マンションのモデルルームを訪れると、まるで映画の中の世界のような雰囲気や、ラグジュアリー感漂う空間にうっとりとしてしまいませんか?
そのような世界観を醸し出すのは、部屋のあちこちに彩るインテリアの存在が鍵を握っているのではないでしょうか。
自身の部屋を、マンションのモデルルームのような雰囲気にしたい方におすすめのノウハウをご紹介します。
マンションのモデルルームはインテリアを参考にしたい人も見学可能?
住まいをおしゃれな空間にしたいと考えたときに、マンションのモデルルームを参考にしたいと思うかもしれません。
「マンションのモデルルームは、買うつもりではないのに気軽に行っていいのかな」と不安に思う方もいるかもしれませんが、そのような心配は無用です。
インテリアコーディネートの参考が目的で訪れることも可能です。
もちろん、時間がなければ短時間で済ませることも可能です。
もしも、じっくりと説明を聞きたい場合には、事前に来場予約をすることをおすすめします。
そして、モデルルームに訪れた際ですが、受付で簡単な申し込み用紙を記入します。
案内する営業担当に誘導してもらい、モデルルーム内部を見学することができます。
マンションのモデルルームのリビングを参考にしよう
マンションのモデルルームのリビングというと、だいたいがダイニングテーブルとソファーが配置されています。
ダイニングテーブルはキッチン寄りに、ソファーは背もたれを壁につけた状態でテレビが見やすい位置に配置されていることが多いでしょう。
ひと昔前の日本の家は、台所と居間が分かれている間取りが多かったですが、昨今の住宅では、多くが対面式のキッチンにそのままダイニングとリビングが繋がり、ひとつの空間になっているレイアウトです。
これは、時間の合わない家族も一緒に過ごせる空間があることで、自然と会話が成立するというメリットがあります。
このような家族団らんの場となるLDKですが、リラックスできる空間にするためには、部屋全体の色を統一する必要があります。
これはリビングに限ったことではありませんが、その部屋のテーマやイメージするカラーがあると決めやすいでしょう。
例えば、ホテルライクな雰囲気にしたい場合は、全体的に焦げ茶色やベージュ・グレーや黒などの組み合わせでダイニングテーブルやソファーの色を統一します。
ラグジュアリー感を引き立たせたい場合は、ベージュやゴールド、ホワイトの組み合わせなども素敵です。
そこに、刺し色でオレンジ色や紫色などが入ると、さらに魅力を増します。
特に、カーテンなどのインテリアは、部屋全体のイメージを際立たせるので床や壁の色とのバランスを考えて慎重に選びましょう。
マンションのモデルルームの間接照明がなぜ素敵か
マンションのモデルルームに入ると、柔らかくあたたかい照明にインテリアや家具が照らされ、それだけでムーディな雰囲気が作り上げられているのを感じませんか?
それは、照明の持ち味をうまく組み合わせて演出しているからなのです。
まず、照明には「全体照明」と「補助照明」と「間接照明」があり、それらを組み合わせて雰囲気を作り上げています。
もう少し細かく説明すると、全体照明というのは、シーリングライトやペンダントライト、シャンデリアと呼ばれるものがあり、部屋の照明の中でも中心的な存在で照らすものです。
補助照明は卓上スタンドやスポットライトと呼ばれ、部分的にある一部分を中心に照らす照明になります。
間接照明はコーブやコーニスといって、壁や天井に光を当てて空間全体に奥行きや広がりを演出する照明のことをいいます。
マンションのモデルルームは、これらの照明をふんだんに使い、持ち味を生かして組み合わせながら部屋の雰囲気を作り上げているのです。
マンションのモデルルームのインテリアが美しく映る理由とは
前章で照明についてお話しましたが、マンションのモデルルームのインテリアが美しく映る理由には、照明の効果が関係していると言えます。
そこで、もう少し掘り下げていきましょう。
マンションのモデルルームを訪れた際に、リビングの雰囲気に癒しや安らぎを感じるのはなぜでしょうか。
それは、マンションのモデルルームの部屋全体の色の雰囲気が関係しているのです。
ホテルのラウンジなどでもそうですが、雰囲気のいい空間というのは、蛍光灯で隈なく明るく照らされているというよりも、オレンジ色の灯りが優しく漂うような色合いの部屋を思い浮かべるでしょう。
これを、「建築化照明」といい、天井埋め込みのダウンライト照明を利用して演出しています。
少し前までは、天井全体に均等にダウンライトを埋め込んで配灯し、部屋全体を明るくする手法をとっていましたが、昨今では、見せたい部分に集中して配灯する方法がとられています。
そのため、お気に入りの家具やインテリアなどを配置する場所が決まっていれば、そこに灯りを集中させることが可能です。
そうすることで、インテリアの存在も引き立ちマンションのモデルルームのような雰囲気作りが可能となるでしょう。
さらに、一日の疲れをリラックスできる薄明かりの空間は、ほどよい眠気を誘う「脳内メラトニン」を促す効果があることも知られています。
プロのインテリアコーディネーターにまかせる方法
素敵な部屋作りをする自信のない方は、プロのインテリアコーディネーターや空間デザイナーにおまかせするというのも方法です。
いくつかのマンションのモデルルームに訪れて、自身の希望する世界観がなんとなくイメージが湧けば、完成された空間をハイセンスに演出する手助けをしてもらえます。
そこで、インテリアコーディネーターと空間デザイナーの違いをご説明します。
インテリアコーディネーターは、照明や家具、什器やカーテンなどを施主のイメージに合わせてコーディネートしてくれます。
主に、既製品の中からセレクトします。
空間デザイナーは、装飾品や家具などを自身で作ることもあり、独創性を得意とする方も多く、個性的な空間を演出したい施主の方にはおすすめです。
しかし、両者に明確な境界線はないので、自身の感性に合うかどうかの方が重要です。
このようにプロの方にお願いするという方法もありでしょう。
マンションのモデルルームを参考にする時は冷静に見ることも必要
ここまで、マンションのモデルルームのような部屋作りができるポイントをご紹介していきましたが、最後に注意するべき点についてもご紹介します。
高級感漂うマンションのモデルルームは、どこも共通した条件をもちます。
それは、対象としている部屋が最上階などの一番ランクの高い間取りや面積という金額の高い部屋をモデルにしていることが多いことです。
具体的に、壁や床、照明などのインテリアも最高級の仕様を扱っていることが多々あります。
実際にモデルルームに足を運ぶと、すべて同じインテリアで揃えたいと思ってしまいますが、実生活で本当に必要かどうかを見極める冷静な判断も大切です。
そのため、予定している住まいの間取り図を確認しながら、空間内部を立体視してイメージしてみましょう。
もちろん、素人では空間内部を立体視するというのは難しいかもしれません。
しかし、各部屋の大きさに合わせて、人の動きに合わせた生活動線や、動作空間を確保して余裕のあるスペースがどれくらいかなどを最初に考えてから、インテリアを選ぶことを心がけましょう。
マンションのモデルルームを再現することは可能!
マンションのモデルルームが醸し出す雰囲気には、照明の存在が大きく関わっていることがわかりました。
少しでもマンションのモデルルームのような部屋に近づけたい場合は、インテリアコーディネーターや空間デザイナーが携わった空間を実際に見ることは大切です。
そこから実生活で本当に必要なものを見極めて、自身の住まいに取り入れるようにしてみてください。