二世帯住宅にリフォーム!同居型と別居型どっちがいい?

近年さまざまな理由から、二世帯住宅を考える方が増えてきています。

そして、そんな二世帯住宅には「同居型」「別居型」などの種類があります。

ライフスタイルに合った二世帯住宅へのリフォームを考えたとき、どちらがいいのでしょうか。

「同居型」「別居型」のメリット・デメリットについてご紹介していきます。

同居がいい?別居がいい?二世帯住宅を考える理由とは

二世帯住宅を考える理由には、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。

もちろん各家庭によって事情はさまざまにあるでしょうが、一般に大きな理由としては以下の3つがあげられます。

【介護】

親世代が高齢になってきたご家庭で問題になってくるのが「介護」です。

施設に入らずに自宅での介護となると、介護をする側は親の家に毎日通うことになります。

しかし、毎日通うのが負担になることから、二世帯住宅を考えるということにもなります。

【家事】

近年では、子世帯の夫婦が共働きというご家庭が増えてきています。

そのため、家事に手が回らなくなってしまい、家事をしてもらうために親世代との同居を考える場合もあるでしょう。

【育児の支援】

先ほどの家事と同様に、育児に手が回らなくなってしまうことも、二世帯住宅を考える理由としてあげられます。

親世代に、孫の保育園への送迎や夕食作りなどといったことを手伝ってもらうために、二世帯住宅にすることを考えるようになるのです。

以上のことを大きな理由としてあげましたが、これらの他にも災害・病気などが二世帯住宅を考える理由になる場合もあります。

ところで、二世帯住宅を考えるときには「同居型」「別居型」と種類がありますが、それぞれのメリット・デメリットはどのようなことがあげられるのでしょうか。

次項から紹介していきます。

同居型の二世帯住宅のメリットとは

同居型と別居型の二世帯住宅のメリット・デメリットついてご説明していきます。

まず、ここでは同居型のメリットについてお話していきます。

同居型の二世帯住宅というのは、読んで字のごとく「完全に同居する形の二世帯住宅」になります。

この場合、メリットは3つあげられます。

・住宅の面積が大きくても、二世帯住宅へのリフォーム費用が抑えられる

・光熱費が安い

・1世帯になったときに使い勝手がいい

完全に同居をする二世帯住宅へのリフォームは、費用が比較的安く行うことができます。

その理由としては、キッチンなどといった住宅の設備を、世帯数分作る必要がないためです。

このことは、将来的に1世帯になったときには、余分な設備がないということなので使い勝手もいいでしょう。

また、光熱費に関しても、2世帯が同じ空間で生活しますので、節約することができます。

つまり、同居型の二世帯住宅は無駄なく使うことができるのです。

では、デメリットにはどのようなことがあげられるのでしょうか。

同居型の二世帯住宅のデメリットとは

メリットをご紹介したことから分かるように、同居型の二世帯住宅は、住宅の設備を全て、親世帯・子世帯で共有することになります。

そこで見えてくるデメリットは以下のようなことになります。

・トラブルが増える

・プライバシーが保たれない

「二世帯住宅はトラブルが多い」ということを耳にしたことがあるかもしれません。

実は、このようなことが最も多いのが、この同居型の二世帯住宅なのです。

トラブルの事例としては、以下のようなものがあげられます。

・キッチンで1世帯が使っていると、もう1世帯が使いにくい

・1世帯分の料理を作るつもりが、キッチン共有のために2世帯分作らなくてはならない

・掃除の方法などに文句などを言われる

このようなトラブルを避けるためには、互いに配慮しながらの生活を送ることが必要になってきます。

そのため、「気を使う」というのもデメリットとして言えるでしょう。

また、同居型でのリフォームをする際には、「どの設備を誰が主に使うのか」に重点を置いてリフォームを考えることをおすすします。

共有する場所が多い分、親世帯、子世帯でしっかりと話し合いを行いながら決めていくことが大切と言えるでしょう。

では、別居型の二世帯住宅ではどうなのでしょうか。

別居型の二世帯住宅のメリットとは

先ほどは、同居型の二世帯住宅についてお話しましたが、別居型の二世帯住宅の場合はどうなのでしょうか。

まずは、メリットについてご説明していきます。

別居型の二世帯住宅のメリットは2つあります。

・プライバシーが保たれる

・トラブルを回避しやすい

同居型の二世帯住宅と違い、別居型の二世帯住宅は個々の生活スペースが確保してあります。

そのため、親世帯、子世帯それぞれが、お互いの顔色を伺いながらの生活をせずに済むので、ストレスを感じにくい生活ができるでしょう。

それでいて、建物が違っていたとしても、同じ敷地内であればもう1世帯へ用事がある場合に気軽に行き来することが可能です。

このようにして見てみると、別居型にはデメリットがないようにも思えてきます。

では、デメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。

別居型の二世帯住宅のデメリットとは

同居型の二世帯住宅と異なり、生活のしやすさがメリットとして挙げられています。

では、別居型の二世帯住宅のデメリットにはどのようなことがあげられるのでしょうか。

デメリットには2つのことがあげられます。

・二世帯住宅へのリフォーム費が高い

・光熱費が高い

別居型では、それぞれの世帯が別々に生活を営んでいくため、すべての設備が2世帯分必要になります。

キッチンやトイレなどといった住宅の設備はもちろん、水道管の工事なども2世帯分必要になってきます。

つまりは、住宅を2軒作るような形に近いと言えます。

そのため、同居型の二世帯住宅と比較してリフォーム費用が高くなってしまうのです。

また、光熱費に関しても、それぞれ別になってきますので必然的に高くなってきます。

同居型・別居型のいいとこ取りをした「一部共有型」とは

ここまで、同居型・別居型の二世帯住宅についてご紹介してきました。

どちらもいいところもあれば、ネックになってしまうところもあります。

しかし、二世帯住宅にはもう一つの形があります。

それは「一部共有型」というものです。

これは、玄関や浴室、トイレのような場所は共有し、その他の場所は別にするというものになります。

そのため、別居型に比べてリフォーム費を抑えることができます。

また、同居型と比較しても共有する部分が少なくなるために、プライバシーを守ることもできます。

しかし、この場合にもデメリットとしてあげられる部分はあります。

・共有部分によって、ライフスタイルに変化がある

・1世帯になったとき、無駄な空間ができてしまうことがある

これらのことをカバーするには、「共有部分はどこがいいのか」を、事前にしっかりお互いに相談して決めておくことが必要になってきます。

二世帯住宅のリフォームを後悔しないものにするために

二世帯住宅には、「同居型」「別居」「一部共有型」と3種類あることが、おわかりいただけたかと思います。

「どのような二世帯住宅にするのか」というのは、各ご家庭で希望や状況などにより異なることでしょう。

親世帯・子世帯がストレスが少なく、快適に暮らしていけるようにするためにも、よく相談をして決めていくことが大切です。