幼い子供にとっては、家が狭いということは大きなストレスではないでしょう。
いつも親を近くに感じていられるというのはむしろ喜ばしいことかもしれません。
家族で寄り添うように暮らし、いろいろなことを一緒にすることができます。
しかし、親としては1LDKで子育てをしていると、つい散らかってしまうということで頭を悩ませることがあるかもしれません。
ここでは、子供1人を大切に育てているご家庭に向けて、便利で美しいレイアウトのコツなどを分かりやすくご説明していきます。
1LDKは子供1人と暮らすには狭い?レイアウト次第で住みやすく
1LDKは、時には狭く感じることもあるかもしれませんが、目の届く範囲に子供がいることが多いので安心できます。
また、賃貸マンションなどで家賃が低ければ、浮いたお金を旅行費用や将来のための貯蓄に回せるので、まとまったお金が必要な時にも慌てなくて済みます。
その一方で、子供1人とはいえ増えていき捨てにくいオモチャ、幼稚園や小学校用品など、置き場所に困ることがあるのではないでしょうか。
そして、子供がソファの上で飛びはねたり寝転んだり、床の上で活発に遊ぶのを見ていると、「部屋を安全な状態にしなくては」と危機感を感じることもあるかもしれません。
すると、狭さを感じることもあるでしょう。
そのため、引っ越したばかりの時や、模様替えをしたいと考えている時には、大人だけでなく子供にとっても居心地の良いレイアウトにしたいものです。
レイアウトがビシッと決まると明るい気分になりますし、その後生活していても「頑張ってよかった!」と自分を褒めてあげたい気持ちになります。
増えた物を分類して「必要な物」「必要ない物」に仕分けし、残した物をさらに用途に応じて分けて、それを使いやすいようなレイアウトを考えてみましょう。
間取り図を書いてレイアウトを考えよう!
1LDKの場合、1つの居室は寝室にすることが多いですが、寝室として使うだけではなく、収納スペースや仕事スペースにすることもあるでしょう。
子供が成長して勉強や趣味のために広いスペースが必要になると、その部屋を子供部屋にするケースもありますね。
しかし、ここでは「LDK」に子供1人のためのスペースを設けたレイアウトにすることを考えていきます。
レイアウトをイメージする時には、まずは簡単な間取り図を書いてみることをおすすめします。
壁や窓などのサイズ感は大ざっぱでもかまいません。
部屋を上から見下ろすようなイメージで、長方形・L字型など、だいたいの部屋の形を描き、そこに窓やドア、コンセントなどの動かない物を書き込んでいきましょう。
ドアは引き戸なのか開き戸なのか分かるように書き、開く向きや、開いた時にどのくらいの場所を取るのか分かるようにしていきます。
それから、そこに置きたい家具を書き込んでいきます。
大人2人・子供1人のレイアウト術
家具を書き込む際にイメージすることは、必要な物がどのくらいあって、どこに置くと使いやすいかということです。
親が保管しておく重要書類や仕事グッズが子供のゲーム機と同じ棚に入っていたり、薬がお菓子と同じところに収納されていたりすると、「しまった!」と後悔することにもなりかねません。
子供のオモチャがある場所の近くにパソコンがあって壊されてしまったら、修理や買い替えで余計なお金がかかります。
また、動線を意識せずにレイアウトを決めると、洗濯物を干しにくかったり一つの作業に集中できなくなり、ストレスを感じることが増えるでしょう。
要点をまとめると、このようになります。
●同じ人が使う物は近い場所に片付ける
●一つの作業に使う物は近い場所に収納
●子供に壊される・失くされると困る物は子供スペースから離れた場所に置く
●動線を意識して家具をレイアウト(ドアから洗濯物を干す窓までまっすぐな道を作ると楽、など)
この他にも、「よく使う物」と「ストック」の置き場所は別にする、子供がぶつかって怪我をしないような家具の配置にするなど、考えることは多くあります。
1LDKで子供1人なら目が行き届くからといっても、予想も付かないことをするのが子供ですよね。
赤ちゃんの頃から気を付けているかと思いますが、成長するにしたがって家具をアスレチックやトランポリンのように使って激しく遊ぶ子供もいます。
「落ちたら」「転んだら」ということをイメージしてラグを敷いたり、親が見守れる位置に遊具を置いてみてください。
