希望のエリアで、希望の条件通り…というような理想的な物件は家賃が高い場合が多いですよね。
家計における出費のうち、家賃は大きな割合を占めるのでできれば節約したいところです。
家賃の節約とはつまり、理想の物件をあきらめて家賃の安い他の物件を借りるということです。
家賃を節約した分のお金は浮きますが、果たしてそれでいいものなのでしょうか。
理想的な物件に巡りあえたものの、家賃が高くてお悩みの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
理想的な物件を発見!家賃が高いからあきらめる?
引っ越しを考えて物件を探しているとき、自分の希望エリアで新築、お風呂とトイレが別でモニター付きインターフォンで2階以上…など、条件も希望通りの理想的な物件に巡りあえることがあります。
しかし、そのような物件は人気が高いので、だいたい家賃も高いですよね。
家賃は家計の大部分を占めるもので、一般的には収入の30%くらいまでと言われています。
そのため、理想的な物件だとしても、自分の収入の3割を超える家賃の物件の契約は悩むものでしょう。
しかし、「家賃が高いから」と言って本当にその物件をあきらめてしまっていいのでしょうか。
もちろん、収入の大部分を占めるほどの高い家賃であれば生活が成り立たなくなるので論外です。
しかし、理想的な物件と妥協しようと思っている物件との家賃の差が5,000円だとしたらどうでしょう。
毎月5,000円節約できるということは、年間60,000円も節約できるということになります。
たしかにこの差は大きいですよね。
しかし、この家賃の差が予想外の出費につながることも考えられるのです。
次では、その予想外の出費について考えていきましょう。
家賃を節約して予想外の出費?
理想的な物件は家賃が高いからということで、節約して家賃の安い物件を契約したとします。
しかし、その物件の築年数や状態によっては予想外の出費につながることがあるのです。
例えば、お風呂場に窓がなく換気ができないような物件であれば、どうしてもカビが発生しやすくなります。
そうすると、カビ対策のためにさまざまな洗剤やかび対策グッズを購入することになります。
つまり、このようなことが予想外の出費なのです。
費用のことだけではなく、健康問題も気になりますよね。
この場合、家賃が5,000円高くても、お風呂場に窓がついていて換気扇もきちんと備わっている物件の方が結果的によかったと考える方も多いでしょう。
他には、家賃が安いものの築年数が古い物件に入居したところ、ゴキブリが発生するといったこともあります。
ゴキブリが発生したらそのままにはしておけませんので、だいたいの人がゴキブリ撃退グッズを購入することでしょう。
これも、家賃が多少高くても築年数の新しい物件に入居していればなかった事象かもしれません。
このように、家賃の節約をするということは予想外の出費につながる可能性もあるということを覚えておきましょう。
家賃節約で安すぎる物件を選ぶのは要注意!
理想的な物件は家賃が高いからあきらめて、節約のために安い家賃の物件で契約をする方も多いでしょう。
しかし、節約を理由にあまりにも安い物件を選んでしまうと、大きな悩みを抱えてしまうことになるかもしれないのです。
例えば、
・治安が悪くて暗い夜道などは怖くて歩けない
・物件の周りに飲食店などが立ち並び、騒々しくてゆっくりと過ごせない
・一階のうえ、オートロックが付いていないので防犯面が心配
などです。
「家賃が安いから多少のことは我慢できる」と入居前に思っていたとしても、住んでみたら大きなストレスになるということが大いに考えられます。
我慢できなくて引っ越すことになったら、引っ越し費用や新しい転居先への初期費用がかかるので、それこそ節約どころではありません。
ですから、予定より多少高い家賃だとしても、快適に生活できる物件であれば、安すぎる物件よりそちらにした方が精神衛生上もいいと言えますね。
家賃が高い物件でもWi-Fi付きはある意味節約に!
