夫婦やカップルで二人暮らしを始めるとき、お互いがストレスなく快適に過ごせるように部屋のレイアウトには気をつかいたいものです。
そこで、二人暮らしの住まいでよく選ばれる間取りの1LDKを中心に、心地よく暮らすためのヒントをご紹介していきます。
どんな二人暮らし生活を送りたいかをイメージし話し合おう
二人暮らしを始めようとするとき、まずはどのような生活を送りたいかをイメージしましょう。
いくら、なんでも分かり合える相手だと思っていても、生活スタイルが違うことでお互いにストレスが溜まってしまうことがあるからです。
生活パターンや生活時間帯など、事前によくすり合わせをすることが大切です。
また、1LDKと一口に言っても、その広さは物件によって異なります。
人によっては「最低限の広さがあればいい」、「好きな家具を置きたいからある程度の広さは欲しい」などと、必要とする面積も違うのです。
そのため、二人暮らしするにあたってどれぐらいの広さが欲しいのかもよく話し合うことをおすすめします。
これらの話し合いで、どのような生活スタイルになるかが見えてきます。
そこから、どのようなレイアウトが自分たちに合っているかを考えていきましょう。
1LDK二人暮らしのおすすめレイアウト
それでは、想定できるパターンごとに1LDKでのおすすめのレイアウトをご紹介していきます。
●お互いに自分の空間を確保したい
二人暮らしをするにしても、一人の時間も大切にしたいと考える場合は、LDKはある程度の広さがある物件を選び、家具などで空間を分けてみましょう。
例えば、LDKの中心から少しずれた場所にソファとテーブルを置き、空いているスペースには壁に向かって座れるようにデスクとチェアを配置します。
こうすることで、いる空間は同じなものの、それぞれ違う時間を過ごすことができます。
もしも、立地や家賃などの面からそこまで広さの取れない物件を借りることになりそうであれば、一緒に座るソファは敢えて置かず、アームチェアを二脚置くという方法もあります。
アームチェアであれば移動することも容易なので、チェアの向きを変えて自分の空間をつくることもできます。
また、トイレとお風呂が別、洗面所が独立していることも大切なポイントです。
急いでいるときに使えないことは、ストレスの要因ともなります。
お互い気持ちよく過ごすためにも、できるだけこれらのスペースは独立している物件を選ぶことをおすすめします。
二人暮らしするならいつも一緒がいいという場合のおすすめレイアウト
●いつも一緒に過ごしたい
仲のいい夫婦やカップルなど、二人暮らしするなら常に一緒に過ごしたいという方もいることでしょう。
そのような方々におすすめの1LDKでのレイアウトは、前述したレイアウトとは真逆となります。
いつも一緒に過ごせるようにLDKには一緒に座れるソファを置き、空間を分けるようなレイアウトにはしないようにします。
また、LDKともう一つの居室が、扉を全開にすると一つの部屋になるような物件もおすすめです。
そのような間取りの部屋は、違う場所にいても常に相手の気配を感じ取ることができます。
また、二つの居室を大きな一つの部屋として使用することもできるので、大きな家具を置いたりと、レイアウトの幅も広がります。
1LDK二人暮らしでの寝室におすすめのレイアウトとは?
1LDKの場合、LDKとは別の居室は寝室にすることが多いでしょう。
そこで、1LDKで二人暮らしをする場合の寝室のおすすめのレイアウト例をご紹介いたします。
もしも、生活時間帯が違うということであれば、ベッドはシングル二台がおすすめです。
ベッド一台であれば、就寝時間の差で先に眠っている方が不快な思いをしてしまう可能性があるからです。
生活時間帯がだいたい同じでいつも一緒に過ごしたいお二人であれば、ベッド一台でもいいでしょう。
ただし、ベッドのサイズはできればクイーンがおすすめです。
ダブルでも問題はないかとは思いますが、できるだけゆったりと安眠するにはクイーンサイズくらいの幅があった方がいいでしょう。
ベッド一台の場合は両側の枕元にサイドテーブルを設置し、その上にはお好みのライトやオブジェなどをお互いそれぞれ置いてみてはいかがでしょう。
自分の方のサイドテーブルには自分だけのものを置けることは、案外部屋に対しての満足度が上がるのではないでしょうか。
1LDKで二人暮らしは収納が足りない!?
一般的に、1LDKは収納が少なめであるといわれています。
二人暮らしをする場合、荷物は単純計算で一人暮らしの二倍になりますから、二人分のすべての荷物を収納することは難しいことがあるのです。
そこで、ものを収納するには少し工夫が必要になります。
まず、寝室にベッドを置くならベッド下のスペースを活用しましょう。
ベッド下に引き出し収納があるタイプのものもありますので、そのようなベッドを選んでみてもいいかもしれません。
また、部屋の中でも一番大きいクローゼットは、どのように収納グッズをレイアウトするかで収納容量が大きく変わります。
例えば、クローゼットの下部分には横ぴったりにおさまる収納ボックスを置きます。
そして、上の棚部分にも横ぴったりにおさまるような収納ボックスを置くのです。
無駄な余白がない分、効率的に洋服などの荷物を収納することができます。
また、冷蔵庫とキッチンスペースの間にデッドスペースがあれば、そこも有効活用しましょう。
昨今では、デッドスペース用の引き出し収納グッズなどが販売されていますので、上手に活用してみましょう。
部屋を少しでも広く見せるコツとは?
これまで、1LDKで二人暮らしする場合のおすすめのレイアウトに加え収納術などもお話ししてきましたが、最後に部屋を少しでも広く見せるコツをご紹介いたします。
1LDKで二人暮らしをする場合、荷物が多いこともそうですが、部屋が狭く感じてしまいがちです。
しかし、部屋を広く見せることのできるコツがあるのです。
例えば、LDKに入る扉を開けて一番最初に目に入る壁面に、目を引くアートなどを飾ります。
もしくは、大きな観葉植物だったり、おしゃれなスタンドライトでもいいでしょう。
とにかく、視線がつい向いてしまうものを対角線上に置くのです。
視線がそこに向くと、実際の奥行きより広く感じる錯覚が起きるので、部屋が広く感じるのです。
また、家具はなるべく高さのないものを選ぶことをおすすめします。
高さが低い家具は高さのある家具と比べて圧迫感がないので、部屋を広く見せることに効果的です。
そして、少し話はそれますが、選ぶアイテムはよく話し合って決めるようにしましょう。
少しの意見の食い違いから、せっかく始めた二人暮らしがうまくいかないなんてことにもなりかねません。
お互い譲歩し合いながら、満足のいく二人暮らし生活にしましょう。
どのような暮らし方をしたいかでレイアウトを変えよう
夫婦やカップルで1LDKで二人暮らしをする場合、お互いの生活スタイルなどを踏まえたうえで、どのような暮らし方をしたいかよく話し合いましょう。
その話し合いでわかったことをもとに、どのようなレイアウトにするか決めることをおすすめします。
また、1LDKでの二人暮らしは収納が少なかったり狭く感じたりすることも多いです。
しかし、ここでご紹介したポイントをおさえて、快適な住まいを手に入れましょう。