夏場のエアコンが効かなくて困っていませんか?
調べても、エアコン側には問題が無い場合、いったい何が原因なのでしょう?
そんな時は、窓に遮熱シートの取り付けを検討してみて下さい。
エアコンの冷却効果に違いが出るかもしれません。
今回は、窓の遮熱の意味やその効果と、100均のアイテムを利用した遮熱の方法を詳しくご紹介します。
窓に100均の遮熱シートでエアコンの効果が倍増?
灼熱のような暑い夏に、もはやエアコンをつけるのは当たり前といえるでしょう。
真夏のエアコンの目的は、単に涼しくするためだけではありません。
暑さは、人間やペット、植物にも悪影響を与え、最悪の事態に発展してしまうことも十分に考えられるのです。
そのため、最近では外出時でもエアコンのスイッチを切らない人が数多くいます。
そのようなこともあり、暑くなればなるほどエアコンの温度設定は下げてしまうものです。
当然、下げれば下げるほど電気代はかさみます。
そこで活躍するのが窓の遮熱シートです。
遮熱シートはその名の通り、部屋に入り込む熱を遮断する役割を果たします。
実はこの遮熱シート、100均でも簡単に手に入れることが可能なアイテムです。
種類もいくつか存在しますので、自分に合った商品を選ぶことができます。
窓の遮熱と断熱の違いを正しく理解し冷暖房の効果を確実に上げよう
窓の温度に関する表現で「断熱」と「遮熱」という言葉を耳にします。
そもそもこの2つの言葉に違いはあるのでしょうか。
実は、「断熱」と「遮熱」は、似ているようでまったく違う意味を持っています。
この2つ意味を混同してしまうと、エアコンの効果的な活用が出来ません。
○断熱とは
部屋の温度を外に逃がさないようにすることを断熱といいます。
部屋から温かい空気が逃げる場所は、窓等の開口部がほとんどです。
そのため、いかにして断熱性の高い窓にするかで、その効果が左右されます。
一般的には、冬場に暖房の熱を外に逃がさないようにするのが断熱です。
もちろん、夏場でも断熱効果が高ければ、エアコンの冷気を外に逃しにくくなります。
○遮熱とは
窓から差し込んだ日差しに家の中の物が照らされると、それは熱を持ちはじめます。
放っておくと火傷するくらいの温度にまで上がってしまうことも珍しくありません。
夏場に車の車内で、ダッシュボードがものすごい高温になる場合を想像すると分かりやすいでしょう。
そして、この発生した熱により、部屋の中の温度が上昇します。
遮熱とは、日差しを遮り、部屋の温度の上昇を抑えることです。
夏場のエアコンの効きを良くするために、まず検討すべき大切な部分といえるでしょう。
そして、100均には「断熱シート」「遮熱シート」の両方が売られています。
まずはこの2つの違いをしっかり把握し、目的に合った商品を購入するようにしましょう。
なぜ窓には遮熱シートが必要なのか?カーテンやブラインドとの根本的な違いとは?
遮熱というのは、部屋の温度を上げないために日差しを遮ることとご説明しました。
窓のカーテンやブラインドも遮熱の効果を高める物として多くの人が利用しています。
特にレースのカーテンは100均でも販売されており、利用している人も多いのではないでしょうか。
カーテンやブラインドで遮熱するのもひとつの方法です。
ただ、理解しておくべき重要な点が1つあります。
それは、屋内でカーテンやブラインドを使用した場合、日差しはすべてカーテンに降り注ぎます。
つまり、カーテンやブラインドが熱を持つこととなり、それが原因で部屋の温度を上げてしまうのです。
では、効果の高い遮熱はどのようにすれば良いのでしょうか。
それは、遮熱シートを屋外に設置することです。
太陽の日差しで遮熱シートが熱を持ってもそれは屋外です。
家の中に熱は入り込みません。
これにより、エアコンの温度も極端な設定をする必要が無くなります。
エコで快適なお部屋にすることが可能となるわけです。
本当に100円?100均で売られているシェードタイプの遮熱シート
100均売られている遮熱シートにはいくつかの種類が存在します。
ここでいくつかご紹介します。
○オーニング
もともと「Awning」とは「日よけ」や「雨よけ」の意味です。
一般的には日差しや雨を遮るためのテントのことをいいます。
商店の軒先に設置されている、手でグルグル巻いて出し入れするテントを見たことがある人も多いと思います。
100均で売られている遮熱シートにも「オーニング」という名前のものが存在します。
カラーも数多くラインナップされているため、ユーザーの好みに合わせて選ぶことが可能です。
無地だけではなく、シンプルなストライプ柄等もあるので、窓の周りでお洒落なアレンジが楽しめるでしょう。
取り付けるための専用クリップやフックも別売りで用意されています。
もちろん100円です。
これらを使うことで比較的簡単に取り付けが可能となります。
日本の夏の風物「すだれ」も効果てきめん?
夏の風物である「すだれ」も、和風遮熱シートとして高い効果を発揮します。
○すだれ
すだれは、和風建築の家屋にしか似合わないと思われがちです。
しかし、実際に取り付けをしてみると洋風建築でも違和感無く使用出来ます。
すだれを取り付けるための専用器具も、同じく100均で売られていますので同時に購入すると良いでしょう。
また、すだれを簡単に巻き上げられるようにする器具も存在します。
これにより、上げ下げカーテンのように好みの位置で使用することが可能です。
さらに、「ハンガー」というネーミングで、壁や窓から10cmほど離して設置出来るものもあります。
これを使えば、圧迫感も軽減され、室内もさらに快適というわけです。
ぜひ、風鈴と一緒に取り付けて、夏の雰囲気をたっぷりと堪能していただければと思います。
尚、すだれはいくつかのサイズが用意されているので、設置する窓に合わせて選んでください。
また、100均とはいえ、大きさによって100円以上の金額が設定されている商品もあります。
合わせてご注意下さい。
見た目を気にしない人にオススメ!100均の貼る遮熱シート
ここまでは、遮熱シートを屋外に取り付ける方法をご紹介しました。
続いては100均で買える、窓に直接貼るタイプの遮熱シートをいくつかご紹介します。
今までご紹介したシェードタイプのものと同じく、窓の外に貼るのが効果的です。
注意事項としては、景色が見えないので、窓の眺望性がゼロになってしまうことがあげられます。
○ミラータイプ
反射型の窓ガラス用フィルムです。
ミラーなので差し込んだ光を反射させ、熱をシャットアウトします。
また、外からの見栄えもそれほど悪くはありまあせん。
一方、フィルムなので厚みが無く、断熱効果は他のものに比べてやや劣ります。
○ホワイトタイプ
発泡ポリエチレンシートでできた白い遮熱シートです。
ガラス食器等の緩衝材としてよく利用されています。
他のタイプとの違いは光を通す点です。
日中、部屋が真っ暗になってしまう…という心配は必要ありません。
○シルバータイプ
いわゆる薄手の銀マットで、アウトドアでも定番のアイテムです。
シルバーなので光を跳ね返し、熱を吸収しません。
ある程度の厚みもあるので断熱効果も期待でき、室内の冷気を外に逃しにくくなります。
最大の欠点は見た目があまり良くないところです。
100均アイテムによる遮熱で涼しい夏を過ごそう!
冷房の効きが悪いからといって、いたずらにエアコンの温度を下げても意味がありません。
窓からの強い日差しがあるだけでクーラーの効きが悪くなるということをご理解いただけたかと思います。
これを機会に日射による発熱のメカニズムをよく理解し、100均の遮熱シートを利用した、エコで快適な室内空間を実現していただければ幸いです。