最近では、多くの人がスマートフォンを持っていますよね。
スマートフォンを持っていなくても、パソコンでインターネットをしているという方もいらっしゃるでしょう。
その場合、自分自身でネット回線の契約をしなくてはなりません。
費用は月額約5,000円ほどでしょう。
しかし、中にはWi-Fi付き物件があります。
そのような物件はWi-Fiが無料なので、通信料を気にする必要がありません。
家計の中では、通信料もなかなか出費の大きい項目ですよね。
もしも、家賃の差額が5,000円ほど高い物件だとしても、Wi-Fi付きであれば通信費を節約できることになります。
ただし、インターネットの速度は選択不可である物件が多いので注意が必要です。
自宅でインターネットをよく使い、速度が遅いことでストレスを感じる人は、契約前に確認するようにしましょう。
高い家賃の物件に入居するメリットとは?
これまでお話ししてきたように、家賃の安い物件に入居することで毎月の家賃を節約することができますが、状況によっては、多少家賃が高い物件でもそちらに入居する方が結果的によかったというケースが多くあります。
家賃が高いとそれなりの出費にはなってしまいますが、住環境は言わずもがなよくなります。
高い家賃の物件に入居するメリットはいろいろあります。
【自宅で有意義に過ごすことができる】
・自宅が過ごしやすいことから外出する機会が減り、買い物で使ってしまう出費が減る
・疲れて帰宅しても、お気に入りの部屋だとゆっくりと過ごすことができる
【生活しやすい・生活に変化が生まれる】
・家賃が高い物件は立地がいいことが多く、電車やバスを使わずに帰ることができる
・職場に近ければ通勤時間が短くなる分、別のことに時間を使えるようになる
・「もっといい物件で暮らしてみたい」と、仕事を頑張るきっかけとなる
さきほども少し触れましたが、収入に見合っていない高すぎる家賃の物件に入居することはおすすめできません。
しかし、可能な範囲であれば、多少家賃が高くても理想的な物件を契約することでいい変化をもたらすきっかっけとなるかもしれません。
高い家賃を少しでも安くすることはできる?
「理想的な物件を見つけたものの家賃が高い…このままだと契約できないけど、できれば入居したい」という状況になることがあると思います。
このようなとき、少しでも家賃を節約するために家賃の値下げ交渉をすることはできるのでしょうか。
結論から申し上げますと、できないこともありません。
しかし、交渉の仕方や時期によってできるかできないかが異なります。
まず、横柄な態度で大家さんや不動産会社に家賃の値下げ交渉を行うのは論外です。
あくまでも、「この物件をとても気に入ったけど予算が足りない。これから長く住むので、どうにか家賃を安くしてほしい。」とお願いするスタンスで交渉します。
また、交渉の時期も大切なポイントです。
年間を通して、1月~3月は賃貸物件の出入りが激しい時期です。
そのため、この時期に家賃交渉しても却下されることが多いです。
引っ越しが落ち着く5月~9月頃が、家賃交渉しやすい時期と言えるでしょう。
そして、実際に家賃の交渉をする際は、周辺の相場を下調べしておくことを忘れないでください。
交渉の際に、相場以下のあまりにも安い金額を提示すると門前払いされる可能性大です。
さらに、中には家賃交渉ができないという物件もあります。
そのようなことを知らずに家賃交渉をしてしまうと、入居自体を断られてしまうケースがあります。
そうなると、せっかく気に入った物件なのに入居できない事態に陥りますので十分注意するようにしましょう。
家賃の節約のしすぎは考えもの!
理想的な物件に巡りあえても、家賃が高いと尻込みしてしまうかもしれません。
もちろん、家計を脅かすほど高すぎる家賃は論外ですが、節約のために安すぎる家賃の物件を契約してしまうことも考えものです。
多少家賃が高くても、その価格に見合った分の生活環境や住みやすさを手に入れることができます。
また、場合によっては家賃の値下げ交渉ができるかもしれません。
もしも、現時点で理想的な物件を見つけているなら、家賃が高いからという理由だけで結論を出すのではなく、多方面からよく検討するようにしてくださいね。