アパートの部屋の防音対策!ドアは隙間テープとゴムで塞ごう

アパートの部屋にいると、ドアから冷気や隙間風を感じた経験はありませんか。

ドアは構造上、どうしても隙間ができてしまうものです。

この隙間から室内の音が外に漏れたり、外の騒音が室内に伝わったり、またエアコンで一定に保った空気が逃げていってしまうのです。

ドアの隙間には「隙間テープ」や「防振ゴム」などで防音対策・断熱対策ができます。

この記事では、ドアの隙間の防ぎ方などを中心にお話ししていきましょう。

アパートの部屋を防音対策!ドアの隙間を埋めるメリットとは

アパートでも戸建てでも、どの部屋のドアにも必ず隙間はあるものです。

この隙間を埋めることで生まれるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

●防音効果

部屋の音が外に漏れている、また、外の騒音が部屋の中に聞こえてくるといった、場合の防音対策にすることができます。

隙間を埋めるのはどんな素材でも良いわけではなく、防音に効果のある素材のアイテムで隙間を埋めることが重要となります。

騒音は睡眠の妨害になるなど、生活に支障が出る場合があるため、対策をとることは大事です。

●断熱効果

ドアの隙間を埋めると、空気の通り道が遮断されるため、部屋の温度を一定に保ちやすくなります。

その結果、エアコンの効率が上がり、省エネ対策にもなります。

●ドアの開閉音を抑える

ドアの隙間にクッション性のある素材が挟まれるため、開閉の際の「バタン」という音を抑えることができます。

ドアの閉まる音は「戸当たり音」と呼ばれ、昔から家庭の中の響く騒音としてとらえられていました。

ドアの隙間を埋めると、近所へ響く戸当たり音を軽減することができるでしょう。

部屋の防音対策にはドアの隙間を埋める「隙間テープ」

ドアの隙間を埋めると、防音対策や断熱対策に繋がることが分かりました。

では、ドアにある隙間は、どのようなアイテムで塞げば良いのでしょうか。

ここでおすすめするのは「隙間テープ」です。

隙間テープとはその名の通り、ドアや窓サッシにできた隙間を埋めるため専用のテープです。

クッションのような厚めの素材でできており、裏側が両面テープになっているため、接着剤などを必要としません。

賃貸住宅では、退去の際に部屋の原状回復をすることが望まれますが、テープ状のものであれば、ドアを傷つける心配もないでしょう。

そのため、安心して使用でき、100均ショップでも取り扱いがあるほど身近なものです。

また、隙間テープにはさまざまな種類があります。

防音効果が高いもの、保温効果が高いものなどがあるため、自分がどの機能を重要視するかによって、選ぶテープは変わってきます。

部屋の防音対策には隙間テープを貼ろう

それでは、隙間テープの貼り方をご説明していきましょう。

まずは、部屋の「ドアの隙間の大きさ」を測ります。

事前に隙間のサイズを確認しておくことで、スムーズに隙間テープを選ぶことができます。

隙間を測る際のポイントを箇所ごとにご紹介します。

●ドアの下の隙間

ドアの下は目で見てもはっきりわかるほど、大きな隙間が空いています。

防音対策、断熱対策のためにも塞ぐべき箇所のため、しっかり計測しましょう。

平均して10mm前後の隙間が空いていることが多いようです。

●ドアの上の隙間

高い位置にあるため、空気の移動が行われやすい箇所です。

平均して5mm前後の隙間が空いているでしょう。

●ドアノブの横の隙間

戸当たり音が発生しやすいのが、このドアノブの隣の部分です。

ドアを閉めている場合でも隙間ができますが、これはドアを閉めた際の衝撃を少なくするためとされています。

隙間テープを貼って、戸当たり音と、開閉の際のドアへの負担を軽減しましょう。

●蝶番の横の隙間

ドアの蝶番の横にも隙間があります。

音や空気の移動に十分の隙間なため、こちらの箇所もしっかりと隙間テープを貼っていきましょう。

隙間テープの貼り方

部屋のドアの隙間の大きさを計測したら、好みの隙間テープを購入しましょう。

防音に特化したものであれば、気密性が上がると同時に断熱効果も上がるため、おすすめです。

それでは、ドアに隙間テープを貼っていきましょう。

【隙間テープの貼り方】

①掃除をする

まず、隙間テープを貼る部分をきれいに掃除します。

ドアの隙間はほこりが溜まりやすいため、ぞうきんで水拭きし、最後に乾拭きしましょう。

②隙間テープをカット

ドアの大きさに合わせて隙間テープをハサミでカットします。

計測通りにカットしないと、寸足らずで新たな隙間を生むことも考えられるため、注意しましょう。

③隙間テープを貼っていく

隙間テープは裏側が両面テープになっているため、少しずつ剥がして貼るという作業の繰り返しになります。

一気に剥がしたくなりますが、テープのズレを防止するためにも、慎重に貼り付けていきましょう。

すべて貼り終えたら、固めのヘラやローラーで圧をかけ、しっかりと固定します。

ドアを開閉して、問題がなければ隙間テープを貼る作業は完了となります。

これで防音対策や断熱対策となるでしょう。

ドアの下には「防振ゴム」がおすすめ

部屋のドアは、下の箇所が最も隙間が大きくなっています。

そのため、隙間テープを貼っただけでは、完全に隙間を防ぐことができないことも考えられます。

そのような場合は、「防振ゴム」を貼って対応しましょう。

防振ゴムとは、音を通しづらくする性質を持った、どっしりとした重量と厚みのあるゴム素材のテープです。

防音対策だけでなく、断熱対策にも効果が期待できます。

ホームセンターなどで購入でき、値段もそれほど高額ではないため、試しやすいでしょう。

貼り方は隙間テープと似ているため、同じように貼っていきます。

注意点は、最初に防振ゴムをしっかりと伸ばすということです。

防振ゴムはロール状に丸まった形で販売されているため、「丸まり癖」がついています。

ゴムを十分に延ばさずにドアに貼ってしまうと、のちのちドアの開閉に支障が出てくる恐れがあります。

また、ゴム素材なので、開封したてはゴム特有の強いにおいがあります。

そのため、風通しのよい場所で重みのあるものを上に置き、しばらく放置しておきましょう。

しっかりとゴムが伸びたら、ドアに貼り付けていきましょう。

防音・断熱の効果は実際どうなの?

隙間テープと防振ゴムで部屋のドアの隙間を塞いだ場合、防音対策や断熱対策において、どのくらいの効果があるのでしょうか。

これは実際に行ってみないことにはわかりませんよね。

そこで、実際に行った方の声に耳を傾けてましょう。

●防音効果

・部屋に届いていた騒音が小さくなった

・もう1枚ドアが増えたような感覚

・戸当たり音がしない

●エアコンの効率

・空気の出入りがなくなり、熱が逃げない

・部屋の温度が一定する

・気密性が高くなり、こまめな換気を要する

このように、隙間テープなどを貼ると防音対策や断熱対策として高い効果を発揮することが窺えます。

快適な室内空間を確保するためには、ぜひ有効活用しましょう。

部屋のドアは隙間テープで防音対策できる

賃貸住宅で生活していると、外からの騒音や、部屋に入り込む隙間風はストレスと感じます。

ドアの隙間を埋めることは、防音対策や断熱対策において、最も安価で手早くできる対策となるでしょう。

部屋の音が外に漏れている、または外の騒音が部屋に聞こえてくる方や、部屋にいてエアコンが効きづらいと感じる方は、まずはドアの隙間を塞いでみましょう。