マンションを購入するときに、新築が良いか、中古が良いか迷ってしまいますよね。
新築か中古かは、マンションに限らず不動産の永遠のテーマと言えるかもしれません。
今回は、大阪市で中古マンションを購入する場合について見ていきます。
関西ならではのマンション事情や、購入するときの注意点、中古ならではの良さなどをご紹介しましょう。
大阪市で中古マンションを購入!資産価値を下げない条件は?
マンションを購入するときには、新築であっても中古であっても資産価値が下がりにくいものを選ぶことが大切です。
では、資産価値が下がりにくいマンションとは、どんな条件が必要なのでしょうか。
【交通アクセス】
マンションの価値を決める上で、最も重要なのが交通アクセスです。
ターミナル駅へのアクセスや通勤通学、買い物などに便利であることは、生活するにあたり大切です。
また、マンションから駅までの距離も重要で、あまり離れていると資産価値は下がります。
大阪市の場合は、電車やバスなどが発達しているので、どこのエリアでも不便を感じにくいでしょう。
【生活のしやすさ】
徒歩圏内に活気のある商店街や大型スーパーがあり、毎日の買い物に困らないことは、日常生活を送る上でとても大切です。
他にも、郵便局や銀行などの金融機関、病院、学校、交番など、毎日を安心して暮らせる施設が身近にあると、そのエリアの価値は高いと言えます。
【マンションの設備】
防音対策、カメラ付きインターホンの設置、耐震、防火などの災害対策、防犯カメラの設置やオートロックなどの防犯設備、それらを管理する体制など、マンション自体の快適性や信頼性も重要です。
関西ならではのマンション事情も
さらにマンションの資産価値が下がりにくい条件を見てみましょう。
【立地エリアの安全性】
マンションが建っているエリアの地盤は地震に耐えられるものなのか、山や崖が崩れる心配はないか、川の氾濫や水はけの悪さから水に関する被害を受けないかなど、自然災害が起きにくい立地がどうかのチェックは大切です。
【独自性】
「見晴らしが良い」「部屋から花火が見える」「入居者用のジムがある」など、そのマンションならではの独自のメリットがあると、そのマンションの価値は高まります。
大阪などの関西地区では、この他に【生活全般の意識の高さ】が資産価値に大きく影響すると言われています。
例えば、「治安の良さはどのくらいのレベルか」「どこの学区になるのか」など、「より安心できる環境」や「より良い教育」など、生活する上での質の高さを求めることが多いのです。
これは、定住志向が強いためと考えられます。
このことから、関西の方は住み替えを嫌うので、自分に合ったエリアを選ぶために、とても厳しい基準で住む場所を選びます。
したがって、条件の良いエリアには人気が集中することになり、中古マンションであっても資産価値が下がりにくくなるのです。
大阪市のマンション事情「中古の資産価値が高まっている!?」
総務省統計局の「2018年住民基本台帳人口移動報告」を見てみると、大阪市は転入超過の状態にあるそうです。
もともと大阪市は人口が多く、2016年の国勢調査によると、政令指定都市では横浜に次いで2位になるほどの人の多さで、人口密度は1位と最も高くなっています。
そのため、新築マンションと中古マンション、どちらにも高いニーズがあり、今後もその傾向は続くと見られています。
特に、新築マンションの計画が進んでいる大阪市中心部の中央区や北区では、新築マンションの価格に引っ張られるようにして、中古マンションの価格も推移しています。
それでも、購入希望者が多いエリアなので、今では新築と中古の価格の差がつきにくくなっている、というのが現状です。
他のエリアでは、再開発によりタワーマンションが多く建設されている福島区は、中央区や北区と同じような状況で中古マンションの資産価値が保たれています。
また、住みやすいことで人気の高い阿倍野区、教育環境の良い天王寺区などは、常に中古マンションのニーズが高い状態です。
このようなエリアはニーズがあるので、資産価値が保たれやすく、例え売却することになっても高値で売買されることになるでしょう。
これからの大阪市の中古マンションについて
それでは、大阪市の中古マンションが今後どうなっていくのか見ていきましょう。
大阪市は、これからも再開発などで、高層タワーマンションをはじめとした大型マンションの建築ラッシュが続きます。
特に大阪市中心部から湾岸エリアにかけては、さらに大きな開発が続くことでしょう。
これらのエリアに建てられる新築マンションは、その利便性の高さから、かなり強気な価格で販売されることが予想されます。
高額な新築マンションが多いエリアは、先に述べたように中古マンションの価格を押し上げることになります。
そこに新築マンションを建てるということは、将来性が高く、今後、発展していくことが予想されるエリアだからです。
将来性が高いということは、資産価値が高いエリアということです。
また、新築マンションが建つエリアは、立地や環境の面で信頼性があり、高評価されているということでもあります。
中古マンションならではの良さとは?
それでは、ここからは中古マンションならではの良さについてご紹介しましょう。
【選択肢が広い】
新築マンションに比べて中古マンションの方が物件数が多いので、住みたいエリアや立地条件にあったものが見つけやすくなります。
【実物が見られる】
新築マンションの場合は、完成する前に入居者を募るので、実際に建っている状況では見ることができません。
モデルルームなどもありますが、陽当たりや風通し、眺望など、実際にそこに行かないと分からないことがたくさんあります。
マンションでトラブルの原因となる音に関しても、防音設備がどのくらいのものか、窓を開けたときの外の騒音や臭い、周りの環境などを確認できるので安心です。
また、ポストやゴミ置き場、エレベーターホールなどの共有スペースを見れば、管理体制や住民の様子が大体分かるでしょう。
【価格が安い】
これに関しては、一般的に言われていることですが、これまでお話ししてきたように大阪市では、これは当てはまらない場合が多いでしょう。
中には立地が良いために、新築で購入したときよりも高く売却できる場合もあります。
中古マンションの良さをさらに深掘り!
それでは、さらに中古マンションならではの良さについて見ていきましょう。
【下落率が緩やか】
中古マンションは、新築マンションと比べると、価格の下落率が緩やかだと言われています。
極端な話ですが、新築マンションの場合は、購入した時点で中古になります。
一度も住んでいなくても、誰かが所有したことで中古になってしまうので、一気に価格は下がってしまうことになりますが、中古マンションであればそういったことは起こりません。
特に大阪市内のようにニーズが高いエリアでは、起こりにくいでしょう。
また、一般的に築15年を過ぎると、価格下落はよりなだらかになります。
【コミュニティーが固まっている】
新築マンションに入居する場合は、誰もが新しくそこに住むことになるので、隣人との接し方や管理組合の運営など、様子を見ながら行うことになるでしょう。
しかし、中古マンションであれば、コミュニティーが固まっているので、どんな人が住んでいるのか情報を得られますし、管理組合の運営には自分が馴染んでいけば良いだけなので、ゼロからの新築に比べると楽です。
また、先程お話ししたように、実物を見に行ったときに隣人の方と挨拶を交わすことができるので、そのマンションに馴染めるかどうか事前にチェックすることもできます。
大阪市の中古マンションは資産価値が下がりにくい
大阪市はこれからますます再開発が進み、それと共に、新築マンションも多く建てられることになります。
利便性が良い高額の新築マンションが建つことで、中古マンションの資産価値も保たれることになるでしょう。
また、一般にマンションの買い時というものはないと言いますが、マンションの購入を考えている方は、新築マンションが建設される様子を目安に、検討するのも良いかもしれません。