1LDKで2人暮らしをしていると聞くと、少し窮屈なイメージを持つ人は多いでしょう。
しかしそんなことはなく、1LDKでも家具のレイアウトを工夫すれば、快適な2人暮らしを送ることができます。
1LDKには、1LDKならではのメリットがたくさんあります。
それを踏まえ、今回は1LDKで2人暮らしをする際の、快適に過ごすためのレイアウトの工夫や、ポイントをお伝えしていきましょう。
1LDKは間取りとレイアウト次第で2人暮らしが可能
1LDKは、リビング・ダイニング・キッチンのほかに居室が1つある間取りのことを呼びます。
2人暮らしをするカップルにも人気が高い間取りで、家具のレイアウトを工夫すれば、2人でも快適に生活することができます。
1LDKで2人暮らしをする場合、普段活動する場所はLDKで、居室は寝室とすることが多いです。
この時、寝室がリビングと隣接している間取りか、離れている間取りかにより、生活に大きく差が出てきます。
例えば、生活リズムが一緒のカップルの場合、寝る時間と起きる時間が2人とも同じであれば、特に何もストレスを感じることはないでしょう。
しかし、仕事によっては生活リズムが相手とずれることも予想できます。
その場合、夜中寝ているパートナーを起こしてしまったり、早朝に物音で目を覚ますこともあり、知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまうことがあるのです。
1LDKは生活をする上で相手との距離が近くなるため、息苦しく感じないように、パートナーと程良い距離を取ることが重要です。
そして、寝室にはベッドを2つ並べるなどのレイアウトも工夫し、寝ている時に相手の気配をあまり感じないようにすることが、ストレスをためない秘訣です。
1LDKで2人暮らしをするメリットとは?
1LDKは2人暮らしに人気の高い間取りですが、ここではもう少し掘り下げて、メリットをまとめでご紹介していきましょう。
●パートナーの気配を感じられる
先ほどもお話ししたように、部屋がコンパクトな分、パートナーとの距離が近くなります。
部屋にいて相手の気配を感じやすいため、いつも一緒に過ごしたいというカップルにおすすめです。
「ただいま」や「おかえり」などの挨拶も交わしやすくなるため、関係を円滑にすることができるでしょう。
●家事分担しやすい傾向がある
部屋がコンパクトなため、溜まっている家事にお互い目が届きやすくなります。
毎日の洗濯や食器洗いなどは、それぞれの得意分野を分けて家事を分担することが、ストレスを溜めないことに繋がります。
●家賃が安い
1LDKは、2LDKなどの2人暮らし向けの間取りよりも、家賃が安い傾向があります。
家具のレイアウト次第で生活するには十分な大きさの間取りなので、将来のためにも節約できたお金は貯蓄に回しましょう。
デメリットもある!1LDKでの2人暮らしで注意すべきこと
1LDKで2人暮らしをすると、メリットだけでなくデメリットも発生することとなります。
以下でまとめてご紹介しましょう。
●生活リズムが違うことがある
先ほども少しお話ししましたが、パートナーと生活リズムが大きく違うと、相手の立てる物音がストレスに感じてしまうことがあります。
特に夜勤がある仕事の場合は、相手と生活リズムが真逆になります。
寝ているパートナーを起こさないためにも、LDKと居室それぞれに寝床を作るか、寝室にベッドを2つ置き、完全に寝床を分けるレイアウトにすることをおすすめします。
●1人の時間がない
相手との距離が近いことはメリットでありますが、1人になる時間がないと、同時にストレスを感じるものです。
リビング以外にも、寝室にソファを置くなどしてくつろげるスペースを作り、1人の時間を確保できるように工夫してください。
●気軽に友達を呼べない
1LDKでは自分の友達を気軽に家に呼びづらくなります。
パートナーと共通の友達なら問題ないでしょうが、知らない場合はお互いに気を使うため、避けた方が良いでしょう。
リビングのレイアウトは動線の確保が重要
