窓にブラインドを取り付けるというと、会社のオフィスなどに多いイメージがあるかもしれません。
しかし、一般の家庭でも取り入れるお宅が多く、窓際をすっきりさせ、部屋をスタイリッシュにおしゃれに演出できるという理由から人気があります。
そこで、これから部屋の窓にブラインドを付けようか悩んでいる方のために、ブラインドの特長や選び方などをご紹介していきます。
ぜひ、ブラインド選びの参考にしてください。
窓にはブラインドを!ブラインド選びのポイントとは
ブラインドは付いている羽根の角度を調節して、部屋に入る光の量を調節するといったインテリアアイテムです。
カーテンのように、見た目にボリュームがないので、窓際をスッキリ見せるという効果があります。
また、直線的でシャープな印象がどの部屋にも合い、おしゃれな印象を演出してくれるでしょう。
ここではブラインド選びのポイントについてお話ししていきます。
●調光
羽の微妙な角度の調節で、適切な調光を得ることが可能となります。
そのため、羽の角度が微調整できて、なおかつスムーズに行えるものがおすすめです。
また、夏場の遮光効果に重きを置くのなら、濃い色のブラインドを選ぶと、遮熱効果に期待が持てます。
●省エネ
遮光効果よりも断熱することを重要視するなら、明るい色のブラインドがおすすめです。
白色などの明るいブラインドは、熱を吸収しづらいのです。
そのため、寝室は濃い色のブラインド、リビングは明るい色のブラインドを選ぶなどして、用途別に分けるのがおすすめです。
●プライバシー保護
ブラインドはカーテンとは違い、基本的にブラインドのみで取り付けますよね。
レースのカーテンがないため、羽の角度によっては、室内の様子が外から見えてしまうことも考えられます。
室内から外は見えても、外から室内が見えなくなるように、きちんと調整できるものを選びましょう。
ブラインドの基本「横型ブラインド」
ここからは、ブラインドの種類についてご説明していきます。
まずは、「横型ブラインド」です。
横型ブラインドは、ブラインドの羽がすべて横向きで平行になっているタイプのことをいいます。
羽の稼働は「上下」となり、窓からの光と視線を、羽を上下に動かして調節する仕組みとなります。
最も一般的なブラインドは、この横型ブラインドではないでしょうか。
もともと、横型ブラインドの歴史は古く、イタリアのベネツィアの運河沿いで生まれました。
運河沿いには家が横に並んでおり、水面から反射する光を遮断するため、また船から家の中が見えないようにと開発されたものです。
そのため、横型ブラインドは別名「ベネシャン・ブラインド」とも呼ばれています。
横型ブラインドは非常に種類が多いため、自分のお気に入りのおしゃれな1点を見つけることができるでしょう。
外からの視線の遮り方は、上部からの視線は凹面を室内側にして、下部からの視線は凸面を室内側に向けることで対処できます。
ブラインドには「縦型ブラインド」もある
続いてご紹介するのは、「縦型ブラインド」です。
縦型ブラインドは、ブラインドの羽がすべて縦方向で並んでいるタイプのことをいいます。
羽の稼働は「左右」となり、窓からの光と視線を、羽を左右に動かしながら調節する仕組みとなります。
一般的な縦型ブラインドは、横型ブラインドと比べると羽の幅が広いものが多く、冬の陽のような低い日差しの調整を得意とします。
人が通るときだけスペースを開けることができるため、カーテンのように部屋の仕切りに使用することも多あります。
「縦のライン」はシャープでスタイリッシュに見せる効果があるため、縦型ブラインドを窓に取り付けると、部屋をクールでおしゃれな空間に見せることができます。
カラーを寒色系にすれば、その効果はより高まるでしょう。
また、縦型ブラインドに向いている窓は、「掃き出しの大き目の窓」です。
しかし、よく窓を開けるお宅では、横型ブラインドの羽同士が風によりぶつかってしまうため、あまり向いていないでしょう。