子供1人でもオモチャは増える!1LDKで統一感を演出するためには
1LDKの狭い部屋を、見栄え良くレイアウトするためのポイントをご紹介します。
〇統一感
統一感があると、知的でスッキリとした雰囲気になります。
インテリアのテイスト、ナチュラル・北欧・男前・カントリーなどを揃えることと併せて、家具や収納グッズの色やサイズ感を揃えられると良いですね。
カラーボックスなら同じ色味の木材、同じ大きさの物を並べて置くと整然とした雰囲気になります。
子供のオモチャ箱はカラフルな物を選びたくなるかもしれませんが、シンプルで目立たない物のほうが後々使いまわしできて便利です。
子供1人なら、特定のオモチャが活躍する期間が短いこともあります。
「このオモチャは高かったし、いつか役にたつかも…」と思っても、好奇心旺盛な子供は、どんどん別のことに興味を示します。
もし、インテリアと合わないオモチャ箱にオモチャが詰め込まれていて、あまり遊んでいないようなら、思い切って整理して減らしてみましょう。
また、「家具を置くラインを揃える」という意味の統一感を意識することもおすすめです。
棚の大きさがバラバラでも、手前のラインが揃っていれば統一感が出ます。
まっすぐな線を引いて、そこに棚の手前側を揃えるように置くことで、壁側には少しデッドスペースができるもののキレイに見えます。
1LDKに間仕切り!隠すレイアウト
1LDKにおすすめのレイアウト術としては、「仕切る」ということも挙げられます。
「LDK」をキッチンスペースとリビングスペース&キッズスペースで仕切ったり、居室を寝るスペースとクローゼットスペースで仕切ることで、よりスッキリとした空間作りができます。
赤ちゃんがいるご家庭では、子供を見守るために間仕切りなどを置かないことも多いですが、小学校に上がるくらいの年齢になると来客が増える可能性を考えておきたいところです。
子供の友達やその親などを招くこともあるかもしれません。
もちろん、おもてなしも、元気な子供も大好きだという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、「ここは隠したい…」と思うところはあるのではないでしょうか。
子供1人や2人になら見られても構わないかもしれませんが、もっと多くの人に見られる可能性はあるでしょう。
どっしりとした間仕切りではなく、軽くて透け感のある、明るい色合いの間仕切り(パーテーションなど)なら、隠したいところを隠しつつ部屋を狭く見せずにコーディネートできます。
子供1人なら賃貸でも十分?マイホーム購入を選ぶなら計画的に
これまで、1LDKのレイアウトについて、おすすめポイントをご紹介してきました。
ご紹介してきたように、子供1人の3人暮らしですと、1LDKであってもレイアウトを工夫すれば、十分暮らすことができるでしょう。
しかし、子供が増えたり、成長していくうちに、1LDKでは暮らしにくく感じるようになるかもしれません。
LDK以外に、親が仕事や趣味に集中できる部屋、収納スペースとして使う部屋、子供部屋などがあれば片付けで頭を悩ませることも少なくなります。
このようなことから、いつかはマイホームを買いたいと考えているなら、金利も考えてベストなタイミングを逃さないように、早いうちから計画を練っておきましょう。
子供が自立して家から離れた後にマイホーム購入を計画しているケースもありますが、親が30代~40代のうちに家を買うことのほうが多いようです。
それは、若いうちに住宅ローンを組むことによって、月々の負担を少なくすることができるからです。
また、長期的に考えて、子供にとっても価値のある家を選ぶことをおすすめします。
頑丈で耐震性が高く、利便性の高い場所にある家なら、売却する場合でも子供の負担になることは少ないでしょう。
物を減らすことからスタートして1LDKのレイアウトを完成させよう
日々の家事や子育てに追われていると、物で散らかった部屋を片付けるのも、後悔しないようなレイアウトを考えるのも大変ですよね。
まずは、物を減らして分類することからはじめましょう。
間取り図でレイアウトを決め、必要な家具があれば買い足し、素敵な部屋を完成させてみてください。
思い出の品に胸をときめかせる時間や、掃除をする時間も含めて、まとまった時間が必要になると思います。
計画を立て、手順を考え、手早く行えるようにしましょう。