引っ越しを考えたとき、「できれば騒音のしにくい物件に住みたい」と誰もが思うのではないでしょうか。
しかし、いざ物件を選ぶとなると、どのようなことに注意しながら選べばいいかわからないものですよね。
そこで今回は、おしゃれで静かに過ごせる、新築木造アパートの選び方や騒音対策についてご紹介していきます。
騒音が気になる?新築木造アパートのメリット
アパートの構造は、「鉄骨造」と「木造」がよく見られます。
ここでは、木造のアパートについてのメリットを見ていきましょう。
【家賃が安い】
木造のアパートは、鉄骨造よりも材料費が安く、建設コストが低いため家賃が安く抑えられることが多いです。
また、新築の場合では、おしゃれな内装の物件も増えてきています。
安い家賃で、おしゃれな部屋に住めるのはうれしいですよね。
【家具を配置しやすい】
鉄骨造の集合住宅では、天井に梁が出っ張ってしまっていることがあります。
このような作りの部屋ですと、思うように家具を配置できません。
しかし、木造であればこのようなことはないため、理想の部屋を作りやすいです。
【どんな人が住んでいるか分かりやすい】
木造のアパートは、多くが2階建て以下のつくりをしており、小規模なものです。
そのため、住んでいる人の数も少なく、まれに顔を合わせることもあるため、どんな人が住んでいるか把握しやすいでしょう。
このようにメリットが多い木造アパートですが、騒音が問題視されることもあります。
そもそも、どのような音が、どのくらい騒音となってしまうのでしょうか。
次項で見ていきましょう。
新築木造アパートでも気になる?騒音の基準
新築木造アパートはメリットが多く挙げられますが、やはり集合住宅ならではの「騒音」に関しては心配するところです。
そもそも、人が生活するにあたり、「過ごしやすい音の大きさ」というものが存在しています。
これは、環境省が設定している環境基準で、アパートや一戸建てが多くある住宅街の場合、「昼間は55db以下」で「夜間は45db以下」とされています。
具体的な例を挙げると、昼間の55dbというのは人が普通に会話をする程度の音を指し、夜間の45dbは図書館くらいの静けさのことを指します。
「騒音」と聞くと、つい大きな音ばかり想像してしまいがちですが、実はそのようなことはありません。
例え大きな音が聞こえたとしても、一瞬でその音がやめば気になることは少ないでしょう。
しかし、小さな音でも継続して聞こえてしまうと、耐え難い騒音に感じることがあるのです。
つまり、「騒音=大きな音」というわけではありません。
また、同じ音でも人によって気にならない人、気になる人と感じ方に違いが出たり、音の聞こえる時間帯によっても感じ方に差が出てきます。
新築木造アパートの場合、古い木造アパートよりも気密性が高くなってきていますが、それでも騒音対策を施しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
新築木造アパートは騒音が聞こえにくい?アパート選びのコツ
引っ越しをする際、木造アパートを選ぶのであれば、騒音を感じにくい物件に住みたいと考える人が多いはずです。
防音効果の高い木造アパートを選ぶには、あるポイントを抑える必要があるので、これらを参考にしながらアパート選びをしてみましょう。
【幹線道路などの大通りの近くの物件は避ける】
「騒音」と聞くと、隣や上下の部屋から音が聞こえてくるイメージかもしれませんが、騒音は外からも入ってきます。
幹線道路沿いというのは、絶えず車が走っているため、その騒音は昼夜を通して聞こえてきます。
その大きさは、昼間が平均約60dbで夜間が平均55dbといわれます。
先述の環境省の環境基準から外れてしまっている通り、騒音が気になるかもしれません。
【新築木造アパートを選ぶ】
近年建てられている新築木造アパートは気密性が高く、壁内部に防音対策が施してあることが多くなってきています。
そのため、騒音も聞こえにくくなってきています。
また、部屋に隙間が少ないことから、害虫の侵入も少なくなってきています。
【間取りに注意する】
隣の部屋と自分の部屋が、直接隣り合わないような間取りの部屋を選ぶようにしましょう。
このことについては次項からも詳しくお話していきます。
新築木造アパートを選ぶときには間取りにも注目!
前項では、防音効果の高いアパート選びのポイントをご紹介しました。
新築木造アパートを選ぶ際は、「間取りに注意すると騒音が聞こえにくい」とお話ししましたが、これについて以下でくわしくご説明していきましょう。
例えば、部屋の中で過ごす時間が最も多いのがリビングです。
このリビングが、隣の部屋のリビングと隣接するように造られている間取りだったら、お互いの生活音がよく聞こえ、ストレスに感じてしまう可能性があります。
人が活動する部屋同士が隣り合っている間取りのため、自然と騒音が起きてしまいやすいということです。
では、具体的にどのような間取りであれば音が聞こえにくいのかというと、隣の部屋との間にクローゼットなどの収納や、廊下を取り入れている間取りです。
クローゼットは人が頻繁に出入りするような場所ではありませんし、廊下は長居するような場所ではありません。
また、リビングで音を立てても、これらの空間がクッションとなるため、隣の部屋まで響いてしまう心配も少ないといえます。
新築木造アパートの内見方法
ここまで、防音効果の高い新築木造アパートの選び方のコツについて見てきましたが、実際に部屋を内見した際にはどのようにして見ていけばいいのでしょうか。
ポイントは4つあります。
①壁際で音を聞いてみる
間取りにも注目して部屋を選ぶとは思いますが、実際に音が聞こえるが聞こえないかは、部屋で確かめてみないとわかりません。
部屋の壁の厚さも、物件によって異なるので、隣の部屋と接している壁のそばで音が聞こえていないか確認をしてみましょう。
②窓に注目
先述の通り、音は部屋の外からも聞こえてきます。
外からの音の出入り口は主に窓です。
そのため、遮音性の高い二重窓になっているか、シャッターがついているかなどを確認してみましょう。
③足音の響き方
新築であればこのようなことはないでしょうが、部屋を歩いたときに、きしむような音がしないか確認してみましょう。
④どんな人が入居しているかチェックする
アパートには様々なタイプがあります。
例えば、学生向け物件やファミリー向け物件などです。
これによって生活リズムが似たような人が住んでいるか分かりやすいですが、実際にどのような人が住んでいるかを知るのは内見のときがチャンスです。
自分の生活スタイルと近い入居者が住んでいるのかを確認してみましょう。
新築木造アパートで簡単に騒音対策を行おう
新築木造アパートで生活をスタートさせるときに忘れてはならないのが、騒音対策です。
騒音は自分自身が「聞こえてきてストレス」と感じるのはもちろんですが、自分が騒音の発信源になることも十分に考えられます。
周囲に迷惑をかけないようにするためにも、部屋に騒音対策は行っておきましょう。
新築木造アパートに引っ越してきて、まずそろえるのは「カーテン」ではないでしょうか。
このカーテンには、防音性の高い物が販売されていますので、このような物を使うと騒音対策になります。
また、床にカーペットやラグを敷く方も多いですが、実はこれらも騒音対策になります。
もしこれらを敷かないのであれば、パネルシートを敷いてみてもいいでしょう。
新築木造アパートで快適に新生活をスタートさせよう!
「木造アパートは騒音がするため、選ばないようにしている」という考えの方は多いでしょう。
しかし、近年の新築木造アパートでは、防音効果の高い物件が多くなってきています。
そのため、ご紹介したようなポイントを押さえて部屋選びを行えば、騒音の少ない部屋を選ぶことができるでしょう。
部屋の騒音対策もしっかり行い、快適に過ごせる部屋を選んでみてください。