窓にはおしゃれなウッドブラインドも
ここでは、家庭用のブラインドの中で特におすすめな「ウッドブラインド」をご紹介していきます。
ウッドブラインドとは、その名の通り木製のブラインドのことを指します。
オフィスなどの窓で見かけるブラインドは、機械的で無機質なイメージがありますが、ウッドブラインドは木材を使用しているため、温かみがあり、部屋をおしゃれでモダンな印象にしてくれます。
北欧テイストのものが人気を高めている昨今では、ぴったりのインテリアアイテムと言えるでしょう。
ここで、ウッドブラインドのメリット・デメリットをまとめでご紹介します。
●メリット
・羽の微調整がスムーズにできるため、温度や湿度の調整がしやすい
・ほこりが溜まりにくい
・コーティング加工されているものは、拭き掃除だけで簡単にお手入れできる
●デメリット
・重量がある
・断熱効果が低い
・安価なものは昇降コードの穴から光漏れがおこる
以上がウッドブラインドのメリット、デメリットとなります。
次項ではウッドブラインドの選び方について見ていきましょう。
部屋をおしゃれに演出!ウッドブラインドの選び方
窓にウッドブラインドを取り付けると、部屋をおしゃれでモダンな雰囲気にすることができます。
ここでは、ウッドブラインドの選び方のポイントをご紹介していきましょう。
●取り付け方を確認しておく
ウッドブラインドは重量があるため、それが原因で落下して破損してしまう恐れがあります。
取り付け方をよく確認し、不安であればメーカーに問い合わせしましょう。
●部屋のインテリアに合わせる
ウッドブラインドは、わりとどのような部屋にでもマッチしますが、部屋のインテリアに合わせた色を選ぶと、より一体感が生まれおしゃれに見せることができます。
同じ木目調でも、色によって印象はがらりと変わるでしょう。
●大きな窓には分割設置も検討
大きな掃き出し窓に取り付ける場合、ウッドブラインドはかなりの重量となります。
ウッドブラインドの落下を防ぐため、大きな窓にはブラインドを分割して取り付けることをおすすめします。
また、掃き出し窓からよく出入りする場合は、分割することでその部分のみ昇降して出入りしやすくすることが可能です。
「ハニカムスクリーン」はおしゃれで窓の断熱効果も抜群
窓は、家の中で最も熱の移動が起こりやすい場所です。
ブラインドは断熱にはあまり向いていないと思われがちですが、「ハニカムスクリーン」というブラインドなら、窓の断熱効果を高めることが期待できます。
ここで、ハニカムスクリーンの特長を見ていきましょう。
一般的なブラインドは、正面から見ると昇降コードが必ず見える位置にありますが、ハニカムスクリーンにはそれがありません。
その理由は、ハニカムスクリーンの昇降コードはブラインドの内部を通っているためです。
ハニカムスクリーンは横から見ると、「六角形」の形をしており、ハチの巣のようにも見えるこの構造内部を、昇降コードは通っています。
この六角形の中に空気の層が生まれるため、断熱・保温効果が期待ができるのです。
そのため、夏は熱を空気の層が遮断し、冬は冷気の侵入を防ぐことに繋がります。
また、ハニカムスクリーンは、洋室、和室どちらにも合い、モダンでおしゃれな雰囲気にすることができます。
ブラインドはカーテンよりも断熱効果が低いと思われがちですが、このハニカムスクリーンなら高い断熱効果が期待できるでしょう。
窓にはおしゃれなブラインドをつけよう
ブラインドはオフィスで使うようなイメージが強いですが、さまざまな種類のブラインドがあり、一般家庭でも人気が高まってきています。
ブラインドを購入する際は、まず「横型」か「縦型」かを決めましょう。
そして、部屋のインテリアに合ったブラインドと色を選ぶようにしましょう。
カーテンよりもすっきりとスタイリッシュに見せることができるため、おしゃれな部屋を目指す方には、ぜひブラインドをおすすめします。