住居を購入する際には、マンションと一軒家どちらがいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
マンションにも一軒家にもメリット・デメリットがそれぞれ存在します。
今回はコスト面を中心に、マンションと一軒家の比較をしますので、どっちが得でご自身のライフスタイルに合っているのか考える際の参考にしてみてくださいね。
コスト面ではマンションと一軒家どっちが得?
マンションでも一軒家でも、住居を購入することを決めた際にはそのコスト面は最も気になる項目のひとつではないでしょうか。
コスト面から考えるとどっちが得なのか気になりますね。
マンションを購入した場合のみかかる費用、反対に、一軒家を購入した場合のみにかかる費用もあります。
また、マンションを購入しても、一軒家を購入しても同じようにかかる費用があります。
それは以下のようなものです。
【共通してかかるコスト】
・契約書の印紙
・登記費用
・信用会社に支払う保証料、融資手数料(融資の際)
・担保設定費用(融資の際)
・火災保険料
・固定資産税
・都市計画税
・不動産取得税
固定資産税、都市計画税、不動産取得税は、購入が済んでから徴収される税金となります。
これらのコストは、どっちのタイプの住宅を購入してもかかりますから、事前準備としてある程度のお金を用意しておくのが賢明かもしれませんね。
また、物件価格は予算内であっても、これらの諸経費がさらに必要になるということを頭に入れておきましょう。
マンションだけにかかるコスト
先ほどは、マンションでも一軒家でも必要となる費用をご紹介しました。
その費用に加えて、それぞれで異なる費用がかかりますのでどっちが得か比較してみましょう。
では、まずマンションを購入する場合に必要となるコストを見ていきましょう。
【マンションを購入すると必要になるコスト】
・修繕積立金
マンションを購入した場合は、毎月「修繕積立金」という費用を徴収されることが多いです。
これは、建物全体の壁や屋上、エントランスなどを修繕するために積み立てておくお金です。
この積立金を使う大規模修繕工事は、10~15年に1回行われるのが一般的とされています。
毎月いくらくらいの修繕積立金を払うかは、そのマンションの築年数・戸数・立地・面積などによって変わってきます。
・管理費
管理費も修繕積立金と同じように、毎月徴収されることが多いです。
管理費は、マンションの日常的な管理をするために集められるお金となっています。
日常の管理とは、共用部分であるエントランス・エレベーター・廊下などの清掃、防犯カメラの点検、宅配ロッカーの管理などが挙げられます。
マンションで快適に暮らすためには必ず必要となる費用ですね。
一軒家だけにかかるコスト
マンションを購入した場合に必要となるコストをご紹介しました。
続いては、一軒家を購入した場合にのみかかるコストを見ていきましょう。
【一軒家を購入すると必要になるコスト】
・仲介手数料
売主と直接売買契約をしない限り、仲介手数料がかかります。
マンションの場合は売主が販売活動を行っていることが多く、その場合は仲介手数料が発生しません。
建物の価格によって仲介手数料の金額が変わります。
・土地代
土地代は、マンションを購入する場合でもかかる費用ではありますが、負担する割合がマンションと一軒家では全く異なります。
マンションの場合、土地代は購入した部屋の面積の割合で算出されますので、土地代は数パーセント程度の負担となることでしょう。
一方、一戸建では、土地代の全てをご自身の世帯だけで払っていきます。
ローンの返済をしている間は大変ですが、それが終わればご自分の資産となりますね。
そのため、同じ条件のマンションと一軒家では、一軒家の方が初期費用が高くなる傾向にあるのです。
以上が、マンションと一軒家のコスト面の比較でした。
マンションも一軒家もそれぞれコストがかかりますので、どっちが得かの判断は難しいところでしょう。
生活面ではマンションと一軒家どっちが得?
コスト面でマンションと一軒家の比較をしてきました。
では、実際に生活をするにあたってのメリット・デメリットはそれぞれどんなところにあるのでしょうか。
まず、マンションのメリット・デメリットを見ていきましょう。
【マンションの生活面でのメリット】
・立地が良いことが多い
同じ価格帯でマンションと一軒家を比較した場合、マンションの方が立地条件が良いことが多いです。
住まいの購入の条件に駅チカが外せないという方には、マンションがおすすめでしょう。
・防犯性が高い
マンションには管理人が常駐していることや、防犯カメラが多いこと、オートロックになっているなど、犯罪の抑止力となるものがたくさんあります。
・高齢者が住みやすい
エレベーターが備わっていれば、階段を使わずに生活することができます。
また、部屋の中もワンフロアですから高齢者や体力のない方が住みやすい環境と言えるでしょう。
【マンションの生活面でのデメリット】
・騒音トラブルが起きやすい
騒音はマンションに住む上でトラブルになりやすいことの一つでしょう。
最近のマンションは防音性に優れているとはいえ、夜間は近隣への配慮が必要になりますね。
・駐車場の確保が難しい場合もある
駐車場が限られていて使用出来ない場合は、自分で駐車場を確保しなければなりません。
また、大きい車だとマンションの駐車場に入らないということもあるようです。
以上が、マンションのメリット・デメリットになります。
続いて、一軒家のメリット・デメリットをご紹介しますので、どっちが得か比較してみましょう。
一軒家のメリット・デメリットは?
マンションに続いて、一軒家の生活面でのメリット・デメリットを見ていきましょう。
【一軒家の生活面でのメリット】
・騒音問題が起きにくい
一軒家は隣の家と接していませんから、自分の家の騒音が周りに聞こえにくく、また他の家の騒音も気になりにくいでしょう。
小さい子どもがいるご家庭では特にメリットとなりますね。
・庭を持つことができる
一軒家は庭を持てるというところも大きな魅力の一つですね。
また、自由に駐車スペースを確保できます。
【一軒家の生活面でのデメリット】
・有効面積が狭い
階段がある一軒家の場合、有効面積が狭くなるというデメリットがあります。
・セキュリティー面にやや不安がある
マンションと違い、家の管理は全て自分たちでしていかなければなりません。
防犯カメラの設置や、窓・玄関の施錠をしっかり行いましょう。
資産価値の面ではどっちが得なのか?
マンション・一軒家ともにメリット・デメリットがあることがお分かりいただけたと思います。
コスト面、生活面で比べましたが、資産価値の面からも比較することができます。
マンションも一軒家も築年数が経てば経つほど資産価値は下がっていきますが、その下がり方に違いがあります。
マンションの資産価値の下がり方は、一軒家に比べると緩やかに下降していくことが多いです。
物件によっては、築50年程度でも売買されているマンションもあります。
一方、一軒家はマンションに比べると資産価値の下がり方が早いです。
しかし、建物の価値がなくなっても、土地の価値がなくなることはないでしょう。
そのため、築年数が浅い頃はマンションの方が資産価値が高いですが、ある程度の築年数が経つと一軒家の方が資産価値が高くなるという逆転現象が起こるのです。
資産価値の面からもどっちが得か考えてみてくださいね。
どちらにもメリット・デメリットはある
マンションと一軒家の購入に関して、いくつかの側面から比較してきました。
どちらを購入してもメリット・デメリットがあります。
また、特にマンションの関して言えば、購入ではなく賃貸という選択肢もありますね。
今回の記事を参考にして、ご自身のライフスタイルや、将来の計画に合った住まいを手に入れましょう。