マンションに引っ越したときのご近所挨拶はどこまで必要?

無事に入居するマンションが決まった後は、少し気持ちが落ち着きますよね。

しかし、引っ越し前に新たに出てくる悩みが、ご近所や管理人の方への挨拶回りについてです。

たくさんのお部屋が並ぶマンションは、どこまで挨拶に行くべきか分からず、困ってしまいませんか?

ご近所の方に失礼のないように、事前に挨拶に伺う範囲を確かめておきましょう。

マンションのご近所挨拶はどこまで行くのが一般的?

どこまで挨拶に行くべきかについて絶対的なルールはありませんが、一般的には、両隣のお部屋と真上と真下のお部屋には挨拶に伺う必要があるといわれています。

生活騒音は、隣の部屋だけでなく、上下のお部屋にも響いてしまうことがあるからです。

また、多くの人が、両隣と上下のお部屋に挨拶へ行くことがマナーであると認識している事実もあります。

挨拶に行かなかった場合、「新しく引っ越ししてきた人は、挨拶がない」と、ご近所の方に失礼に思われる可能性があるので気をつけましょう。

順調なご近所づきあいをスタートさせるためにも、両隣と上下のお部屋には挨拶に行っておきたいですね。

特に小さな子供がいるご家庭は、ご近所に挨拶に行き、マンションの住人の方と顔見知りになっておくと安心です。

小さな子供がいるご家庭で、常に静かな生活を送ることは、なかなか厳しいですよね。

どれだけ気をつけていても、子どもの遊ぶ音や泣き声などが、周囲に聞こえてしまう可能性があります。

しかし、同じ音量の子供の声であっても、「見ず知らずの家庭の子どもの声」と、「○○さんのところの子どもの声」では、相手の捉え方が変わってきます。

顔見知りの子供であれば、「うるさい」というマイナスの感情ではなく、「今日も元気に遊んでいるな」と、プラスの感情や印象で捉えてもらえる場合がほとんどです。

挨拶ひとつでご近所トラブルを避けることが可能ですので、引っ越し後のご近所の方々への挨拶は絶対に忘れないようにしましょう。

管理人などマンションの住人以外への挨拶はどこまで行く?

