立地や金額などの条件から、マイホームを中古一戸建てにしたいとお考えの方もいらっしゃるかと思います。
そこでこの記事では、中古一戸建てのメリットデメリット、購入の流れや購入方法などについて解説していきます。
中古一戸建ての購入を検討されている方、よろしければご覧になってみてくださいね。
中古一戸建てのメリットとは?
「マイホームは新築に限る!」とお考えになる方も多いかと思いますが、昨今では中古一戸建てを購入する方も増えてきています。
中古一戸建て購入の流れや購入方法のご説明の前に、まずは中古一戸建てのメリットとデメリットについてお話ししておきましょう。
中古一戸建てのメリットとしては、
●価格が安い
●立地がいい
●実際に物件を見学できる
というようなことが挙げられます。
まず、「価格が安い」ことは、中古一戸建ての中でも大きなメリットです。
新築では購入することが難しそうな物件でも、中古であれば購入することも可能だったりもします。
また、中古であれば、理想的な立地の物件に出会える可能性があります。
周辺地域で家がまだそんなに多くない時期に建てられた中古物件は、立地がいいことが多いのです。
新築で理想的な立地の土地を探すのは案外難しいので、中古物件ならではのメリットとも言えるのではないでしょうか。
さらに、実際に物件を見学できるのも大きなメリットです。
そのため、自分が生活するイメージを掴みやすく、日当たりなどについても前もってしっかりと確認することができます。
中古一戸建てのデメリットとは?
それでは、中古一戸建てのデメリットとはどんなことがあるでしょうか。
●古い・傷みがある
中古一戸建てのデメリットは、やはり設備などの古さです。
どのようなものも経年劣化しますので、時間が経てば古くなってしまうのは仕方がありません。
また、傷や汚れなどがあるのも、中古物件ではしょうがないことと言えるでしょう。
これらの気になる部分を修繕しようとすると、それなりに費用がかかってしまうこともデメリットの一つです。
築年数のかなり古い物件であれば、耐震性能基準を満たしていないものがある可能性もあるので、その場合も修繕費用がかかってしまうことを覚えておく必要があります。
●住宅ローン控除が受けられない可能性がある
中古物件を購入する場合、住宅ローン控除の対象は、木造一戸建てであれば築20年以内と定められています。
鉄筋コンクリートなどで建てられていれば、住宅ローン控除の対象は築25年以内となっています。
つまり、築20年超の木造中古物件や築25年超の鉄筋コンクリート造の中古物件を購入しても、住宅ローン控除を受けることができないので注意が必要です。
それでは、次項からは中古一戸建ての購入の流れや購入方法について解説していきます。
不動産会社への相談がポイント!中古一戸建ての購入方法
中古一戸建ての購入は、どのような流れで進んでいくのでしょうか。
また、どのような購入方法となるのでしょうか。
順を追ってみていきましょう。
まず、中古一戸建ての購入を検討する場合は、不動産会社に相談をします。
中古物件はいつ売り出されるかタイミングが難しいです。
そのため、あらかじめ立地や金額などの条件を不動産会社に提示して、希望の物件が売り出されたら連絡してもらうようにお願いしておくのです。
また、もしも、現在暮らしている家を売却して新たに物件を購入するということであれば、売り出す物件がどれぐらいの価格になるかを把握しておくことが大切です。
このことからも、不動産会社への相談は欠かせないと言えるでしょう。
不動産会社から物件を紹介されたら、次は見学です。
中古物件の見学の場合はまだ売主が暮らしていることもありますので、不動産会社を通して事前にお互いの都合のいい日で見学会という運びになります。
重要事項を把握することが大切!中古一戸建ての購入方法
見学会でその物件が気に入ったら、不動産会社を通して購入の申し込みを行います。
購入申込書には希望条件などを記載する欄がありますので、しっかりと記入します。
その希望をふまえ、不動産会社と売主との間で交渉が始まるという流れになります。
交渉が成立したら、住宅ローンの仮審査へと進みます。
住宅ローンの仮審査が通ったら、ついに契約手続きに入っていきます。
ただし、ここで注意が必要です。
契約前には、その物件の重要事項について説明を受けます。
その重要事項についてしっかり把握しておかないと、のちにトラブルになってしまうこともあります。
そのため、重要事項については契約前に十分に理解しておくことが必要と言えます。
重要事項について了承したら、晴れて契約となります。
このとき、物件の手付金と不動産会社への仲介手数料の支払いも一緒に行います。
ここまで完了したら、住宅ローンの本審査に入ります。
そして、最後に物件の残りの代金の支払いを行い、同時に物件の引き渡しという流れになります。
中古一戸建ての購入方法は一般的にこのようになりますが、不動産会社にどのような流れになるかを事前に確認することをおすすめします。
中古一戸建ての購入方法と同時に知っておきたいこと
中古一戸建ての購入の流れや購入方法を知っておくことは大切ですが、それと同時に知っておいていただきたい点が他にもあります。
それは、物件の「現況」について知ることです。
素人目では、その家のどの部分に補修が必要なのかということを見極めることが難しいです。
目には見えないところが、シロアリの被害に遭っていたということもあり得ます。
そのため、購入したい物件があったら、「住宅診断(ホームインスペクション)」を行うことをおすすめします。
ホームインスペクションとは、専門家である住宅診断士(ホームインスペクター)が物件に欠陥がないか、劣化はどの程度か、また、改修しなくてはならない部分はどこかを調査するものです。
これにより、現時点でどの程度の改修工事が必要なのか、さらには将来的にどのような修繕工事が必要になるかなどを知ることができるのです。
中古一戸建てを探す際に気をつけたいこととは?
ここまで、中古一戸建てのメリットやデメリット、購入の流れや購入方法、さらにはホームインスペクションについても触れてきました。
最後に、中古一戸建てを探す際に気をつけていただきたいことをお話しします。
まず、立地が希望条件に当てはまることもそうですが、物件の周辺環境についてもしっかりと下調べすることをおすすめします。
例えば、住宅密集地などの場合は敷地に面している道路が狭く、救急車や消防車などの緊急車両が通れないこともあります。
緊急車両の出動を依頼するときは一刻を争う事態が多いですから、それらの車両が通れるくらい、もしくは物件のすぐ近くに停まれるような場所があるかなどをよく確認しておきましょう。
また、中古一戸建てを購入する場合は、将来的にリフォームを検討されている方も多いことでしょう。
しかし、建物の構造次第で、希望通りにリフォームできないこともあります。
そのため、物件契約前には、建物の構造についても調査することをおすすめします。
理想的な中古一戸建てを探そう
中古一戸建てには、メリットもあればデメリットもあります。
また、建物の状態を把握するうえでも、ホームインスペクションを行うことをおすすめします。
これらのことをしっかりと理解したうえで、理想的な物件を探してみましょう。
ここでご説明させていただいた内容が、少しでも役立てば幸いです。