マンションの内覧会に同行業者は必要?内覧会の注意点とは?

新築マンションは、完成前に購入するケースがほとんどです。

そのため、マンション完成後に内覧会が行われることが多いです。

その内覧会ですが、素人目ではわからないことがありそうで不安な方は、内覧会同行業者に依頼することを検討されるかもしれません。

やはり、マンションの内覧会には業者の方に同行してもらうといいのでしょうか。

この記事では、注意点を踏まえつつマンションの内覧会について解説していきます。

マンションの内覧会では具体的にどんなことを行う?

新築購入したマンションがやっと完成し、待ちに待った内覧会開催に心躍る方も多いことでしょう。

しかし、マンションの内覧会ではどのようなことを行うのか、また、どのような流れで行うのかが案外わからないものかと思います。

マンションの内覧会は、引き渡し前に行う、自分たちが購入した住戸のチェックをするものです。

特に、住戸に不具合がないかをよく確認するようにします。

場合によっては、引き渡し完了後に見つけた不具合については対応不可となっていることもありますので、内覧会ではしっかりとチェックしておきたいものです。

(ただし、一般的にはアフターサービスがありますので、一定の期間内であれば無料で補修してくれることが多いです。)

内覧会では、マンションの売主や施工会社が立ち会う場合と、配布されるチェックシートを元に自分だちだけで確認する場合とがあります。

マンションの売主や施工会社が立ち会う場合の流れの例としては、以下の通りとなります。

①受付で内覧会の進め方の説明を受ける

②室外設備に関しての説明を受ける

③住戸内設備に関しての説明を受ける

④住戸内をチェック

⑤チェックして気がついた部分について指摘する

⑥再内覧会の日時を決める

⑦共有部分の説明を受ける

もちろんこの限りではなく、マンションによって対応が異なることもあります。

このマンションの内覧会ですが、そもそもどのような部分をチェックしたらいいかもわからず不安なものかと思います。

そのような気持ちから、内覧会同行業者に依頼する方も中にはいらっしゃいます。

マンションの内覧会は業者に同行してもらった方がいい?

マンションの内覧会でどのような部分をチェックしていいかわからなかったり、不安があれば内覧会同行業者に依頼したりすることもあるかと思います。

しかし、同行業者は一級建築士など建物のプロの方たちですから、それなりに費用がかかってしまうのも事実です。

また、おそらく多くの方が一番見て欲しいであろうマンションの基礎や構造は、プロでも内覧会で調査することは不可能です。

そのため、同行業者に依頼をしても基礎や構造に関しては安心感を得ることはできないでしょう。

これらのことを考えると、同行業者に依頼しなくてもいいのではとも思いますが、場合によっては依頼するメリットもあります。

それはどういった場合でしょうか。

業者にマンション内覧会同行を依頼するメリット

まず一つ目は、プロの目で見てもらって発見した不具合について、売主や施工会社と交渉しやすいといった点があります。

二つ目としては、素人目では気がつかない部分に気がついてもらえる可能性があるということです。

三つ目は、自分たちで発見した不具合について、指摘すべきかどうなのかを教えてもらえるといった点があります。

四つ目は、内覧会終了後に取り交わす書類が難解でも、わかりやすく説明してもらい、納得したうえで押印できるという点です。

費用はそれなりにかかりますが、予算が許すのであれば、マンション内覧会同行業者に依頼するというのも一つの方法です。

業者に同行を依頼してもしなくても、マンションの内覧会の際は注意していただたいことが数点あります。

次項でお話ししていきます。

マンション内覧会での注意点

業者に同行を依頼するしないにかかわらず、マンションの内覧会ではいくつか注意していただきたいことがあります。

まず、以下の持ち物を忘れずに用意されることをおすすめします。

・メジャー
・デジカメ(もしくはスマートフォン)
・筆記用具
・チェックリスト
・スリッパ

内覧会の際には、不具合などを見るだけではなく、家具を置くなどのためにいろいろな部分を採寸します。

そのため、メジャーは必須でしょう。

また、指摘箇所の証拠を残しておくために、デジカメやスマホを用意するといいでしょう。

さらに、気になる部分についてチェックリストに書き留めておく必要があるので、筆記用具も持参しましょう。

内覧会のときにはまだ住戸内が清掃されていないので、スリッパがないと靴下が汚れてしまいます。

また、冬場は住戸内が冷え切ってしまっていて、靴下だけでは歩くのが辛く、内覧会に集中することもできません。

スリッパに関しては売主や施工会社が用意しておいてくれることがありますが、ない場合もありますので、できれば自分たちで用意しておくようにしましょう。

そして、内覧会では売主や施工会社から事前に所要時間について説明を受けることがあります。

しかし、その時間が極端に短いと、時間に限りがあることに焦って、しっかりとチェックできなかったということにもなりかねません。

内覧会では2時間程度を要することが多いですから、言われた時間が極端に短い場合は「その時間では見終えることができません」などと事前に伝えておくことをおすすめします。

マンション内覧会参加は大人二人以上で!子供の同行は要検討

仕事などが忙しく、家族が内覧会に同行できず一人で参加するケースもあるかと思います。

しかし、マンションの内覧会には、大人二人以上で参加することをおすすめします。

多くの方が初めての経験であろう内覧会に一人で参加し、特に売主や施工会社が一緒に同行する場合は、「早く見ないと」とプレッシャーに感じてしまうことがあるためです。

ですから、家族が難しい場合は、親族や親しい友人に同行を依頼するなどの対応をとるようにしましょう。

また、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭の場合ですが、可能な限りお子さんが同行することは避けることが望ましいです。

と言いますのも、お子さんが住戸内で遊んでしまったことによる傷なのか、最初からある傷なのかがわからなくなることがあるからです。

指摘箇所がすぐわかるように貼っておいた目印のテープを子供がはがしてしまい、「どの部分だったかわからなくなってしまった」ということもあるようです。

内覧会~引き渡しの日程にも注意が必要

マンションの内覧会には大人が二人以上参加することや、子供の同行は控えた方がいいというような注意点がありありますが、「日程」についても注意していただきたいことがあります。

内覧会では、何かしら指摘が生じるものです。

内覧会の流れの部分でご説明しましたように、内覧会時に指摘した部分を修繕した後に、再内覧会が行われることとなります。

そのため、内覧会から引き渡しまではある程度の日数が必要になるのです。

もしも、内覧会から引き渡しまでに時間の余裕がないと、指摘した部分の修繕が行われないまま引っ越しとなり、入居してから業者が入って工事を行うといったことにもなりかねません。

ですから、内覧会から引き渡しまでは、できれば10日~15日間ほどの日数があるのが理想的です。

マンションによっては、1か月以上と日程に余裕を持たせるケースもあるようです。

また、あまり多いケースではないのですが、売主や施工会社から内覧会の案内が来ないこともあります。

そのため、引き渡しが近いのに内覧会についての連絡が何もないような場合は、早めに売主や施工会社に問い合わせをするようにしましょう。

マンション内覧会に業者の同行が必要かはケースバイケース

マンション内覧会に参加する際に同行業者に依頼することについて、自分たちだけでは不安ということであればおすすめできるものの、プロでも内覧会でマンションの構造体までをチェックすることは難しくもあります。

ですから、費用をあまりかけたくないということであれば自分たちだけで内覧会に参加してもいいかと思います。

ここでお話しした注意点を参考にしつつ、購入したマンションの内覧会ですから何かあれば遠慮なく質問等をして、晴れ晴れとした気分で入居したいものですね。