アパートを借りるためには「入居審査」を受けますが、審査の一環として電話連絡がかかってくることもあります。
そんなとき、どのような対応をするべきなのでしょうか。
この記事では、入居審査にまつわる基礎情報を交えながら、電話連絡に関するポイントをお伝えしてきます。
これからアパートの入居審査を控えている方は、ぜひチェックしてみてください。
アパートを借りたい!「入居審査」の目的とは?
まずは、入居審査について知識を深めておきましょう。
アパートなどの賃貸物件を借りる際、基本的には入居審査が行われます。
その目的は、入居希望者が「貸し出す物件にふさわしい人物であるかどうか」判断するためです。
明確な審査基準が定められているわけではありませんが、入居希望者のどこを見られているのか、以下にまとめてみました。
●家賃の支払い能力
入居審査で最も重要視されるのは、入居希望者の支払い能力です。
●職業
職業や職種だけでなく、雇用形態も判断材料となります。
●連帯保証人
連帯保証人の有無、その人の支払い能力が見られます。
●滞納歴
クレジットカードやローン支払い、家賃の滞納歴をチェックされることがあります。
●人物像
見た目や人柄などの人物像も、審査の一部に含まれているようです。
物件探しで管理会社を訪れたときから、すでに審査ははじまっているということになります。
それでは次項から、入居審査時の電話連絡についてお話ししていきます。
入居審査の電話連絡ではなにを聞かれる?
前項では、主な審査基準をご紹介しましたが、人物像は言葉遣いや態度にもあらわれます。
そこで注意したいのが、電話連絡での対応です。
もしご自身の携帯電話に連絡が入ったときは、話し方や敬語の使い方に気をつけましょう。
そして、電話での受け答えは、「丁寧」「ハッキリ」を心掛けてください。
あまりにもそっけなかったり、横柄な態度であれば、どんどん印象は悪くなってしまいます。
こうした電話連絡は、本人確認の意味合いが大きいですが、同時に人柄をチェックされている可能性もあります。
希望しているアパートへ無事に入居できるよう、事前に電話対応へのシミュレーションをしておくといいでしょう。
〈入居審査の電話連絡でよく聞かれること〉
①名前
②生年月日
③入居希望者本人の携帯電話で間違いないかどうか
このように簡単な質問ばかりですから、慌てず焦らず対応してください。
なお、たまたま電話に出られなかったからといって審査に落ちてしまうことは考えにくいので、ご安心ください。
本人以外のところに電話連絡がくる可能性もある!
前項では、アパートの入居希望者へ電話連絡がくることを想定してお話ししましたが、それ以外のところへ電話がかかってくることもあります。
審査する管理会社によってバラつきがありますが、「職場」や「連帯保証人」に電話をかける可能性もあります。
【本人の職場】
申込用紙へ記載した職場に、本当に入居希望者が在籍しているのか、確かめるために電話連絡をします。
単なる確認目的なので、必ず本人が電話に出なくてはならないというわけではありません。
ただし、電話を受ける可能性のある場合には、「入居審査の電話がかかってくるかもしれない」と伝えておきましょう。
不動産会社からの営業電話だと思い込み、電話を切られてしまったら大変です。
【連帯保証人の連絡先】
連帯保証人に意思確認の電話がいくことも考えられます。
こちらの場合も、連帯保証人に、あらかじめ入居審査の電話がかかってくる可能性があるということを伝えておいてください。
また、連帯保証人として書類に連絡先を記載したという旨も、忘れずに報告しておくのがマナーです。
電話連絡でよくある落とし穴!
ここまで、アパート入居審査時の電話連絡についてお伝えしてきましたが、トラブルを避けるために以下のポイントもチェックしておきましょう。
●職場への電話連絡…部署名まできちんと記載しておく!
従業員の多い大きな会社になると、本人の氏名だけでは在籍確認がとりにくいことも考えられます。
そのため、入居申込書には細かな部署名まで記載しておくと安心です。
すると、職場で電話を受けた方にも迷惑がかからなくなります。
●連帯保証人への電話連絡…入居予定の物件情報を伝えておく!
まれなケースですが、連帯保証人へ電話で家賃額などの説明をされることがあります。
そんなときのためにも、事前に物件情報を伝え、了承を得ておくようにしてください。
連帯保証人は、もしもの際に重い責任を負うことになります。
家賃の支払いや設備修復代などを肩代わりする可能性があるのですから、必ず同意を得ておくべきでしょう。
アパートの入居審査にはどれくらいの時間がかかる?
アパートの入居審査では、いくつかの連絡先に電話がかかってくることが分かりましたが、実際にどのくらいの期間で審査が行われるのでしょうか。
定められた審査基準がないように、審査期間もまちまちなようです。
入居申込書に不備がなかった場合で、2日~3日程度を見越しておいてください。
しかしながら、それよりも長くなるケースはよくあります。
4日~5日程度までならまだ我慢できるかもしれませんが、それ以上になっても連絡がこなければ、一度電話で問い合わせてみましょう。
もし10日以上音沙汰がなければ、人為的なミスで審査がストップしているかもしれません。
また、大家さんが長期外出していて連絡がとれなくなっているパターンもあります。
その他の原因としては、
・繁忙期で申し込み数が多い
・管理会社の定休日で審査が進まない
・連帯保証人と連絡がとれない
上記のようなことが挙げられます。
審査結果の報告が長引くとソワソワしてしまいますが、入居審査の日数と合否結果は関係ないといわれています。
「なかなか連絡がこない=審査に落ちている」というわけではないことを覚えておきましょう。
あなたは大丈夫?アパートの入居審査に通りにくいポイント
最後に、アパートの入居審査に通りにくいとされているポイントをご紹介します。
ご自分に当てはまっていないかどうか、一度確認してみてください。
●年収に見合った物件を選んでいない
家賃金額は収入の3割程度が好ましいとされており、あまりにも高額な家賃の物件を選んでいる場合、申し込みの段階で断られる可能性があります。
しかしながら、連帯保証人の収入や職業なども審査に加味されますので、一概にはいえません。
●不安定な職業についている
一般的に、フリーターや派遣社員、フリーランス、水商売などの不安定なイメージのある職種は、入居審査において不利になりやすいようです。
●常識やマナーがしっかりしていない
貸主側からすると、「近隣住民とトラブルを起こしそうな雰囲気の人には、入居してもらいたくない」というのが本音でしょう。
服装や髪形などの見た目だけでなく、挨拶といったマナーにも気を遣ってください。
電話連絡でのやり取りの際も、審査されているかもしれないのです。
入居審査を通るため!電話連絡への対応は丁寧に
今回の記事では、アパートの入居審査についてお話ししてきました。
入居審査に伴う電話連絡は、必ず行われているわけではありませんが、いざというときのために心の準備をしておきましょう。
入居審査のポイントは、なんといっても「信頼感」です。
「この人になら安心して物件を貸し出せる」
そう思ってもらえるように、丁寧な対応を意識してくださいね。