。

その際には、家賃の振込先が分かるもの、利用口座の通帳、銀行の届出印を用意して行きましょう。

また、退去時にはご自身で早めの停止手続きをする必要があるのでご注意ください。

家賃の支払いは自動引き落としがおすすめ!

家賃の支払いに自動引き落としを利用すると、払い忘れが防げるうえに、手間を省くことができるのでおすすめです。

しかし、メイン口座とは別である場合など、残高不足には注意しなくてはいけません。

また、退去時には管理会社で自動引き落としを停止する手続きをスムーズにしてくれることもありますが、そうでない場合もあります。

退去後に家賃を払い続けることがないよう、ご自身でも忘れずに確認するようにしましょう。