マンションを賃貸するとき気になる!大阪のエリア情報

転勤や学校への入学で初めて大阪に住む方は、どのエリアにいくらくらいのマンションを探せば良いのか分からないと悩む方も多いのではないでしょうか。

賃貸マンションを大阪で探すときは、家賃も重要な要素ですが、その地域が自分にあった街かを判断することが大切です。

大阪は大きく南と北に分けられ、街の雰囲気や住んでいる人の気質も大きく異なります。

大阪の地域によって異なる環境や利便性についてみてみましょう。

大阪の賃貸マンションは北と南でどう違う?

大阪で賃貸マンションを探すときは、地域によって街の雰囲気が大きく異なることをまず理解しなければなりません。

梅田などの北側のエリアは、通称「キタ」と呼ばれ、JR大阪・阪急・阪神梅田駅のあるオフェイス街です。

新幹線で関東や九州方面から来た人が大阪に降り立ち、グルメやショッピングを楽しむ大阪の玄関とも言えるのがこの梅田エリアでしょう。

オシャレなカフェや、おいしいレストラン、アパレルショップや大型書店が入った複合ショッピング施設が多数あり、言葉も標準語に近く、明るく活気のある街です。

大阪「キタ」の梅田エリアは交通の便がよく、車がなくても便利に生活できますが、50平米で月15万円を超える物件も多く、家賃はかなり高くなります。

その南側には、北新地や天満・京橋があり、日本一長いと言われている天神橋筋商店街は「裏天満」とも呼ばれ、古き良き大阪の街並みが残っています。

一方、大阪難波のある浪速区(なにわく)周辺が、「ミナミ」と呼ばれる大阪第二の商業エリアです。

観光客で賑わう「道頓堀」や、お好み焼き店が並ぶ石畳の路地「法善寺横丁」、若者の集まる「アメリカ村」やおしゃれなカフェのある「堀江」があります。

また、大阪の台所の「黒門市場」があり、「宗右衛門町」という飲食街も有名です。

「千日前エリア」は、劇場や映画館、演芸場多く、「道具屋筋」や「裏なんば」と呼ばれる近年注目の飲食街があります。

日本橋は「でんでんタウン」と呼ばれた電気屋街で、これらの大阪「ミナミ」のエリアは、古くから栄えてきた下町情緒溢れる商業地域です。

賃貸マンション物件が出ることはあまり多くなく、相場も50平米12~13万円程度と家賃はやや高めです。

大阪で繁華街がある便利なエリアは?

大阪難波の「ミナミ」の次に大きな繁華街があるのが「阿倍野区」の天王寺で、日本一高い高層ビルや大型ショッピングモールがあります。

大阪JR環状線の内側には、四天王寺や天王寺動物園、大阪市立美術館、今宮戎神社や、通天閣などの大阪のランドマークとなる施設が多くあります。

「新世界」には「ジャンジャン横丁」の愛称で呼ばれる「南陽通商店街」があり、寄席や漫才などの劇場がある庶民的な下町です。

環状線の天王寺・動物園前・新今宮駅の外側周辺に「飛田新地」や「西成労働福祉センター」のある「あいりん地区」があります。

古くから日雇い労働者の多いこれらの地域では、50平米の賃貸マンションで10万円を大きく下回る物件も多くあります。

一般に、難波から南は大阪弁や「なにわカラー」が強く、住居環境としては下町情緒あふれるエリアとなります。

大阪で賃貸マンションの家賃が高くても落ち着いた住宅街に住みたい人におすすめのエリア

住吉大社のある住吉区は帝塚山古墳などがあり、古代から豪族が住んでいた地域で、現在は私立学校の多い文京区です。

帝塚山駅周辺は高級住宅街で、高い塀で囲まれた戸建て家が多く、繁華街も少ないため、手頃な賃貸を見つけて安く住むような地域ではありません。

一方、大阪の北の「北摂」と呼ばれる地域(箕面市・池田市・吹田市・豊中市)は治安がよく、住居環境が整っており、子育てをする家族が暮らすのに適しています。

阪急電車やJR、地下鉄を利用して大阪都心まで出やすく通勤に便利で、住宅エリアにも、隠れ家的カフェや飲食店、おしゃれなショップも多くあります。

駅周辺に大型ショッピングモールがあり、千里中央駅には百貨店や家電量販店もあり、モノレールで万博会場後公園にも行けるファミリーに人気の住宅エリアです。

特に箕面市は街並みも整い緑が多く、落ち着いた雰囲気で暮らせる住宅街で有名ですが、家賃はそれなりに高くなります。

一方、江坂は新幹線の新大阪駅があり、単身者用ワンルームマンションや、ウィークリーやマンスリーのマンションもあり家賃の安い物件が多いです。

大阪でマンションを賃貸!交通の便が良く比較的家賃が安いエリアは?

