賃貸の畳にベッドを置いて大丈夫?畳でのベッド使用の疑問!

お住まいの賃貸物件によって、床材がフローリングではなく畳であるという方も多いことでしょう。

床が畳であればお布団を敷いて寝るのが一般的ですが、ベッドだとどうでしょうか?

畳がへこんでしまいそうで、畳にベッドを置いていいのか不安ですよね。

ここでは、床が畳の場合のベッド使用についてくわしく解説していきます。

賃貸の畳のへこみに修繕費用はかかる!?

お住まいの賃貸物件に畳があり、そこにベッドを置いておくと、その期間が長いほど畳はへこんでしまいますよね。

賃貸物件は退去時に原状回復をしなくてはなりませんから、畳のへこみの修繕費用がいったいいくらくらいかかるのか気になることでしょう。

実は、ベッドを置くことによる畳のへこみは「自然損耗」に当てはまるので、修繕費用はかからないのです。

ご存知の方も多いかと思いますが、経年劣化などが理由で損耗しているものに関しては、その修繕費用は大家さん負担となります。

ですから、ベッドを置くことによる畳のへこみもこれに当てはまることになります。

ただし、「退去時の畳の張り替え費用は借主負担」と契約時に締結している場合は畳の修繕費用はかかりますので、契約内容をしっかりと把握しておくようにしましょう。

また、自然損耗ではなく、畳にものを落として傷をつけてしまったり汚してしまった場合にも修繕費用がかかる場合がありますので、そのようなことがないように日常的に気をつけて生活するようにしてください。

畳の上にベッドを置くメリット

畳には調湿作用があり、有害物質を吸収するという効果が期待できます。

このことから、畳は空気清浄機のようであるといわれています。

一般的に、畳の上で寝る際はお布団を敷くことが多いですよね。

畳にお布団を敷いて寝ると、ほのかに畳のいい香りがして気持ちがほっとするものです。

しかし、畳の上にベッドを置くことには意外なメリットがあるのです。

お布団を敷いて寝ているのであれば、毎日お布団を畳む必要がありますよね。

しかし、毎日お布団を畳まず、そのまま万年床だという方も中にはいらっしゃるかもしれません。

そうすると、畳に湿気がたまり、それがカビ発生の原因となってしまうのです。

ですから、毎日お布団を畳むことが面倒だという方は、そのような心配がないベッドはおすすめなのです。

それでは、畳の上にベッドを置く場合、賃貸でも可能なおしゃれな部屋にするためのコツについて次項でご紹介していきます。

畳でもおしゃれな寝室にするには?

