シェアハウスは本当に安い?東京の家賃の相場はどれくらい?

近年人気となっている賃貸物件のひとつが、シェアハウスです。

安い家賃で手軽に入居できることで知られていますが、実際はどうなのでしょうか。

この記事では、シェアハウスについてお話をし、本当にシェアハウスが安いのかどうかを、東京の一般的な賃貸物件と比較してみてみましょう。

安い家賃で住める!人気のシェアハウスとは?

はじめは、シェアハウスについてお話をしていきましょう。

シェアハウスとは、一つの住居で複数の人たちと共有して生活をする賃貸物件をいいます。

ほとんどのシェアハウスでは、キッチン・リビング・バス・トイレを共有スペースとし、プライバシーの空間として個室を用意しています。

シェアハウスによっては、入居者同士が交流できるラウンジなどを設けている物件もあります。

シェアハウスの魅力は、安い家賃であることや、敷金・礼金が不要で手軽に入居できることなどが挙げられます。

そのため、東京の都心部でも安い家賃で住むことが可能なのです。

さらに近年は、入居者同士のつながりの場としても、シェアハウスは人気となっています。

また、コンセプトシェアハウス(テーマを定めたシェアハウス)も増えたことで、同じ目的を共有できるコミュニティーの形成としても、シェアハウスが選ばれる理由のひとつになっています。

シェアハウスにはどんな人が住んでいるの?

それでは、このシェアハウスですが、どんな人が利用しているのでしょうか。

ある不動産会社が運営するシェアハウスでは、入居者の4割が外国人で、6割が日本人となっています。

そのため、日本に住む外国人にも、シェアハウスは支持されているようです。

さまざまな国の人が集まっているため、多国籍なコミュニケーションを日常生活の中でとることができ、新たな出会いが多いこともシェアハウスの魅力となっています。

特に東京であれば、国内でもさまざまな道府県から上京するため、他県出身の方と交流が持てることも魅力です。

ちなみに男女比の割合がどのくらいかというと、だいたい半々とされています。

世代は20代後半~30代前半が過半数を占めており、多くは単身の社会人です。

単身の社会人のなかでも、以前アパートなどの賃貸物件で一人暮らしの経験がある方が多い傾向です。

一般的なアパート暮らしを経験しているからこそ、シェアハウスの安い家賃や入居のしやすさ、入居者同士のつながりなどのメリットを、強く感じられるようです。

シェアハウスはルームシェアとは違うの?

シェアハウスについてお話ししてきましたが、中には「シェアハウスとルームシェアがどう違うのか」と、疑問に思う方もいるでしょう。

ここで、シェアハウスとルームシェアの違いについてお伝えしていきます。

簡単にご説明すると

・シェアハウスは、「家(=ハウス)をシェアする」
・ルームシェアは、「部屋(=ルーム)をシェアする」

ということです。

シェアハウスはお伝えしたとおり、一つの住居に複数の人たちと共有して生活をする賃貸物件をいいます。

家一つをシェアするため、物件によっては100人ほどの人たちと、同じ屋根の下で生活をともにします。

そのため、キッチン・バス・トイレなどの片付けや電気の消し忘れがないよう気を配りましょう。

このような設備を利用する上で、「共有」ということを意識して生活することを心掛けていないと後にトラブルにつながってしまいます。

一方、ルームシェアとは、アパートなどの一室で、同居人とともに暮らすスタイルをいいます。

同居人と家賃を折半して住むことになりますから、一人で東京の賃貸物件を借りるよりも安い家賃で済みます。

これがルームシェアする主な理由でしょう。

しかし、アパートなどの一部屋をシェアすることになるため、そんなに多くの人とシェアすることはできませんから、だいたいは2~3人で、多くても5人程度です。

そして、シェアハウスのように管理人が居ませんから、家賃や光熱費といったお金に関すること、貴重品についてや同居人が退去した場合などの取り決めをしっかり「ルール」として決めておくことが大切です。

