新築マンションには多くの場合、モデルルームが設けられています。
モデルルームは内覧用のものですが、最終的に販売されることがあります。
内覧用のモデルルームは一般的に相場より安く販売されることが多いですが、メリットだけではなくデメリットもあります。
それでは、マンションのモデルルームを購入することのメリットデメリットや、モデルルームを購入する際の注意点についてご紹介してまいりましょう。
マンションのモデルルームを購入するメリットとは?
マンションのモデルルームは、マンションの内覧用につくられた住戸です。
多くの方に興味を持ってもらえるように、モデルルームはおしゃれにしつらえられていることが多いです。
しかし、マンションがすべて完売になると、そのモデルルームの役目は終わりとなります。
一般的にはマンション1棟につきモデルルームは1戸、もしくは数戸であることがほとんどです。
そのため、モデルルーム狙いの購入者が集中することもあります。
そのモデルルームの一番の大きなメリットは、相場より安く購入できるという点でしょう。
モデルルームであれば、経済的に購入が難しい広さの住戸でも手に入れることができるかもしれないのです。
さらに、マンションの場合はモデルルームで内覧をしたとしても、実際に購入する住戸とは広さや間取りが異なることが多々あります。
そのため、マンション購入後に「モデルルームで内覧したときと印象が全然違う!」ということもしばしばあるのです。
しかし、モデルルームであれば実際に購入したい住戸を内見できますので、内覧したモデルルームと実際に購入した住戸に生じる「相違」がありません。
マンションのモデルルーム購入のさらなるメリットは?
さらには、モデルルームは家具や家電、インテリア用品や照明などをあらかじめ設置してあることが多く、モデルルームを購入すると、それらをそのままそっくりもらえることがあります。
そのため、新居で必要になる家具類にかかるコストを抑えることができます。
また、新築分譲マンションは購入時点ではまだ住戸が完成していないことも多く、すぐに入居することができません。
すぐに入居できないということは、現在暮らしているところの家賃がその分かかってしまうことにもなります。
しかし、モデルルームであれば購入後すぐに入居することも可能です。
このように、マンションのモデルルームを購入することには多くのメリットがあります。
しかし、メリットばかりではありません。
それでは、次項からはモデルルーム購入のデメリットについてお話ししてまいりましょう。
マンションのモデルルームを購入するデメリットとは?
マンションのモデルルームを購入することにはデメリットもあります。
マンションのモデルルームが販売されるのは、マンション完成後1年~2年経過していることが珍しくありません。
また、多くの人が内覧に訪れるため、傷や汚れがどうしても生じてしまうのです。
新築マンションとして販売されていても、モデルルームは新築でないこともあるいうことを心得ておきましょう。
「傷や汚れがある分お得!」と思えなければ、モデルルームの購入は避けた方がいいかもしれません。
さらには、モデルルームはそのままの状態で購入することになるので、不要な設備がついたままというデメリットもあります。
最新の設備がついているほどいい気もしますが、必ずしもそうとは限りません。
設備によってはいつまでもランニングコストがかかることも多々あるので、注意が必要です。
モデルルームの意外なデメリット
マンションのモデルルームには、家具や家電、インテリア用品や照明などがついてくる場合が多いです。
それをそのまま使う場合は、これまで使用していたものを処分する必要があることも忘れないようにしましょう。
また、ついてくる家具家電などが好みに合わないこともあります。
せっかくの家具家電つきなのに好みに合わず処分することになると、その手間やコストがもったいなくもあります。
さらには、マンションのモデルルームは相場より安く購入できることから、争奪戦になることもしばしばです。
そのため、購入者が多いと抽選になることもあります。
つまり、買いたくても買えないこともあるということを理解しておく必要があります。
このように、モデルルームには少なからずデメリットがあります。
それでは、いったいどのような人がマンションのモデルルームを購入することに向いていると言えるのでしょうか。
マンションのモデルルーム購入がおすすめなのはどのような人?
マンションのモデルルームを購入することのメリットデメリットを踏まえると、どのような人にモデルルームの購入がおすすめと言えるのでしょうか。
まず、新築にこだわらない方が挙げられます。
モデルルームは多くの人が内覧に訪れていますから、誰も暮らしたことはなくとも新築とは言い難いです。
ですから、少しの汚れや傷が気になるような方にはモデルルームの購入は向いていないと言えます。
さらに、特に家具などにこだわりがない方にもモデルルームの購入はおすすめと言えるでしょう。
先ほども少し触れましたように、モデルルームを購入する際には家具家電などがそのままの状態で受け渡しとなることがあります。
ですから、こだわりが特にない方にはうってつけの物件とも言えます。
しかし、マンションのモデルルームは生活感がないことも多々あります。
そのため、実際に使用する生活用品とマッチせず、住戸の中の印象がちぐはぐになってしまう可能性もあります。
それらをうまくコーディネートして、住戸全体に統一感を出すことのできる人にはおすすめと言えるでしょう。
マンションのモデルルーム購入の際の注意点
マンションのモデルルームを購入される際は、注意していただきたい点もあります。
まず、予想以上に低価格のモデルルームには注意が必要です。
そのようなモデルルームは、長期間売れずに残っているというケースが多いです。
長期間売れないという事実には、何かしら理由があるということを考えた方がいいでしょう。
さらに、モデルルームは不特定多数の人が内覧に訪れる住戸です。
そのため、まったく知らない多くの人に間取りがすべて知られている状態となるのです。
空き巣目的でモデルルームの内覧に来ている人がいないとも言い切れないことから、防犯上、細心の注意を払う必要があると言えるでしょう。
モデルルームを購入の際は防犯対策に力を入れ、空き巣に対して隙をつくらないようにしたいものです。
そのため、防犯対策に必要となるコストをあらかじめ予定しておくといいかもしれません。
また、モデルルームに限ることではないですが、将来的にリフォームを考える可能性があるのならば、マンションの構造について事前に調べておくことをおすすめします。
マンションの構造によってはリフォームできないということもありますので、その点に関して注意が必要でしょう。
マンションのモデルルーム購入の際はメリットデメリットを知っておこう
マンションのモデルルームは、家具家電つきのそのままの状態で購入できることが多いです。
しかも相場より安く購入できることが多々あるので、メリットしかないようにも感じます。
しかし、ここでお話ししてきましたようにデメリットも少なからずあります。
マンションのモデルルーム購入を検討される際は、メリットデメリットそれぞれについて納得の上で購入されることをおすすめします。