納戸を活用できていますか?
「どこに何があるかわからない」という人や「どう使うのが良いのかわからない」という人もいるでしょう。
ここではDIYで収納棚を作る方法や、DIY初心者でも挑戦しやすい納戸の活用法をご紹介します。
市販の棚では入らない!そんな時はDIYに挑戦しよう
納戸だけに関わらず、お部屋のちょっとしたデッドスペースに棚があると便利だなと考えることがあるでしょう。
しかし、メインの収納家具とは違い、デッドスペースを埋めるための収納棚は、何よりサイズが重要です。
数cm、数mmのサイズが合わなければ、隙間に入りきらなかったり、他の家具とのバランスが悪くなり、お部屋の印象を変えてしまいます。
納戸に市販の棚を設置して使う場合も同じことで、無駄に隙間ができてしまったり、棚板の高さが変えられないタイプだと、収納したい物が収まらないこともあるのです。
そこでおすすめしたいのが、棚をDIYで作り設置することです。
DIYで収納棚を作れば、棚の幅や高さも、好きなように決められるので、収納したい物に合わせることができます。
棚の高さを自在に変えられるタイプの収納棚も、DIYで作ることができます。
なかなか欲しいサイズの収納棚が見つからない時、ピッタリサイズの収納棚で納戸を埋めたい時には、ぜひDIYに挑戦してみてください。
DIYで棚を作るのに適した木材
ホームセンターには様々な素材の木材が販売されています。
DIYに挑戦しようと思った時、どんな木材が棚板に適しているのか迷う人もいるでしょう。
市販の収納棚に使われているような化粧板も販売されていますが、少し割高です。
少しでもリーズナブルに、尚且つDIYするのに扱いやすい木材を使うと、失敗する可能性も少なく、お得感があります。
ここではDIYで棚を作った人が使っている、棚板にした木材の種類を一部ご紹介します。
・シナランバーコア合板
非常に軽くて反りにくいのが魅力の合板です。
分厚いものでも割安なので、リーズナブルにしっかりとした棚を作ることができます。
・パイン集成材
反りやねじれができにくいため、加工しやすい木材です。
あらかじめ棚板をはめ込むための溝が彫られた支柱も販売されているので、DIY初心者にもおすすめの素材になります。
直射日光にはやや弱いのですが、窓のない納戸で使うのには問題ありません。
・ワンバイ材
厚さ19mmと規格が決まっている木材です。
中でもSPF材が、大変リーズナブルに手に入れられる木材なのですが、反りが多い素材なので、購入の際には良く選ばなければいけません。
ある程度木材を選別できる人や、棚板を塗装して使う人、とにかく安く棚を作りたい人にはおすすめです。
何もなかった納戸に棚柱を取り付けてシンプル収納
まずは、棚柱を壁に取り付け、金具を使って、棚板を自在に動かせるタイプの収納棚の作り方をご紹介します。
マンションの廊下の納戸などにも使われている収納棚を、DIYで作ってみましょう。
【用意するもの】
・棚板
・ガチャ柱
・棚受け金具
・石膏ボード用アンカー
・石膏ボード用アンカーに合う直径のネジ(長さはガチャ柱の厚み+20mm)
数はそれぞれ作りたい棚のサイズにより異なります。
【作り方】
1.ガチャ柱を取り付けたい壁に、ガチャ柱を固定するためのネジを付ける位置を印付けます。
2.印を付けた場所に、石膏ボード用アンカーをねじ込みます。
(軽く小さな穴を開けておくとスムーズです)
3.ガチャ柱のネジ穴と、石膏ボード用アンカーの位置を合わせ、マスキングテープなどでガチャ柱を壁に仮止めします。
4.ネジ穴にネジをねじ込んで固定します。
5.棚柱が固定されたら、棚を設置したい高さに、棚受け金具を取り付けます。
6.棚受け金具を取り付けたら、棚板を乗せて完成です。
ディアウォールを使って納戸に棚を設置しよう!