1LDKでの2人暮らしは、普段の活動場所はLDKのリビングスペースであることが多いですよね。
ここでは、リビングのレイアウトについて考えていきましょう。
まず、快適に生活するためには「動線を確保」することが重要です。
これは2人暮らしに限らず、どんな間取りの部屋にも言えることです。
目的の場所にまっすぐ、短い距離でたどり着けることに重きを置きましょう。
まず、1LDKの間取りのLDKは、長方形であることが多いです。
入り口から見た時、向かって1番奥のリビングスペースに掃き出し窓があり、その奥がベランダになっていることが多いでしょう。
洗濯物を干すためにベランダに向かう時、LDKの入り口からまっすぐに歩いていけるように、家具を配置してください。
ソファを置く場合は動線に背を向けるように配置することをおすすめします。
ダイニングテーブルも、動線とは反対側にくるように配置してください。
このように家具をレイアウトすれば、逆にリビングスペースからLDKの出入り口までも、まっすぐにたどり着くことができるでしょう。
1LDKのレイアウトのポイント!家具の配置に注意しよう
1LDKのレイアウトとして、動線を確保することが大事であるというお話をしました。
この時、LDKに配置する家具にも注目してください。
家具は、背の高いものはなるべく「壁に寄せる」こと、「奥行きは統一する」こと、「家具の統一感を出す」ことに注意しましょう。
まず壁に寄せる家具ですが、背の高いもの限定とします。
背の高い家具は圧迫感があるため、LDKはなるべく背の低い家具で統一した方が良いのですが、スペースの区切りとして配置する場合は壁に寄せてください。
また、家具の奥行きは同じくらいになるように考えて購入しましょう。
2つ並んだソファやテーブルの、どちらか1方が飛び出ていると、足や掃除機などをぶつけてしまいます。
バランスも悪く見えるため、同じくらいの奥行きで統一させることが大事です。
そして、リビングに置く家具は統一感を出すために、テーマを決めて選びましょう。
例えば、人気の北欧風や、アメリカのインダストリアル風など、おしゃれな部屋にするためには家具のテーマを統一させることをおすすめします。
2人暮らしでは相手との好みの折り合いもあるため、よく話し合って家具を選ぶようにしましょう。
1LDKの2人暮らしに向いている家具やアイテムは?
1LDKで2人暮らしをするのなら、狭さを感じさせないよう、部屋を広く見せる家具選びをすることが重要です。
ここでは、レイアウトしやすい家具を中心にご紹介していきます。
●折りたたみ式ローテーブル
リビングに置くローテーブルは、意外と邪魔になりやすい家具です。
食事はダイニングでとるため、ローテーブルは本来なら必要ありません。
そのため、折りたたみ式のローテーブルを選べば、必要な時だけ出して配置することができるため便利です。
●無印良品の本棚
無印良品の本棚は、奥行きが浅く、壁に沿うように配置すればあまり圧迫感がありません。
底板の移動ができるため、お気に入りの本を見せる収納として飾ることが可能です。
また、小物を収納する収納棚として活用しても良いでしょう。
●ゆったり座れるソファ
ソファはくつろぐために必要な家具のため、コンパクトなものではなく、あえて3人用の大きなものにすることをおすすめします。
あくまで座り心地を重視し、リラックスできるリビングを目指しましょう。
1LDKで2人暮らしをするなら家具のレイアウトに注意しよう
1LDKは2人暮らしをするにはコンパクトな間取りだと考えがちですが、家具を正しく選びレイアウトすれば、十分快適に生活することが可能です。
メリット・デメリットをよく理解し、普段活動するLDKは、生活動線に配慮して家具を配置しましょう。
そして折りたたみ式のテーブルや、奥行きの浅い家具などを配置し、部屋を広く見せるような工夫をしてください。
また、リビングに置く家具はテーマを決めて選ぶことで、統一感が出ておしゃれに演出することができるでしょう。