アパートやマンションを借りる際、物件情報を見ていると、「1DK」や「1LDK」などと書かれていますよね。
はじめて賃貸物件を借りる方の中には、これらがどんな間取りなのか把握できない方もいるかと思います。
そこでこの記事では、1DKや1LDKなどの間取りの違いや、それぞれの間取りがどんな人におすすめかをお伝えしましょう。
1DKとはどんな部屋?1Kとの違いは何?
それではまずは、1DKがどんな間取りの部屋かについてお話ししていきましょう。
1DKは、「1部屋+DK(ダイニング・キッチン)」の間取りを表しています。
1部屋の居室と食堂兼キッチンの間取りとなるため、キッチンのスペースに食事ができるスペースを確保することができます。
では、1DKは、1Kの間取りとはどのような違いがあるのでしょうか。
1Kは「1部屋+K(キッチン)」を表しますが、キッチンスペースで食事ができるほどの広さはありません。
どのくらいの広さがあれば、ダイニング・キッチンになるかというと、キッチンスペースが4.5帖以上あることです。
そのため、4.5帖未満であれば1Kとなり、4.5帖以上であると1DKとなるのです。
それでは、1DKと1LDKとでは何が違うのでしょうか。
次の項でお話ししていきます。
何が違う?1DKと1LDKの間取り
1DKと1LDKの間取りがどう違うかというと、こちらもやはりキッチンスペースが関係しています。
1LDKは、「1部屋+LDK(リビング・ダイニング・キッチン)」の間取りを表しています。
1部屋の居室のほか、居間兼食堂兼キッチンがある間取りですね。
ダイニング・キッチンにリビングがプラスされますので、部屋数は同じですが1DKよりも広いお部屋です。
どのくらい広いかというと、1LDKの場合のリビング・ダイニング・キッチンの広さは、8帖以上が目安とされています。
そのため、先ほどのお話を踏まえると、キッチンスペースが4.5~8帖であれば1DK、8帖以上ですと1LDKとなるわけです。
このような違いが、1DKと1LDKにあるのです。
しかし、DKとLDKでは、居室の部屋数によって必要な広さが違ってきます。
これについては、次の項でお話ししていきましょう。
1DKと2DK…居室の部屋数でDKの広さに違いが!
1DKと1LDKの違いはキッチンスペースの広さでしたが、この広さは居室の部屋数によって、必要な広さが違ってきます。
例として、1DKと2DKで違いをみていきましょう。
ちなみに2DKは、「1DK+1部屋」です。
つまり、2部屋の居室とダイニング・キッチンがある間取りです。
1DKの場合のダイニング・キッチンは4.5~8帖でしたが、2DKの場合は6帖以上とされています。
そして、2LDKの場合には、リビング・ダイニング・キッチンのスペースは10帖以上を目安としています。
ですから、2DKのダイニング・キッチンの広さの目安は、6~10帖となるのです(6帖未満は2Kとなります)。
居室の部屋数によって、キッチンスペースの広さも違ってきますので覚えておきましょう。
1LDKなどの間取りによって違いがある!それぞれの家賃の相場
1DKや1LDKなどの間取りの違いについてお話をしてきたところで、それぞれの家賃もみていきましょう。
家賃の相場は間取りによって違いますから、お部屋選びの参考にすると良いでしょう。
ここでは、「東京23区」「築年数15年以内」「駅から徒歩15分以内」「専有面積13平方メートル以上」という条件でヒットする、家賃の安い順30件の平均金額を基にご紹介します。
・ワンルーム:約5.1万円
・1K:約6.5万円
・1DK:約7.2万円
・1LDK:約8.1万円
・2DK:約8.3万円
ちなみにワンルームとは、1つの部屋の中にキッチンスペースも含まれているお部屋をいいます。
間取り図では「1R」と表記されている場合もあります。
お話ししてきた間取りの中で、最もシンプルな間取りであるがゆえに、レイアウトの自由度は高いともいわれています。
なかには4万円台のアパートもありますので、低めの家賃を優先するのであれば、1Rはおすすめです。
また、これらの間取りのなかで最も人気のある間取りが1LDKですので、家賃も高めの設定であることが多いです。
反対に、1DKは比較的安い家賃設定ですので、ダイニング・キッチンだけでも良いのであれば、1DKは狙い目です。
次の項では、それぞれの間取りがどのような人におすすめかをご紹介していきます。
1DKや1LDKなど!それぞれどんな人におすすめの間取りなの?
間取りによって家賃に違いがあることをお話ししたところで、それぞれの間取りがどのような人におすすめかをお話ししていきましょう。
ワンルームだけでなく、1Kも1DKも1LDKも、それぞれ一人暮らしをする方にはおすすめの間取りです。
家賃を安く抑えたいという方でしたら、ワンルームや1Kがおすすめです。
また、自炊よりも外食のほうが多いという方も、これらの間取りがおすすめといえるでしょう。
安い家賃でも、キッチンと居室は分けたい方は1Kを選びましょう。
食事と寝室は別の部屋にしたいという方であれば、1DKや1LDKが良いですね。
さらに、家賃を抑えたいと希望する方でしたら、1DKの間取りがおすすめです。
加えて、築年数の古い1LDKと同じ家賃で、新築に近い1DKの物件を借りることもできるので、比較的新しいアパートに住みたいという方にも1DKはおすすめです。
しかし、食事やくつろぐスペースを十分に確保したいという方ですと、1LDKの間取りが良いでしょう。
さらに、頻繁に友人を招きたい人や、近々同棲を考えているという方は、十分な広さのある1LDKがおすすめですね。
自分の生活スタイルや優先したいことを考えて、部屋の間取りを決めてみましょう。
同棲など二人暮らしを考えている場合は?どの間取りが良い?
もし夫婦やカップルが、二人で暮らすための物件を探している場合は、どのような間取りがおすすめなのでしょうか。
二人暮らしでおすすめの間取りは、やはり2DKや2LDKですね。
居室が2つありますので、1人1部屋、自分の部屋を確保することができます。
夫婦であっても、プライベートな空間である自分の部屋があると嬉しいですよね。
「アパートで快適に暮らしたい」という方は、2DKや2LDKを選びましょう。
とはいえ、1DKや1LDKであっても、二人暮らしができないわけではありません。
現に、筆者も1DKのアパートで二人暮らしをしていました。
狭くはありますが、1DKでも生活スペースと寝るスペースが分けられますから、生活するうえでの不自由さはあまりありません。
たしかに、何度か「自分だけの部屋が欲しい」と思うこともありましたが、それ以上にマイホームのための貯金を目標に掲げていたので、あまり苦ではありませんでした。
何より2DKなどの広いお部屋よりも安い家賃で済みますから、何かのためにお金を貯めたいという方でしたら、1DKや1LDKの部屋もおすすめです。
お部屋に対する価値観も、人それぞれ違いますから、自分もしくは自分たちに合った住まいを見つけてくださいね。
自分たちに合った間取りを選ぼう!
ここでは、1DKや1LDKなどの間取りの違いについてお話をしてきました。
それぞれどんな人におすすめの間取りかもご紹介しましたので、自分の生活スタイルなどに合った間取りを選ぶようにしましょう。
また、もし二人暮らしのための部屋を探している方も、2DKや2LDKの間取りがおすすめではありますが、1DKや1LDKの間取りでも生活を送ることは可能です。
何を優先するかを十分に検討したうえで、自分たちに合った住まいを選んでくださいね。