子供連れで賃貸物件を借りる場合、間取りや周辺環境、築年数を重視する方は多くいらっしゃいます。
また、賃貸物件に住むと騒音問題が起こりうるので、木造かコンクリート造かなどの構造も気になるでしょう。
子供はどうしても音の発信源になりやすいです。
そのため子供連れの賃貸アパートの選び方のポイントや、子供の騒音対策、もしも苦情を言われてしまったときの対応をご紹介します。
特に木造の賃貸アパートは騒音問題に注意!
賃貸アパートなど、他人が同じ建物で暮らす集合住宅の管理会社に寄せられるクレームで、最も多いのが騒音問題です。
音というのは個人によって聞こえ方が異なり、それを騒音と捉えるかどうかもまた個人の感覚によって違いますよね。
許容範囲がそれぞれ違うので、どうしても問題になりやすく、また解決も困難です。
特に防音性のあまり高くない木造や軽量鉄骨造のアパートだと音漏れがしやすいため、騒音問題は発生しやすくなってしまいます。
また、集合住宅は物件そのものの防音性だけでなく、住んでいる住人のタイプや親密度によってもクレームの出やすさが変わってきます。
言い聞かせるのが難しい小さい子供連れの場合、騒音は日常的に起こりやすいので賃貸アパートに住む場合は念頭に置いておいた方が良いでしょう。
木造かコンクリート造か?子供連れの賃貸アパートの選び方
木造や軽量鉄骨造よりもコンクリート造の方が防音性は高いです。
しかし、コンクリート造は価格が高くなってしまうため、どちらかというと安価な木造や軽量鉄骨造を希望する方も多いですよね。
木造の雰囲気が好きだという方もいらっしゃいます。
この場合、不動産会社に相談すると、価格と防音性ともに妥協出来る物件や、木造でも防音対策に力を入れている物件を提示してくれるかもしれません。
次に、子供連れならばファミリー物件を選ぶと良いでしょう。
他の住民も同じように子供連れならば親しくなれるかもしれませんし、子供の声や足音が日常的な生活音なので騒音も気になりにくくなります。
また多少の騒音ならば「お互い様だから」とすむこともあるでしょう。
実際、子供の騒音を気にして賃貸でファミリー物件を選ぶ方は多いです。
さらに用心するならば、1階を選んだ方が無難です。
1階の音も2階に響きはしますが、逆よりは緩和されます。
角部屋だと接する部屋が少ないので、より良いですね。
子供が原因となりうる騒音とは
木造や軽量鉄骨造の賃貸アパートでは、特に騒音に注意すべきだとお伝えしました。
では、どんな音が騒音となりうるでしょうか。
まず、小さい子供の騒音として一番に考えられるのが、足音です。
子供は足が短く、そのため歩幅も狭くなるので、どうしても小走りになってしまいます。
ある程度年齢が大きく、保護者の言うことが理解出来るなら、その都度注意するという方法もありますが、それでも絶対に走らせないというのはなかなか難しいでしょう。
感情のままに動いてしまい、ついつい飛び跳ねることもあるのでこちらも対応が必要になります。
次に子供の叫び声や泣き声です。
子供は興奮して突然叫んだり、喜びのあまり叫ぶことがあります。
甲高い声なので、よく通りますし、耳障りだと感じる人もいるでしょう。
特に夜泣きのときの泣き声は注意です。
赤ちゃんに言い聞かせるのは無理ですし、他の住民が寝静まり静かな中では音が強調されてしまいます。
子供が原因の騒音対策
子供ならではの騒音は多く考えられ、そのままだと他の住民の迷惑になりかねませんよね。
必ず騒音対策をしましょう。
まずは子供の足音への対策です。
こちらは遮音シート、防音マットが有効です。
どちらも店舗やネットで簡単に購入が可能ですし、費用もそれほどかからず、設置も容易です。
防音マットには繋いで使用するジョイントタイプのものもあります。
マット自体に厚みがあるため子供が転んだ衝撃も軽減されますし、手入れも簡単なので、子供のいる家庭ではこちらをリビングに敷いている家庭が多いです。
特に木造や軽量鉄骨造の賃貸アパートでしたら、足音の振動対策として必ずしておいた方が無難です。
念には念を入れて、遮音シートの上に防音マットを敷くなどして併用するのも良いでしょう。
叫び声に関しては、壁に遮音シートや吸音シートを貼るという手もありますが、全部屋全方位に貼るのは難しく、現実的ではありません。
遮音カーテンを取り付ける、子供が騒ぎそうなときや夜泣きのときは窓を閉めるなど、最低限の対策はしておきましょう。
あとは事前に他の住民に挨拶し伝えておき、子供が叫んでしまったらその都度注意するなど地道な言い聞かせの方が有効かもしれません。
賃貸アパートで騒音の苦情を言われてしまったら
どんなに気をつけていても、ある日突然騒音のクレームが入ることもあるかもしれません。
まずは内容を確認して、賃貸アパートの管理会社に相談しましょう。
管理会社を通して入ったクレームの場合、クレームを入れた人は教えてもらえませんがどういったことで迷惑をかけているか、クレームの内容は教えてもらえます。
例えば、どの時間帯のどんな音が騒音になっているのかが分かれば、対策もたてやすくなりますよね。
すでに対策をしていて、これ以上対策が思いつかない場合や、時間帯に心当たりが無い場合も管理会社に相談しましょう。
まず、きちんと対策をしているということが大切です。
また、クレームの時間帯に子供は寝ていたり、外出中で騒音の心当たりが無い場合、実は音の発信源は自分ではなく他の部屋かもしれません。
音や振動は多方向から伝わることもあるので、勘違いも珍しくありません。
木造や軽量鉄骨造だと特に起こりえます。
管理会社に伝えておけば、改めてクレームについて調査してくれるでしょう。
クレームが入ったからと、焦って謝りにいくのはおすすめしません。
住民同士で話し合うと、食い違いなどが原因で新たなトラブルにもなりかねないからです。
クレームに記名があったとしても、まずは管理会社に相談して、謝罪はした方が良いかなど確認してからにしましょう。
木造でも問題ない!一戸建ての賃貸もある?
「コンクリート造は冷たい感じがして嫌だから木造にしたけどクレームが止まなくて辛い」
「何度注意しても子供が音を立ててしまい親子で参っている」
など、どうしても問題が解決出来ない場合もありますよね。
このまま住み続けるのは自信が無いけど、どうせ引っ越しても同じなのではないかと不安を抱えている方もいます。
こんなとき、「予算が無いから無理だけど一戸建てならいいのに」と一戸建てに憧れる方は多いのではないでしょうか。
実は物件としてあまり多くないので候補としてあがりにくいですが、一戸建ての賃貸はあります。
ただし、賃貸アパートのように築浅で綺麗な物件となるとほぼ見つかりません。
その代わり、多少古くても広い一戸建てという条件であれば、見つかることがあります。
無理して住み続けたり、不安を抱えて引っ越しを検討する前に不動産会社に相談してみてはいかがでしょうか。
子供連れの物件選びは念を入れて、その後も対策を
子供連れでの引っ越しはただでさえ大変ですよね。
再度引っ越さずに済むために、事前に物件について慎重に調査し確認を怠らず、失敗のないようにしましょう。
賃貸は木造だから駄目、コンクリート造だから大丈夫というわけではなく、住民のマナー、気遣いが大切です。
正直、騒音問題は一度発生すると、その後クレームを言った方も言われた方もお互い敏感になってしまいます。
だからこそ、事前に騒音について理解し、対策をして賃貸アパートでも気兼ねなく生活出来るといいですね。