簡単ではありますが、家一つをシェアするのか、アパートの一室をシェアするのかといった違いが、シェアハウスとルームシェアにありますので、頭に入れておいてくださいね。

なぜ安い?東京の賃貸とシェアハウスを比較

ここからは、シェアハウスがなぜ安いのかを、東京の一般的な賃貸と比較しながらお話ししていきます。

まず入居する際の初期費用から、シェアハウスと一般的な賃貸では、支払う金額が違っています。

東京の一般的な賃貸ですと、初期費用では家賃のほかに、敷金・礼金や仲介手数料を支払うことになりますね。

これだけでも、毎月の家賃の3~4ヶ月分であることがほとんどです。

ほかにも、生活に必要な家具や家電を用意しなければなりませんから、賃貸物件を借りる際はトータル数十万円の費用がかかってしまうのです。

ところが、シェアハウスの多くは家具・家電がすでに備わっていますので、新しく家具などをそろえる必要はありません。

かばん一つだけで引っ越せるので、手軽に入居が可能です。

さらに、敷金・礼金・仲介手数料が0円の物件も多いので、初期費用は家賃と共益費だけで済むこともあります。

シェアハウスによっては、初月にかかる金額が異なりますが、一般的な賃貸物件よりも割安です。

初期費用の安さが、まずシェアハウスと一般的な賃貸とでは違うのです。

どのくらい安いの?東京の中野駅の物件を比較!

それでは、毎月支払う家賃などについてはどうなのでしょうか。

ここで、東京の一般的な賃貸物件とシェアハウスを比較してみてみましょう。

例として、東京での一人暮らしに人気のエリアのひとつ、中野駅の物件で比較してみます。

東京の中でも住みやすさや立地が良いことで人気で、それにも関わらず家賃が比較的安いといわれるエリアですが、シェアハウスの家賃と比較するとどうなのでしょうか。

どちらも中野駅から徒歩15分の物件を例にご紹介します。

まず、中野駅の一般的な賃貸の家賃は、1K(専有面積約30平方メートル)で8.8万円です。

これとは別に管理費として、5,000円かかります。

つぎに、シェアハウスで専有面積9.9平方メートルの個室を借りる場合の家賃は、6.3万円です。

こちらは共益費として、1.2万円別途でかかります。

比較すると、一般的な賃貸では家賃+管理費で毎月9.3万円、シェアハウスでは家賃+共益費で毎月7.5万円となるのです。

約2万円ほど違ってきますね。

しかしこれだけではなく、シェアハウスでは共益費に水道光熱費やインターネット代などが含まれていますので、一般的な賃貸のように別で支払う必要がないのです。

そのため、7.5万円を支払えば、済んでしまうというわけです。

またシェアハウスでも個室ではなく、複数人で部屋を使うドミトリータイプを借りると、より安い家賃で住むことができます。

ここでの中野駅のシェアハウスの場合、ドミトリータイプの家賃は3.7万円(+共益費7,000円)です。

毎月4.4万円支払えば、家賃だけでなく水道光熱費などの支払いが済んでしまいます。

一般的な賃貸物件とでは約5万円も違ってくるので、シェアハウスの安さがより理解できたかと思います。

東京全体の家賃相場でも比較してみてみよう!

先ほどは、東京の中野駅の物件を比較しましたが、東京全体のシェアハウスも同じなのでしょうか。

最後に、東京のシェアハウスと一般的な賃貸物件の家賃の相場を比較してみていきましょう。

まず、シェアハウスの場合は5.5万円が平均の家賃とされていますが、東京でも人気のエリアの場合は、家賃の相場は6.5万円と少しアップします。

特に港区などの利便性の高いエリアの場合は、さらに家賃も高額になります。

では、一般的な賃貸の家賃相場がどれくらいかをみてみましょう。

(ここでの条件は、「ワンルーム・1Kのアパート」「駅から徒歩15分以内」「築年数15年以内」です。

東京全体の家賃相場は、約6.8万円です。

東京でも最も家賃が高いエリアは渋谷区の8.6万円、最も家賃が安いエリアは青梅市の5.4万円です。

家賃だけ見ると1万円ほどしか変わらないように思えますが、これにさらに管理費や水道光熱費をプラスするとなると、やはりシェアハウスが安いことがうかがえますね。

もし、東京での生活を考えている場合、家賃や生活費などのコストを重視するのであれば、シェアハウスを選ぶのもおすすめですよ。

コストを重視するならシェアハウスはおすすめ!

シェアハウスについてお話をし、東京の一般的な賃貸と比較しながら家賃などについても触れてきました。

特にこれまで一人暮らしの経験がある方ですと、シェアハウスの安さを実感できますから、コストを重視する方でしたらシェアハウスに入居するのはおすすめです。

新たなコミュニティーの形成もできますので、ぜひシェアハウスも選択肢のひとつに入れてみてください。