アパートなどの賃貸物件の家賃を支払う方法はいくつかあります。
そのひとつには「引き落とし」があり、家賃滞納のリスクが減るといったメリットがあります。
その家賃の支払いを引き落としにする際の手続き方法と注意点などについて、この記事でお伝えしていきます。
家賃の支払い方法にはどんなものがある?
アパートなどの賃貸物件にお住みであれば、毎月家賃を支払っていることでしょう。
家賃の支払い方法はいくつかありますのでご紹介します。
まずは、「振込み」です。
これは、毎月決まった日までに銀行窓口もしくはATMで家賃を振り込むというものです。
決められた日を1日でも過ぎてしまうと滞納となってしまいますので、忘れずに行いましょう。
振込みの場合は、振込手数料が発生することが多く、借主が負担するのが一般的ですので、家賃+振込手数料を支払うことになるでしょう。
もし口座がない場合は開設しなくてはなりませんので、口座開設の手続きをする必要があるといえます。
つぎは、「手渡し」による支払い方法です。
近年では減少傾向にありますが、少ないとはいえ、大家さんに直接手渡しで家賃を支払うケースもあります。
直接手渡すのに抵抗がある方もいるでしょうが、毎月顔をあわせておくと、何かトラブルなどが起きたときに直接伝えやすいというメリットもあるようです。
もうひとつ「引き落とし」という支払い方法がありますが、これについては次の項でご説明しましょう。
家賃支払い方法のひとつ!「引き落とし」とは?
前の項ではアパートなどの家賃の支払い方法についてお話をしましたが、支払い方法はもうひとつあり、それは「引き落とし」という方法です。
「口座振替」とも呼ばれますが、手続きをしておけば毎月決まった日にちに自動で家賃が引き落としされる、近年増えつつある支払い方法です。
先ほどご紹介した「振込み」や「手渡し」は、時間をつくって直接支払いに行かなくてはなりませんが、引き落としは自動で行われますから、支払いに行く手間がかからないのがメリットといえるでしょう。
また、「うっかり忘れてしまった!」といった、家賃の支払い期限日を忘れて滞納してしまう恐れも少なくなるのもメリットといえますね。
振込みと同様、引き落としの場合も手数料はかかることが多いですが、振込みに比べると低額であることが多いようです。
条件によっては手数料が無料になることもあるので、嬉しいポイントとなりそうですね。
しかしデメリットといえる部分もありますので、これについては次の項でお話ししていきます。
引き落としのデメリットのひとつは「手続き」
賃貸物件の家賃の引き落としにはメリットがある一方で、デメリットもあります。
それは、はじめに行う手続きです。
引き落としの手続きの際は必要事項を記入するなどしなくてはなりませんから、手間がかかり面倒と思われることも少なくありません。
特に、多くの方はひとつは持っているかと思いますが、口座を持っていない方は大変ともいえます。
先程もお伝えしたとおり、そもそもご自身の口座がなくては引き落としができませんから、口座開設からはじまることになるでしょう。
また別の銀行の口座を持っていても、大家さんや管理会社から「自分たちと同じ銀行の口座で!」と指定があれば、その銀行の口座を開設しなくてはなりません。
そうなれば銀行に行き、口座開設の手続きをしなければなりませんから、少し手間がかかりますよね。
とはいえ、大家さんたちと同じ銀行の口座を開設すれば、引き落とし手数料が無料になったり少し安くなったりすることがあるようです。
毎月かかる費用が少しでも安くなれば嬉しいですね。
口座を開設したら、家賃を引き落としするための手続きをします。
引き落としにする手続き方法は、次の項でご説明していきます。
家賃を引き落としで支払う!手続き方法とは
手続きが面倒というデメリットもありますが、この手続きをしておけば、その後は手間なくアパートなどの家賃を支払うことができます。
では、家賃を引き落としにするにはどんな手続きが必要になるのでしょうか。
ここで一般的な手続き方法をご説明します。
口座開設は済んでいることを前提としてお話をしていきます。
まずは管理会社から渡される「口座振替依頼書」に必要事項を記入します。
この書類には、自分の銀行印を押さなくてはなりませんので、口座開設時の銀行印を忘れずに用意してください。
漏れなく記入ができれば、管理会社に提出して手続きは完了です。
しかし、提出後すぐに家賃の引き落としがはじまるのではなく、2か月程度の間は引き落としがされないことが多いようです。
そのときは「振込みで支払いをお願いします」と連絡があると思いますので、それに従い、忘れずに支払いましょう。
引き落としに変更したい!手続きの前に必ず確認しよう
賃貸物件の家賃を支払う方法のひとつ「引き落とし」の手続き方法について、お話をしてきました。
滞納するリスクも減ることから、今振込みなどで家賃を支払っている方の中には、家賃の支払いを引き落としに変更したいという方もいるのではないでしょうか。
そうなれば、おそらく前述した引き落としの手続き方法をすることになりますが、その前に必ず確認しておきたいことがあります。
それは、ご自身の物件が家賃の引き落としが可能なのかどうか、ということです。
物件によっては「引き落としNG」としている物件もありますので、勝手に手続きをはじめるのではなく、一度大家さんや管理会社に確認するようにしてください。
引き落としに変更の許可が得られた場合のみ、変更の手続きに移りましょう。
手続きが完了すれば家賃の支払いが楽になる引き落としですが、注意しなければいけない点もあります。
これについては、次項でお話ししていきます。
家賃を引き落としにする際の注意点
賃貸物件の家賃の支払いを引き落としにする手続きなどについてお話をしてきましたが、この記事の最後に家賃を引き落としにする際の注意点をお伝えしていきます。
それは「口座の残高」です。
当然ではありますが、口座があっても口座にお金がなければ引き落としはされません。
家賃滞納のリスクが減るといっても、口座にお金がなかったら元も子もないのです。
口座の残高が不足していると家賃の引き落としができないため、滞納となってしまいます。
家賃を滞納した場合、大家さんや管理会社から催告されることになるでしょう。
給与が振り込まれる口座と同じ口座であれば、残高不足になることは少ないかもしれませんが、給与とは別の口座の場合は注意が必要です。
引き落とし日がいつなのかをよく確認し、その日までに家賃の支払いに余裕のあるお金を入金しておき、滞りなく家賃の支払いをできるようにしておきましょう。
引き落としで毎月の家賃を支払おう
いくつかある家賃の支払い方法の中で、今回は引き落としについてお話をしてきました。
はじめの手続きに手間がかかるといったデメリットもありますが、手続きさえ済めば、あとは毎月自動で家賃を引き落とししてくれるので便利です。
しかし、口座にお金が入っていなければ元も子もありませんから、引き落とし日までに余裕のある金額を入金しておきましょう。