近年ではさまざまなデザインの住宅が建設されていますが、人気のひとつにナチュラルモダンというものもあります。
現代的なデザインでありながらも木のぬくもりを感じられるようなつくりで、幅広い世代に人気のようです。
この記事では、新築の外観をナチュラルモダンにするポイント、そしてナチュラルモダンの中でも人気のある北欧風の内装にするポイントをご紹介しましょう。
ナチュラルモダンな家とは?
近年、新築住宅で人気のデザインのひとつに、「ナチュラルモダン」というものもあります。
ナチュラルモダンは、言葉どおり「ナチュラル」と「モダン」を融合したものです。
ナチュラルは木を基調としたアイボリー系の色調をベースにしたもので、モダンは装飾を廃し直線的なデザインをいいます。
ナチュラルモダンな外観の特徴としては、直線的でシンプルなモダンの中に、天然木や漆喰などの自然素材や曲線的な優しさがところどころに組み合わされていることです。
カラーはホワイト・アイボリー・ベージュ系が使用されることが多いため、明るく清潔感のある雰囲気になり、幅広い世代に受け入れられやすいデザインといえるでしょう。
もし、新築する家の外観で悩んでいるのであれば、ナチュラルモダンなデザインにしてみてはいかがでしょう。
次の項から、新築の外観をナチュラルモダンにするためのポイントをお話ししていきます。
新築の外観をナチュラルモダンに!外壁から考えよう
新築する家の外観をナチュラルモダンなデザインにするのであれば、まずは外壁から考えていきましょう。
ナチュラルモダンな外観の特徴のひとつには、白い外壁に木材のブラウンをあしらった、森の景観にもなじむような見た目であることも挙げられます。
そのため、外壁のカラーはホワイトを基調としていることがほとんどでしょう。
しかしホワイトにもいくつか種類があり、どれを選ぶかで家の外観の印象が変わることもあります。
色味によっては、ナチュラルなだけでモダンさが感じられないといったことにもなりかねません。
また、外壁の素材が土壁かサイディングなのかによっても外観の印象が変わりますので、イメージがつきにくい方は、設計士に相談しながら外壁素材とカラーを決めると良いでしょう。
ナチュラルモダンな外観にするには玄関ドアもポイント!
ナチュラルモダンな外観にするには、白い壁に木目調によるアクセントバランスが重要といわれています。
外観のアクセントとなりやすいのは、玄関ドアといえるのではないでしょうか。
そのため、玄関ドアの選び方が、新築の外観をナチュラルモダンにするポイントともいえそうです。
ナチュラルモダンな外観にするために、玄関ドアは木目調のものを選びましょう。
木目調ともいっても、木目が縦方向のものもあれば、横方向のものもありますよね。
ナチュラルモダンでは縦方向の木目調が多いですが、どちらの方向の木目かでも与える印象は変わりますので、こちらも設計士と相談しながら決めることをおすすめします。
そして、先ほどのホワイト同様、木目のブラウンも濃いか淡いかで印象が違いますので、木目のカラーもあわせて決めましょう。
新築であれば屋根を工夫するのもあり!
新築の家の外観をナチュラルモダンにするのであれば、屋根を工夫するのも良いでしょう。
ナチュラルモダンな外観の住宅をみていくと、屋根の形が特徴的なものが多くあります。
比較的傾斜の鋭い切妻屋根であったり、片流れ屋根であったりと、個性的な屋根が目立ちます。
中には、傾斜のない陸屋根の住宅もあるでしょう。
そしてこの屋根の色がポイントといえます。
先ほどもお話ししましたように、ナチュラルモダンは白い壁にアクセントバランスとして木目調を取り入れることが重要です。
玄関ドアを木目調にするだけでもアクセントバランスとなりますが、新築ならば屋根も玄関ドアに近いブラウンにしてみてください。
住宅の上部分と下部分にアクセントがあることで、よりナチュラルモダンに近づけることができますよ。
外観だけでなく内装も!床の選び方がポイント
ここまで、新築の外観をナチュラルモダンにするためのポイントをお伝えしてきましたが、外観をナチュラルモダンにするなら、内装も同じテイストで統一してみてはいかがでしょう。
住宅の内装をナチュラルモダンにする場合、重要となるポイントとして「木の質感」が挙げられます。
特にフローリングの床材がポイントになりますが、選ぶ樹種によって色味や木目に違いがありますので、これでも室内の印象が変わってしまいます。
床の木材には、アカシア、パーチ材、メープル材などが代表例ではありますが、もしナチュラルモダンの中でも、近年人気のある北欧テイストに近い内装にしたいという場合は、明るい色の無垢材がおすすめですね。
和風なインテリアにしたい場合は、同じ無垢材でも濃いめのカラーを選ぶと良いでしょう。
モダンのスタイルにもいくつか種類がありますので、好みのスタイルでお部屋をつくってみてください。
新築の内装を北欧風に!色の組み合わせが鍵!
新築の外観をナチュラルモダンに決めたなら、内装も同じテイストで統一すると良いでしょう。
一口にナチュラルモダンと言っても、床やクロス、家具次第でいろいろなテイストに仕上がります。
ここでは近年人気のテイストのひとつである、北欧風の内装にするためのポイントをお伝えしていきます。
北欧風インテリアにする場合、「おしゃれでありながらもナチュラルで、温もりを感じ落ち着く空間」にすることが大切です。
先ほどの床材も関わってきますが、その空間を作るためには色の組み合わせが鍵ともいえるでしょう。
使用するカラーは「アースカラー」と呼ばれる、自然的で落ち着いた色合いを基調とします。
アースカラーの例としては、グリーンやブラウン、グレー、ブルーなどが挙げられます。
その中でも、ナチュラルさを感じなかったり、過激な色合いであったりする色は避けましょう。
どちらかというと、カーキやベージュなど、スモーキーな色合いの家具などをそろえると良いですね。
そして、ところどころに鮮やかなカラーの小物を配置することで、北欧風インテリアに近づきます。
例えば、グリーンを基調としたお部屋の場合は、ランプシェードやクッションにオレンジを取り入れることで、北欧風インテリアに近づきます。
加えて、アイボリーのクロスの中に、1面だけアクセントクロスを取り入れるのも手といえます。
ほかにも、クロスやソファ、ラグなどをアイボリー系でそろえ、クッションにブルーやグリーンを取り入れるのもおすすめです。
テーブルは床の木材に近いものを用意し、カーテンは北欧ブランドとして知られている「マリメッコ」のものを取り入れると、おしゃれな北欧風リビングにすることもできるでしょう。
このようにベースはアースカラーでそろえ、小物やクロスなどにアクセントを加えて、北欧風な内装に仕上げてみてください。
新築の外観をナチュラルモダンにしよう!
新築の外観に悩んだなら、人気のデザインのひとつでもあるナチュラルモダンにしてみてはいかがでしょう。
ナチュラルモダンな外観にするためのポイントをいくつかご紹介しましたので、ぜひ取り入れてみてください。
さらにこの記事では、さまざまなテイストがある中でも北欧風インテリアにするポイントもお伝えしましたので、外観だけでなく内装も同じテイストに仕上げてみましょう。