大阪の住吉区、東住吉区、平野区の賃貸マンションでは、家賃が比較的安く都心へのアクセスも良いため、近年子育て世帯に人気の出てきたエリアです。

「東住吉区」には活気のある商店街や保育園や学校も多く、長居公園にはプールやBBQエリアがあり、住みやすい住居環境がそろっています。

「平野区」は加美駅・平野駅周辺にスーパーや学校があり、公園や介護施設の面で充実していて、地域を選べば治安も良く家賃相場も低めです。

大阪の中央区の東側に位置する「生野区」「東成区」は、治安はやや劣りますが、健康科学センターや赤十字血液センターなどの医療機関が充実しています。

大阪環状線と近鉄大阪線・奈良線、阪神高速13号線が利用でき、通勤に便利で家賃も安いのが特徴です。

家賃が安くて便利で治安もいい!大阪で今後注目のエリア

大阪中央区の東の「城東区」は大阪城の東側に位置し、JR環状線の大阪城公園駅のある区内で、交通の便が良く、しかも安く住めるエリアです。

難波宮跡など緑が多く、城東区の最北東の「新森古市駅周辺」は治安の良い静かな住宅地域で、落ち着いた雰囲気のエリアを探している人にはお勧めです。

「旭区」は古くからの住宅や商店街があり、下町情緒溢れる街並みで治安も良く、しかも安く便利に住むことができる街です。

「関目高殿駅周辺」は最近ファミリー層向けのマンションが増えており、「清水駅周辺」は昔からある住宅街で落ち着いた街並みが特徴です。

「鶴見区」はさらにその北東部にあり、大阪市3大公園の、大阪城公園、長居公園につぐ、以前「花と緑の万国博覧会」のあった鶴見緑地公園があります。

「鶴見区」は市営地下鉄の長堀鶴見緑地線で都心へのアクセスがよく、大型スーパーもあり現在人口も増加しています。

今後これらの地区が、安くて便利で治安も良いエリアとして、大阪の賃貸マンションで注目されてゆくのではないかと言われています。

大阪で活気のある街の賃貸マンションに住みたい人は湾岸エリア!

「此花区」は大型のアミューズメントパークがあることで有名ですが、以前工場地帯だったこともあり、住むのに治安はそれほど良いとは言えません。

しかし、商店街に活気のある下町の雰囲気で、スーパー、飲食店も多く、「西九条駅」にはJR、阪神電車が乗り入れて交通の便も良いエリアです。

「新夕陽ヶ丘」という展望広場などあり、都会に近い割には緑豊かで郷土料理が楽しめると、海外の旅行ガイドブックでお勧めスポットに選ばれています。

「西九条駅周辺」は交通の便利が良く家賃も上昇傾向ですが、「桜島駅」周辺になると安い物件があるかもしれません。

「港区」は西側を大阪湾、北側を安治川、南側を尻無川に囲まれた住宅エリアで、都心部への交通の便が良く、賃貸マンションの物件も多くあります。

弁天町・朝潮橋・大阪港の3つの駅がある港区には海をテーマにした人気の観光施設もあり、みなと通りや中央大通、国道43号が走り、近年注目のエリアです。

「住之江区」には競艇場があり、湾岸沿いの工業地帯周辺の治安はよくありませんが、一人暮らしのワンルームの家賃相場は4万円前後と安くなっています。

地下鉄の四つ橋線と中央線、南港ポートタウン線、南海本線、阪堺線の他に、国道26号線、市営バスが利用できてアクセス良好なため、今後の住居環境の整備に期待です。

「北加賀屋駅周辺」は、治安は劣りますがスーパー・ホームセンター・商店街などの商業施設があり、夏には加賀谷天満宮祭りで賑わう活気のある下町です。

一方、「ポートタウン西駅周辺」は緑の公園や児童館が多く、近代的な大型複合商業施設があり、都心まで約30分で治安も良い静かな住宅エリアです。

賃貸マンションを大阪で探すときは住居環境も確認しよう

大阪は古くからものづくりで栄えてきた地域で、特に南部エリアは商人気質が強く、外部から来た人はその地域カラーに圧倒されることがあります。

大阪の北部エリアは、外部からの人の流れが多いため標準語に近く、気性もおおらかで住みやすい反面、マンションの家賃も高いのが特徴です。

賃貸マンションを大阪で探すときは、家賃の他に地域性が自分に合うかも確認しましょう。