マンションの場合は、ご近所の方だけでなくマンションの管理人にも挨拶へ行くようにしましょう。

管理人は、今後何かとお世話になる機会が多い存在です。

特に子供がいるご家庭にとっては、管理人に子供の顔を覚えてもらえれば、防犯面でも安心できます。

管理組合があるマンションの場合には、理事長など責任者へも挨拶に伺っておくと、尚良いですね。

ただし、管理会社が引っ越し挨拶を受け付けていない場合があるので注意してください。

引っ越ししてきた旨を伝えるだけであれば問題ありませんが、管理人が物品を受け取ってはいけないという規則のマンションも存在します。

管理規約などに記載されている場合があるので、どこまで許可されているか事前にチェックしてから挨拶準備を進めましょう。

挨拶の際に持って行く粗品に関する注意点

どこまで挨拶に行くか範囲が決まったら、次は訪問時に持って行く粗品を用意しましょう。

初めての挨拶の場合、気合いが入る気持ちも理解できますが、人それぞれ好みがあります。

個性が強すぎるものは避けて、相手が受け取ったときに困らないものを選ぶよう心がけてください。

また、食器などのかさばるものではなく、邪魔にならない消耗品を購入しましょう。

よく見かける粗品は、ハンドタオルや、キッチンタオルです。

キッチンで使用するものは劣化が早いので、数が多くても困りません。

あまり高価なものは、渡す側も受け取る側も負担になるので、1,000円前後の価格帯の粗品を選ぶと良いでしょう。

マンションの管理人や管理組合の方へのみ、少しだけ高価なものを用意しても良いかもしれませんね。

ただし、食品は消耗品ですが選ばない方が無難です。

見ず知らずの人から食べ物をもらうことに、抵抗を感じる方もいます。

また、最近はアレルギーがある方も増えているので、手土産の定番であるお菓子なども、引っ越し挨拶の際はやめておきましょう。

挨拶のタイミングは入居後ではない?挨拶のタイミングと訪問時間に気をつけよう

引っ越しの際には、どこまで挨拶に行くべきかということ、粗品の選び方以外にも、注意すべきポイントがあります。

それは、挨拶に行くタイミングです。

マンションの引っ越しは、エレベーターなどの共用部分を大きな荷物が通ります。

ご近所の方の迷惑にならないためにも、引っ越しの荷物を搬入する前に、挨拶回りを済ませておきましょう。

特に管理人へは、必ず引越しの日時を伝えておいてください。

その他、必ず気をつけなければならない点が、訪問する時間帯です。

普段誰かのお宅に訪問する際は、事前に約束をしてから伺うことが多いのではないでしょうか?

引っ越しの挨拶は、見ず知らずの人が、突然部屋を訪ねることになります。

慌ただしい午前中や、昼食前後・夕食前後の時間帯は、訪問しないようにしましょう。

また、一二度訪問しても不在の場合は、ポストやドアのところに粗品を置いておくと良いでしょう。

置いておく際は、熨斗や一言メッセージを付けるなど、引っ越しの挨拶にきた旨が相手に伝わるようにしてくださいね。

土地柄によってどこまで挨拶に行くべきか異なる場合がある

一般的にマンションへ引っ越ししてきた際には、両隣と上下のお部屋への挨拶が必要とされていますが、例外もあります。

簡単にいうと、都市部と地方で少し差が出る傾向があります。

人の入れ替わりが激しい都心部は、ご近所挨拶をほとんど行わないマンションも存在します。

そういったマンションの住人の方は、過去に引っ越し挨拶をされた経験がなく、丁寧に挨拶に伺ったつもりが、逆に驚かれてしまう場合があるので気をつけましょう。

しかし、地方のマンションの場合は、都心部とは逆の状況になります。

地方では、マンションの住人の入れ替わりがそこまで激しくなく、ご近所づきあいも都心部に比べて親密です。

両隣と上下のお部屋に加えて、斜め前のお部屋など、少し広い範囲でご挨拶に行く方が良い場合もあります。

土地柄がわからない遠方からの引っ越しの場合には、事前に不動産会社や管理会社に聞いてみてください。

不動産会社や管理会社は、マンションの入居前でも気軽に相談しやすい頼りになる存在です。

どこまで挨拶に行くべきか判断できない場合は、事前にいろいろ問い合わせてみると安心できますよ。

マンションタイプによって挨拶に行かない方が良い場合がある

土地柄以外にも、挨拶回りを控えた方が良いケースがあります。

それは、ワンルームマンションなど、ファミリーではなく単身の入居者が多いマンションです。

こういった単身者向けのマンションは、あまりご近所挨拶が浸透していないので、挨拶がないことを失礼だと感じる方は少ないです。

都心部のマンション同様、挨拶に伺った方が驚かれることもあるでしょう。

どこまで挨拶に行くか悩み、粗品を購入する手間がないので助かりますね。

なお、女性の一人暮らしの場合は、ご近所へ挨拶に行かない方が良いでしょう。

ご近所へ挨拶に行くことによって、「女性の一人暮らしである」とご近所の方に知られてしまいます。

女性一人の自宅を狙った犯罪も増えていますので、防犯対策のためにも、ご近所の方への挨拶は控えておきましょう。

どうしてもご近所へ挨拶したい場合には、誰か男性に付いてきてもらうようにしてください。

女性の一人暮らし以外は両隣と真上真下のお部屋に挨拶することがオススメ

どこまで挨拶に伺うべきか悩むとは思いますが、基本的には、両隣のお部屋と真上真下のお部屋、管理人や管理組合の方に対しては挨拶に行くようにしましょう。

事前に粗品を用意しておき、引っ越しの荷物を搬入する前に、挨拶を済ませておいてください。

ただし、女性の一人暮らしの場合は、防犯面からご近所挨拶は控えた方が安心です。

良いご近所づきあいのスタートを切るためにも、事前にどこまで挨拶に伺うか、しっかりと決めておきましょう。