賃貸アパートにはさまざまな間取りがあります。
1LDKに夫婦で暮らしていて、もし子供が生まれた場合、もう少し広い間取りの部屋へ引っ越しを考える方は多いでしょう。
確かに1LDKで3人暮らしだと一見して狭そうに感じるかもしれませんが、部屋のレイアウトを工夫すれば、快適に生活することが可能です。
そこで今回は、1LDKの賃貸アパートに家族3人で快適に暮らすための、おすすめレイアウトをご紹介していきます。
1LDKの賃貸アパートで子供と暮らすことはできる?
1LDKは、リビングダイニングキッチンと個室が1つある間取りのため、夫婦で生活するには十分な広さです。
この時、個室は寝室として使い、普段の活動場所はリビングである場合が多いでしょう。
もし、今の状態で子供が生まれた場合、このまま家族3人で生活することは可能なのでしょうか。
結論として、3人暮らしをすることは可能ですが、部屋のレイアウトを考えて、子供を中心とした家具の配置にする必要があります。
1LDKにおいて、LDKの広さは「8畳以上」と決まっていて、個室は一般的には「6畳」が多いため、コンパクトな間取りであることが分かります。
そのため、赤ちゃんのスペースが増える分、家具の数を減らすなどの工夫が必要になってきます。
また、1LDKは1~2人暮らしを対象とした間取りであるため、子供不可である賃貸アパートも多く存在します。
そのため、子供が生まれる前に、管理会社に確認を取っておくことをおすすめします。
それらの確認が取れたら、実際に部屋のレイアウトを変えていきましょう。
子供が赤ちゃん時代の1LDKをレイアウトする
ここでは、子供が赤ちゃんである場合の1LDKのレイアウトをご紹介していきます。
●家具を置かない
リビングにはTVやソファのみの最低限の家具を配置し、それ以外の家具はあまり置かないようにしましょう。
家具を置くと部屋が狭くなり、赤ちゃんの活動スペースも自然と狭くなってしまいます。
そのため、子供の成長とともに家具を増やしていくことをおすすめします。
また、家具を増やす際は背の低いコンパクトな家具を選ぶことが、リビングを広く見せるポイントとなります。
●ジョイントマットを敷く
リビングの一角にジョイントマットを敷き詰めて、赤ちゃん専用のスペースを作ってあげましょう。
ハイハイをしたり、万が一転倒した場合も、音が階下に響きにくくなる効果が期待できます。
また、防水タイプのマットを選べば、汚れた際もきれいに洗うことができます。
●ベビーベッドの収納を活用
1LDKはとにかく収納が少ないため、ベビーベッドを設置し、その収納を活用しましょう。
おむつや着替えは場所をとる上、たくさん必要になるものです。
赤ちゃんグッズは、まとめてベビーベッドの収納にしまっておきましょう。
1LDKで幼児と暮らすためのレイアウトのポイント
子供が赤ちゃんから幼児になったら、1LDKの部屋のレイアウトを少しずつ変えていくことをおすすめします。
ジョイントマットで赤ちゃんのスペースを作っていた場合は撤去して、新たなレイアウトにしましょう。
●おもちゃ置き場を作る
子供の成長とともにだんだんと増えてくるおもちゃですが、家族で集まるリビングにあえておもちゃ置き場を作りましょう。
ジョイントマットが敷いてあったスペースに、おもちゃ置き場を作るのがおすすめです。
子供は集中力がないため、遊んでいるおもちゃに飽きると、すぐに別のおもちゃを取り出します。
すると部屋がすぐに散らかるため、親が片付けをしやすく、子供がおもちゃを選びやすいレイアウトにするのが良いでしょう。
●子供服はリサイクルへ
子供はすぐに成長するため、去年着ていた洋服があっという間に着れなくなります。
まだ活用できると取っておきたくなる気持ちは理解できますが、1LDKの収納はそれほど大きくありません。
こまめにリサイクルをして、部屋が洋服で溢れかえらないように心掛けましょう。
1LDKの賃貸アパートで子供と暮らすメリットとは?
