赤ちゃんが生まれたら、時間は風のようにすぎていきます。
妊娠中に準備できることは、早めに済ませておきましょう。
アパートの寝室に焦点をあてて、「安全」「キレイ」「快適」「おしゃれ」な空間作りについてご説明します。
特に気を付けたいのは安全性や衛生面ですので、しっかりと確認していきましょう。
安心して子育てするための準備!アパートの貸主に連絡
アパートや賃貸マンションで赤ちゃんを育てるとき、「近隣住民から苦情が来ないか」ということを不安に思う方もいることでしょう。
木造で壁が薄く、騒音を感じやすいアパートなら、泣き声は伝わってしまうことになります。
子育てファミリーが住んでいないアパートなら苦情が来てもおかしくはありません。
しかし、赤ちゃんができてから引っ越しをするのは大変なことです。
安定期に、家族に手伝ってもらって早めに引っ越しをすれば、ママにとっても赤ちゃんにとっても快適な環境で育てられるかもしれません。
とはいえ「予算がない」「手続きが面倒」「勤務先から遠くなる」「妊娠中にストレスを感じたくない」などの理由から迷うこともあるのではないでしょうか。
引っ越しを考える前に、一度管理会社や大家さんに相談してみるのもおすすめです。
引っ越しをするにしても、早めに連絡はしなければいけませんし、しないとしても家族が増えて契約時とは異なるかたちで住むことになるので連絡しておくことを忘れないようにしてください。
そこで、「前にも赤ちゃんを育てていた家族が住んでいた」「引っ越すならピッタリの物件がある」など、参考になる情報が聞けるかもしれません。
アパートの隣や上下のお部屋に住んでいる方にも「赤ちゃんが生まれるのでよろしくお願いします」と挨拶をしておくと良いですね。
赤ちゃんを育てやすいアパートで、大家さんや周辺住民の方から理解をいただいて出産にのぞむようにしましょう。
次項からは寝室作りについてお話していきます。
アパートの寝室を安全な環境にしよう!
まずは、赤ちゃんにとって安全な寝室とはどういう場所なのか確認しておきましょう。
赤ちゃんは、ほぼ一日中寝ていますから、快適に過ごせる寝室作りはママにとって重要なミッションです。
◎「落ちない」環境
ベッドから落ちない、窓から落ちない、食事中に椅子から落ちない、家具からものが落ちない、いろいろな「落ちない」に注意して環境を整えてください。
夫婦でベッドで寝ていたなら、そのベッドに寝かせるのではなくベビーベッドを購入するか、布団セットを買って安心して添い寝できる寝室にすることができます。
また、少し先になりますが、アパートの状況によっては窓からの落下を防ぐ対策も必要かもしれません。
窓の前に落下防止の柵やバーを取り付けて、ハイハイをしはじめた頃の好奇心旺盛な赤ちゃんを守ってあげましょう。
これは寝室のお話ではありませんが、ダイニングテーブルで食事をさせるなら赤ちゃん用のベルト付きの椅子も役に立つアイテムです。
折り畳み式の椅子ならスペースが少ないアパートで重宝するでしょう。
しばらくは床やソファに座って授乳したり離乳食を上げたりすることになると思いますが、赤ちゃんの成長は早いものですので、こうした「落ちない」対策を考えておくこともおすすめです。
赤ちゃんのために快適な寝室へ
引き続き、アパートの寝室を安全で快適な環境にする方法を考えていきます。
◎キレイな環境にする
寝室を片付けて整理整頓し、赤ちゃんにとって危険なものや不衛生なものが一切ない、クリーンなスペースにしましょう。
インテリアは最小限にしたほうが掃除しやすいです。
また、カーテンの見えない部分にカビは生えていませんか。
あるいはタンスの裏や照明器具の上部にホコリが溜まっていないでしょうか。
今まで使っていた布団に赤ちゃんを寝かせることにしたなら、布団を丸洗いするか天日干ししてキレイにしたほうが安心です。
布団は一見キレイに見えてもダニがいる可能性があるので、赤ちゃんのデリケートな肌を守るために、衛生的で寝心地の良い快適な布団にしてあげてください。
また、布団は床と近くホコリが気になることから、空気清浄器を購入するのも一つの方法です。
お下がりのベビーベッドなどで寝かせる場合も、ベッド本体や布団をキレイにしてから赤ちゃんを迎えましょう。
