一戸建てと比べると、マンションの収納は少ないことが多いです。
収納が足りないとものがあふれかえり、居住空間が雑多な印象となってしまいます。
そこで、収納不足など、マンション収納の不満解消法をお伝えしていきます。
収納が足りなくてお困りだった方のご参考になりましたら幸いです。
一般的にマンションの収納は足りない!
どの家にも、必ず「収納」があります。
収納は家のあらゆるところにありますよね。
寝室にあるクローゼット、和室にある押し入れ、キッチンのパントリー、玄関の下駄箱など、それぞれの場所に応じて収納はあります。
その収納ですが、一戸建てと比較すると、マンションの収納は足りないと感じることが多いようなのです。
総面積に対して収納の割合がどれぐらいかを表した「収納率」ですが、マンションの場合は約8%が理想的と言われています。
それに対し、一戸建ての収納率は約12~15%です。
この数値を見ても、マンションの収納が足りないと感じる理由がおわかりいただけるかと思います。
マンションのスペースは限られていますから、そもそも収納が少ないといつまでも片付かず、家でリラックスすることができないということにもなります。
マンションの収納が足りないと感じるには理由がある!
マンションの収納が足りないと感じるには、収納が物理的に少ないだけではなく、他に理由があります。
それはいったいどのようなことなのでしょうか。
項目別にご紹介していきます。
●ものが多い
言わずもがな、ものが多すぎると、もちろん収納に入りきらないということになります。
ものが多すぎるのは、使わないのに「いつか使うかもしれないから」とずっと持ち続けているケースが多いです。
そのようなものを収納している場所にも、家賃や住宅ローンを支払っているのです。
何年も使用しておらずしまい込んでいたものは、これを機に思い切って処分することを検討しましょう。
また、ものは増え続けますので、「○年たったら処分」など、自分の中で期限を設けうことをおすすめします。
●収納方法に改善の余地あり
ものは、収納スペースにただ収納したらいいというものでもありません。
例えば洋服を、衣装ケースやタンスの中に重ねて収納しているような場合です。
重なるように収納していると、下や奥の方にある洋服の存在すら忘れてしまうことがあります。
そして、洋服がどんどん増えて収納しきれず、結局目につくところに洋服を置いてしまうのです。
そうすると、収納が足りないと感じることにつながります。
収納は多ければいいわけではない!
収納は、多ければ多いほどいいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
たしかに、たくさんあることでその分ものを十分に収納することができるので、そう思うのも無理はありません。
しかし、そうすると、必要のないものもしまい込んでしまう可能性が高いのです。
必要のないものをしまい込むほど、もったいないことはありません。
先ほども申し上げましたように、収納スペースにも家賃や住宅ローンを支払っているのです。
ですから、収納を大切に使いましょう。
マンションの収納が足りないと不満を感じても、工夫することで満足度の高い収納にすることができます。
まず、ものはどこにでも収納すればいいというものではありません。
使いたいときにすぐ使えるような場所に収納しておくことがポイントです。
例えば、リビングであればボールペンなどの筆記用具を使う機会がありますよね。
ですから、筆記用具類はリビング収納に入れておくと、使いたいときにすぐ使えるという動線になり便利です。
つまり、どのような生活スタイルで、日常的にどのような生活動線をたどっているのかをよく考えることがミソなのです。
マンションの収納が足りないと感じるなら見せる収納に!
お住まいのマンションの収納がどう工夫しても足りないということであれば、思い切って「見せる収納」にしてしまいましょう。
見せる収納は、ものを片付けるだけではなく、おしゃれに演出することもできます。
例えば、帽子を集めるのが趣味なものの、収納場所に悩んでいたということであれば、壁面収納をしてみましょう。
お気に入りの帽子を壁面収納すればいつでも帽子を眺められるだけではなく、収納方法が難しい帽子をすっきりと片づけることができます。
また、おしゃれなパッケージのハンドクリームなどは収納せずに、あえて洗面所などに出しておくことでおしゃれな印象になります。
しかし、このように見せる収納に「できるもの」と「できないもの」とがありますので、見せる収納にできないものは備え付けのマンションの収納にしまうようにします。
クローゼットに上手に収納するコツ
クローゼットは、マンション収納の中でも一番大きな収納になることが多いかと思います。
そのクローゼットは、ぜひとも効率的に使っていただきたい収納でもあります。
できるだけ無駄なスペースをなくして、すっきりとものを収納しましょう。
クローゼットがどういう形状か、マンションごとでケースバイケースです。
単純に押し入れのようなタイプになっているクローゼットや、歩くスペースのあるウォークインクローゼットであることも多いでしょう。
もしも、クローゼットの扉が天井部分まで使用できる高さであれば、クローゼットの上部には小型の季節家電やすぐ使わないものなどを収納しましょう。
そして、ハンガー部分には洋服やコート類をかけ、その下部分には衣装ケースを置きます。
衣装ケースの中は洋服を重ねず立てて、一目ですべての洋服が目に入るように収納します。
大型のスーツケースを収納したい場合は、しっかりとクローゼットの幅や奥行を計測して、スーツケースを収納しても、クローゼットにおさまるサイズの衣装ケースを探しましょう。
どうしても収納が足りないと感じる場合は、季節ものの洋服をスーツケースの中に収納しておくといいかもしれません。
家の顔である玄関は見せる収納と隠す収納をバランスよく
玄関は、その家の顔ともなる場所です。
そのため、すっきりとした空間にしておきたいものです。
ですから、バランスよく「見せる収納」と「隠す収納」にわけましょう。
例えば、基本的に玄関には靴を置きっぱなしにはせず、下駄箱に収納します。
靴のケアグッズや傘、玄関の掃除道具なども、見えないように収納しましょう。
そして、下駄箱の上にはおしゃれなインテリア用品を見せる収納として置いてみましょう。
さらに、壁にはアートが飾ってあると一段とおしゃれに見せることができます。
マンションでは玄関の収納が足りないと感じることも多いですが、扉の後ろを収納スペースにしてしまうなどの工夫をしてみることをおすすめします。
100均では、扉の後ろを収納スペースにしてしまうアイデアグッズがたくさんありますので、一度探してみてはいかがでしょうか。
マンションの収納が少なくても工夫すれば満足度を上げられる!
マンションの収納は足りないと感じる方が多いようですが、あまりにもものが多すぎたり、収納の仕方が雑だったりすることで収納に対して不満度を上げているのかもしれません。
今一度、収納したいものを再確認し、収納方法も工夫するようにしましょう。
自分の好きなものやおしゃれなものなどは、見せる収納にすることもできます。
マンションの収納が足りなくても、少しの工夫で満足度を上げることができます。
収納が少なくて不満がある方は、ぜひこの記事でお話ししてきたことを実践していただければと思います。