マンションに住んでいると、騒音トラブルで悩まされることがあるかもしれません。
もしも、騒音に関して苦情を言われてしまったら、どのような対策をしたら良いのでしょうか。
反対に、周りの住人に対して苦情を言いたいときはどうするべきなのか、騒音トラブルについて見ていきましょう。
そもそもマンションで苦情を言われるような騒音とは?
マンションに住んでいる方の中には、近隣住民との騒音トラブルで悩んだことがある方も少なくないでしょう。
家族構成・年代・生活リズムなどが全く異なる世帯が同じ建物に住んでいるのですから、マンションは騒音トラブルが起きやすい環境と言えます。
騒音トラブルになりやすい生活音とは、以下のような音が挙げられます。
・子供を怒る親の声
・子供が騒いでいる声や歩く音
・子供が泣いている声
・ペットの鳴き声や歩く音
・話し声
・テレビ、音楽、洗濯機、掃除機などの音
このような音や声は、周りに住んでいる人が特に気になりやすい生活音です。
自分の家庭が、無意識にこのような生活音を発生させていると、苦情を言われてしまう可能性もあるので注意しましょう。
特に、子供がいる家庭では騒音トラブルになりやすいようです。
子供が騒ぐ声だけでなく、それを怒る親の声は音量が大きくなりやすく、周りの住人に聞こえやすいのです。
また、子供が飛び跳ねたり、ドンドンと床を踏みつけて歩くような音は「重衝撃音」と呼ばれ、下の階に響きやすいです。
子供を静かに生活させるということはかなり難しいですが、少し気を使ったり、多少の騒音対策をするだけでも音の聞こえ方が変わるはずです。
では、騒音トラブルにならないためにも、生活を聞こえにくくするための対策をご紹介します。
マンションで騒音に関する苦情を言われてしまったときの防音策
では、マンションで騒音に関する苦情を言われてしまった場合、どんな防音策を講じれば良いのでしょうか。
〇遮音・防振マットを敷く
床に遮音マットや防振マットを敷いておくことで、音や振動が下の階に伝わるのを軽減してくれます。
マットのタイプはさまざまで、シート状のものやパネル状のものなどがあります。
材質もいくつか種類があり、ポリエステル、ゴム、ウレタンなどでできているものが多いです。
〇防音カーテンを使う
防音カーテンを使うことで、自分の家の騒音を外に漏らさないだけでなく、周りの騒音も聞こえにくくなり一石二鳥です。
特に、子供の声、ペットの鳴き声、楽器の音などの空気を伝わる音に対して効果があります。
〇スリッパを履いて生活する
もしも、スリッパを履いていない場合は、履いて生活してみるだけで足音が軽減されるかもしれません。
簡単にできる防音の方法なので、試しやすいですね。
〇子供に言い聞かせる
家の中で走り回ったり、ジャンプしたりしないようにさせることも、騒音を出さないための対策の一つかもしれません。
難しいかもしれませんが、徹底すれば重衝撃音を減らすことができるでしょう。
〇深夜に洗濯・掃除・入浴などをしない
掃除機や洗濯機は大きな音が出る家電ですから、できるだけ夜に使用するのは控えましょう。
また、深夜など静かな時間帯では、水が流れる音にも注意が必要になる可能性もあります。
どれだけ騒音対策をしても苦情を言われる場合も
マンションで、騒音に対する苦情を言われてしまうことがあるかもしれません。
その場合には、まず謝罪することが大切です。
特に、賃貸物件の場合には引っ越すという選択肢も考えられますが、購入しているマンションの場合では引っ越すというのは難しいでしょう。
近隣住民とは長い付き合いになっていきますので、すぐに謝罪し、印象を悪くさせないことも大切です。
そして、できるだけの防音策を講じていきましょう。
しかし、できるだけの対策をしても、苦情を言われ続けることもあるかもしれません。
その場合は、単に騒音という問題ではなく、「煩音(はんおん)」の問題かもしれません。
煩音とは、受け取る側の心理状態によってうるさく感じてしまう音のことです。
例えば、集中しなければならない作業をしているときは、普段よりも周りの音に敏感になりますし、子供に慣れていない人にとって子供の泣き声は騒音と捉えられやすいのです。
相手としっかりとしたコミュニケーションが取れていると、煩音として感じられなくなるとも言われています。
騒音の苦情を言われてしまう場合は、その相手に対して謝罪をはじめ、挨拶などのコミュニケーションを取ってみるのも一つの手かもしれません。
しっかりと防音策を講じ、コミュニケーションを取っていても、それでも理不尽に苦情を言われるかもしれません。
そのような場合は、相手がクレーマー体質な人である可能性もあります。
あまりにも理不尽な苦情を言われる場合には、すぐに管理会社に相談しましょう。
反対に騒音の苦情を言いたいときは?