お住まいの賃貸物件の床が畳である場合、おしゃれなお部屋にすることは可能なのでしょうか。

床が畳だと、どうしても「和」のイメージになりがちなので、おしゃれなお部屋とは程遠いと思われるかもしれません。

しかし、インテリアを工夫することでおしゃれなお部屋にすることが可能です。

例を挙げてみましょう。

まず、クロスを木目調のものにしてみましょう。

最近では、簡単にはがすことのできるクロスが市販されていますので、賃貸でも気兼ねなくクロスの模様替えができます。

そして、ベッドまわりやカーテンをベージュで色をそろえてみましょう。

さらに、木製の家具をバランスよく配置すれば、和のイメージとは遠い、ナチュラルでおしゃれな印象のお部屋になります。

別のアイデアもあります。

簡単にはがすことのできる落ち着いた色味のクロスを、お部屋の壁一面だけ貼ります。

いわゆる、アクセントクロスというものですね。

そして、高さが低いフロアベッドをあえてお部屋の中心に配置します。

照明器具はペンダントライトに変えます。

さらに、寝具類を濃紺やグレーなどの色味にします。

これで、床が畳でもおしゃれな部屋に様変わりします。

どうしてもおしゃれにならないとお悩みだった方、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

畳のへこみを軽減できるベッド

賃貸物件はあくまでも人から借りているものですから、畳をできるだけへこませたくはないという方もいらっしゃるでしょう。

そのような方には、「フロアベッド」がおすすめです。

フロアベッドには脚がついておらず、床面に直に置くタイプのものなので畳に跡がつきにくいのです。

フロアベッドの中には高さが低いものがあり、お布団に寝ている状態と同じような感じになります。

お子さんがいるご家庭では、子供が就寝中にベッドから転落するかもしれないということを考えると、高さが低いベッドだとより安心して眠ることができますね。

ここで、おすすめのフロアベッドをご紹介しましょう。

●すのこ連結ベッド Flacco(フラッコ)

ベッド下には脚がなくフラットな構造で、すのこが張ってあります。

また、お部屋の大きさに合わせてベッドを連結することができます。

●棚・コンセントつきフロアベッド Geluk(ヘルック)

ベッドフレームに、棚とコンセントがついているフロアベッドです。

色が、ブラックとウォールナットブラウンから選ぶことができ、見た目がスタイリッシュな印象のおしゃれなベッドです。

賃貸の畳にベッドを置く場合の注意点①

賃貸物件の畳にベッドを置く場合の注意点についてお話しします。

まず、先述しましたように、畳がへこみやすいので脚つきのベッドの使用は避けるようにしましょう。

しかし、引っ越す前に住んでいた賃貸物件で使用していた脚つきベッドをそのまま使いたいという方は、畳がへこまないように対策を講じましょう。

具体的には、

・敷きパット
・ジョイントマット
・カーペット

などを、畳の上に敷いてから脚つきベッドを置くといいでしょう。

ただし、畳のへこみを完全に防ぐことはできないので注意してくださいね。

次に、ベッドの配置換えについてです。

ベッドの配置換えをする際は、ベッドを引きずらず、持ち上げて移動する必要があります。

万が一、畳の上でベッドを引きずってしまうと、畳は瞬く間に傷がついてしまいます。

しかし、人手が足らず、どうしても引きずらなくてはならない場合は、ベッドの下に段ボールをかませるといいですよ。

段ボールがあることですべりがよくなり、畳に傷もつきにくくなります。

ただし、ベッドを移動中に段ボールがずれてしまうこともよくあります。

そうすると、やはり畳に傷がついてしまう可能性があるので、十分注意して移動するようにしましょう。

賃貸の畳にベッドを置く場合の注意点②

引き続き、賃貸物件の畳にベッドを置く場合の注意点についてお話ししていきます。

前項のように、畳の上にマットやカーペットを敷いてからベッドを置く場合、ダニやカビが発生しやすい状況となります。

マットレスや敷布団などに染みついた汗が落ちるため、ベッドの下は湿気がたまりやすくなります。

さらに、埃もたまりやすいです。

湿気や埃はダニやカビが好むものですから、あっという間に増殖していきます。

特に、比較的新しい畳は湿気や埃を吸収しやすいので、ダニやカビが発生しやすくもあります。

できるだけダニやカビを発生させないようにするには、マットやカーペットの下に湿気吸収シートを敷くようにしましょう。

また、ジョイントマットを敷いてからベッドを置く場合は、「抗菌コルクマット」がおすすめです。

抗菌コルクマットであれば、ダニの繁殖を防ぐ効果が期待できます。

畳でもベッドは置ける!

賃貸物件のお部屋の畳の上にベッドを置くと、へこんでしまいそうだからと心配される方も多いことでしょう。

しかし、ベッドを置くことによる畳のへこみは自然損耗なので、契約時に「退去時の畳の張り替えは借主負担」となっている場合以外、基本的に修繕費用がかかることはありません。

畳にお布団を敷きっぱなしにしていると畳に湿気がたまりやすくカビ発生の原因になりますが、ベッドを置けばそのような事態も避けることができます。

ただし、畳の上にベッドを置く際は先述しました注意点には気をつけるようにしましょう。