1LDKの賃貸アパートで、子供と夫婦の3人暮らしをすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
以下でまとめてご紹介します。
●子どもに目が届きやすい
部屋がコンパクトなため、子供の行動を目で追いやすいでしょう。
普段、子供はリビングで活動することが多いですが、対面式キッチンのレイアウトであれば、母親がキッチンで作業中でも、子供の姿を常にに確認することができます。
目が届きやすい環境は、事故を未然に防ぐことに繋がります。
●家賃が抑えられ貯蓄に回せる
どの地域でも、アパートの2LDKと1LDKを比べると、基本的に家賃は1LDKの方が安いですよね。
どちらの間取りも3人暮らしに適していますが、家賃が抑えられる1LDKのアパートであれば、その分貯蓄に回すことができます。
家賃が抑えられるアパートであれば、夢のマイホーム貯金も溜まりやすいでしょう。
●夫が子育てに関わる
1LDKはコンパクトな間取りなので、リビングに集まって家族で過ごすことが多いでしょう。
そうなると、父親が子供と関わる時間も必然的に増え、親子のコミュニケーションが深まる傾向があります。
父親と子供が一緒に過ごす時間が増えれば、母親は家事を余裕を持って行うことができるでしょう。
デメリットもある?1LDKの賃貸アパートで子供と暮らす!
1LDKで子供と3人暮らしをすると、親子の仲が深まるなどのメリットがたくさんあることが分かりました。
では、デメリットはどのような点でしょうか。
以下でまとめてご紹介します。
●生活スペースの確保が必要
1LDKはコンパクトな間取りのため、家具のレイアウトを工夫しても、生活スペースは限られています。
子供がおもちゃを散らかしたら、その都度すぐに片付けないと活動スペースがなくなります。
常に整理整頓することを心掛けないと、荒れた部屋となってしまうため注意が必要です。
●寝室が1つしかない
1LDKは個室が1つしかないため、家族で眠る寝室は当然一緒になります。
しかし、子供が小さいうちは頻繁に夜泣きをするため、父親の仕事に影響が出ないよう、寝室を母子と分けることは珍しくありません。
そうなると父親はリビングで眠ることとなり、落ち着いて休むことができなくなってしまう可能性があります。
●だんだんと手狭になる
子供が寝たきりの赤ちゃんのままなら気になりませんが、成長するとともにだんだんものが増えていきます。
1LDKの収納では足りなくなってしまうため、定期的にものを減らす作業が必要となります。
レイアウトを工夫!1LDKでいつまで3人暮らしできる?
子供はいつまでも小さいままではありません。
1LDKのアパートで親子3人暮らしが可能なのは、いつぐらいまでなのでしょうか。
これはそれぞれの家庭で感覚が異なりますが、ここでは「小学生に上がるくらい」を目安にすることをおすすめします。
その理由は、収納力と物理的なスペースの問題によるものです。
1LDKでレイアウトを工夫しても、成長した子供との3人暮らしはぎりぎりのスペースと言えます。
収納を確保するため定期的にものを減らし続けたとしても、子供が小学校へ上がる際には、学習机やランドセル置き場、子供が集中して勉強をするスペースが必要になります。
1LDKではそれらをすべて確保するのは難しく、学習机が置けなくなり、リビングのテーブルで勉強をしなければならないことも考えられます。
子供の集中力を高めるには、環境を整えることが何よりも重要です。
家賃は上がる可能性が高いですが、2LDKなどの少し広めの間取りのアパートへの引っ越しを検討する時期だと言えます。
子供と暮らす1LDKはレイアウトの工夫が必須!
夫婦で暮らすには1LDKは十分な間取りですが、子供が生まれたら少し手狭に感じる方は多いでしょう。
その場合、すぐに引っ越しすることはせず、子供に合わせた部屋のレイアウトへと変更することをおすすめします。
赤ちゃんの時期はなるべく家具を置かず、広い空間でのびのびと遊ばせてあげましょう。
また、幼児になったらリビングにおもちゃ置き場を作り、おもちゃの片付け方を一緒に教えてあげましょう。
1LDKよりも広い間取りへの引っ越しは小学校に上がってから検討し、それまでは貯蓄を増やすことをおすすめします。