赤ちゃんはいろいろなものを口に入れたりなめたりしますので、除菌しておくと安心です。
赤ちゃんの睡眠は大切!寝具のチェック
アパートの寝室計画で、「落ちない」「キレイ」ということを取り上げました。
次は寝具についての注意点をご紹介します。
◎赤ちゃんの健やかな成長を応援する寝具
赤ちゃんのためには、硬めのマットレスや敷布団に寝かせるほうが良いと言われています。
やわらかすぎると体が沈み込んでしまい、正しい寝姿勢が取れず血流が悪くなるおそれがあります。
赤ちゃん用の布団やベビーベッドは硬めが多いですね。
大人用のベッドや布団に寝かせる場合は、沈み込みすぎないかチェックしましょう。
また、枕ですが、生まれたての赤ちゃんには必要がないアイテムです。
赤ちゃんは背骨の形が丸まっていますので、大人のように仰向けで頭を高くして眠るのは不自然な姿勢です。
もし枕を使いたいなら、タオルをたたんでタオル枕を使用すれば大丈夫です。
ただし、赤ちゃんの頭の形が気になるのであれば、1歳くらいには赤ちゃん用のドーナッツ枕などを購入しましょう。
赤ちゃんにとって寝心地の良い寝室へ!室温と光
◎温度・光をチェック
アパートのエアコンや照明器具の場所に合わせて、赤ちゃんを寝かせる場所を考えることも必要です。
エアコンはできるだけ赤ちゃんと離れたところにあるほうが良いでしょう。
直接風が当たらないように、送風の向きを確認してください。
赤ちゃんが冷えすぎてしまわないように注意しましょう。
また、照明器具の真下や、日光の入る窓際も赤ちゃんの寝場所としては適していません。
まぶしく感じて不機嫌になったり、紫外線が肌を傷める可能性があります。
◎兄弟姉妹と離れた場所に寝かせる
寝室に敷布団を敷いて家族みんなで寝ているような場合には、赤ちゃんは他の家族から少し離れた位置に寝かせるほうが良いでしょう。
お兄さんやお姉さん、パパが寝返りを打って、赤ちゃんを下敷きにしてしまうことも考えられます。
おそらく、お伝えするまでもなく多くのママさんが自然としていることなのではないでしょうか。
もしママさんの寝相が心配で、眠りが深いようなら添い寝も控えるべきでしょう。
アパートにベビーグッズ・インテリアを!おしゃれにするには?
赤ちゃんのために、安全でキレイな環境を整えたら、おしゃれで可愛い部屋にすることを考えてみても良いかもしれません。
アパートの場合にはイメチェンはなかなか難しいものですが、はがせる壁紙に張り替えたり寝具を新調して清潔感あるおしゃれな空間にすることもできますよね。
赤ちゃんが可愛らしく見える原色やパステルカラーのグッズを置くと、「早く産まれてこないかな…」とワクワクしてくるでしょう。
お部屋の統一感を意識してセンス良くコーディネートしたい方は、インテリアのテイストに合わせて赤ちゃんグッズを揃えてみてください。
モノトーンインテリアなら清潔感ある白か、やさしいグレーの寝具やグッズがおすすめです。
差し色として原色のグッズも良いですが、あまりにも多いとチープな印象にも見えることがあります。
ナチュラル系、北欧系のインテリアなら白やブラウン、パステルカラーなどのグッズを選んだほうが統一感が生まれます。
デザインが可愛らしいものなら、地味な色味でも可愛らしいのでおすすめです。
そして、赤ちゃんのお世話グッズなどはひとまとめにして整理整頓しておきましょう。
来客があったときに押入れなどにパッとしまえるようにセットにしておくと便利です。
赤ちゃんは寝室だけでなく、リビングやキッチンで面倒を見ることもありますから、お世話グッズは持ち運びできるようにしておくと良いでしょう。
赤ちゃんをお世話するために寝室環境を整えよう
赤ちゃんをお世話する拠点となる部屋が決まったら、そこを安心して子育てできる空間にしていきましょう。
寝かせた状態をイメージして、落ちないか、沈み込みすぎないか、他の家族と近すぎないか考えてみてください。
エアコンや照明器具の位置もチェックポイントです。
安全性をクリアしたら、おしゃれにすることにも取り掛かれます。
寝室全体を思いっきり明るい可愛い雰囲気にするのも良いですし、もともとのインテリアに合わせてグッズを揃えていくのもおすすめです。