では反対に、マンションで周りの住人の騒音に悩まされていて、苦情を言いたいときはどうすれば良いのでしょうか。
騒音の苦情を言いたいときは、管理会社に相談しましょう。
管理会社を通して苦情を言ってもらうことで、相手と直接顔を合わせることなくこちらの意思を伝えることができます。
騒音で悩まされている方はイライラが募っているでしょうから、直接文句を言いたくなっているかもしれません。
しかし、直接苦情を言うことは、お互い冷静に話せるとは限りませんし、相手を逆上させてしまう可能性もありますのでやめましょう。
実際、マンションの騒音トラブルが原因で刑事事件にまで発展したケースもありますので、注意が必要です。
また、騒音を出しているのがどの部屋の住人か特定できない場合もあります。
管理会社によって、マンション全体に張り紙をするなどすると、騒音がやむ場合もあるようです。
どの部屋が騒音を出しているかの特定をするのではなく、騒音がやむことを目的にして管理会社に相談しましょう。
マンションの騒音を訴えるときには記録が大切
マンションで周りの住人による騒音に悩まされている方は、直接苦情を言うのではなく、管理会社に相談するようにしましょう。
管理会社に相談する際には、騒音の被害を記録したノートなどを提出するとより明確に被害を訴えることができますのでおすすめです。
騒音がしっかり記録されていれば、被害の度合いが分かりやすくなりますし、信ぴょう性も高まるので管理会社もより真剣に対応してくれるかもしれません。
日付、何時から何時までの騒音だったか、どこから聞こえたか、どのような音か、気づいたことなどを記録しましょう。
また、騒音の種類によっては録音することができる場合もあります。
そうすることで、管理会社もどのような騒音か分かりますので、対応がしやすくなるようです。
マンションの管理会社が動いてくれない場合は
マンションの騒音に関する苦情は、管理会社に相談して対応してもらうのが一般的な対応でしょう。
騒音はマンションにおいて起こりやすい問題ですから、管理会社も対応してくれるはずです。
しかし、中には騒音トラブルに対応してくれない管理会社もあるようです。
また、管理会社がトラブルに対応してくれても、効果がない場合もあります。
そのような場合には、手紙を送るのも一つの手段です。
ただし、その書き方には注意が必要です。
自分の不満ばかりを書き連ね、注意するような内容にするのではなく、「お願い」や「譲歩」を示すような内容をかくようにしましょう。
例えば、「夜何時以降は静かにして欲しい」「寝室部分は音が響かないようにして欲しい」など、許容範囲を提示すると、お互いに協力するという姿勢が伝わるかもしれませんね。
苦情には冷静な対応を
マンションはさまざまな人、世帯が住んでいますから、騒音に関するトラブルも起きやすいでしょう。
苦情を言われた場合も、苦情を言いたい場合も感的にならず、お互いが協力していく姿勢が大切です。
また、騒音に限らず、マンションの不便は管理会社に相談し、相談した上で次の行動に移すとトラブルが少なくすむかもしれません。