棚柱を使って作る納戸の棚は、作りやすく高さが自由に変えられてとても便利なのですが、壁に穴を開けなければいけません。
賃貸物件に住んでいる場合、壁にビス穴を開けると、退去時の原状回復の際に、借主の過失による傷として補修費用を支払うことになります。
そこで、壁に穴を開けることなくDIYで設置できる、ディアウォールを使った納戸の収納棚の作り方をご紹介します。
ディアウォールとは、2×4材専用の壁面突っ張りシステムで、上パット内にスプリングを内蔵することで、木材を床と天井に突っ張らせ、部屋に柱を設置できる商品です。
【用意するもの】
・ディアウォール 2組
・2×4材 2本
・棚板用の集成材
・棚受け金具(柱と棚板に固定できるL字型)
・ヤスリ
・ブライワックス
購入する2×4材の長さは、床から天井までの寸法-40mmでカットします。
【作り方】
1.2×4材と棚板用の集成材をヤスリがけします。
2.ブライワックスで表面のコーティングをします。
(省略可能)
3.2×4材にディアウォールを取り付けて、壁面に2本とも固定します。
4.片方の柱にビスで棚受けを取り付けます。
5.棚受けに水平に棚板を乗せてみて、反対側の棚受けの位置を決めます。
6.位置が決まったら反対側の棚受けをビスで取り付け、棚板も固定します。
7.取り付ける棚板の分だけ4~6を繰り返して完成です。
三段ボックスをDIYでアレンジしてみよう!
「木材を買って一から棚を作るのは難しそう」と思う人には、三段ボックスを活用した収納棚がおすすめです。
ある程度サイズは決まってしまいますが、DIYでアレンジすることで好みの収納棚に変身させることができます。
ここでは三段ボックスを使って、納戸の使い勝手を良くするためのアイデアをご紹介します。
・納戸の壁一面を収納棚にしよう
三段ボックスを複数個購入し、重ねることで壁面収納を作ることができます。
連結にはI字金具やT字金具を使い、天井に近い場所まで高く三段ボックスを積む場合は、耐震突っ張り棒を使って固定すると安心です。
・ウォークインクローゼットの下を活用しよう
三段ボックスを縦に置き、四方にキャスターを付けます。
キャスターで動かせるので掃除もしやすく、下の空きスペースに合わせて二段ボックスなども活用するのがおすすめです。
・インナーケースを活用して細かいものもスッキリ収納しよう
三段ボックスのサイズに合わせたインナーケースが販売されています。
納戸に三段ボックスを並べ、引き出しタイプや蓋つきタイプのインナーボックスを使い分けるだけで、格段に収納がしやすくなって便利です。
物置以外の使い方も!納戸を有効に使おう
賃貸物件などで、間取りを示す表記として「S」と表示されているのが納戸のことです。
収納場所という印象が強いですが、実は建築基準法で居室としての条件を満たしていないだけで、様々な使い方ができます。
・子供部屋に
お部屋としては少し狭いけど、物置にするには少し広いくらいの納戸は、子供が遊ぶにはちょうどいいスペースです。
おもちゃを片付ける棚を作っておけば、リビングなどが散らからずとても便利に使えます。
子供にとっても秘密基地のようで、喜んでくれるでしょう。
・ママの家事部屋に
DIYで三段ボックスと天板を使って、簡単に机を作り、少し高さのある椅子を置けば、ちょっとしたママの家事部屋に活用できます。
リビングで、「子供がお昼寝している間に家事を!」と始めようとしたら起きてしまって慌てて片付ける、といった経験がある人もいるでしょう。
納戸に家事部屋を作って作業をすれば、急に子供が起きてきても納戸を閉めるだけで片付ける必要はありません。
またお昼寝してくれたらすぐに家事を再開できます。
アイロンがけや裁縫など、小さな子供がいると危ないような作業をするのにも便利です。
納戸をDIYで使いやすくアレンジしよう!
納戸が荷物を詰め込むだけの場所にするのはとてももったいないです。
何を置きたいのか、納戸内をどんな配置にしたいのか、まずは紙に書いてみましょう。
設計図のようなものを書くことで、より具体的になり、DIYで収納棚を作る上でも失敗なく仕上げることができます。
納戸を活用して、今以上に快適な住まいを手に入れましょう。