新築ブログに書かれている後悔には何が多いのか確認しよう

自宅を注文住宅にした人は、建築している最中のことをブログで書いていることがよくあります。

こだわった点や成功した点、自慢したい点はもちろんですが、中には後悔している点を書いている人もいます。

希望を取り入れて建てたはずの新築住宅で、一体どのような点を後悔しているのか、これから建てる人は、参考にしてみてください。

新築ブログに書かれる後悔したこととは

念願かなって新築の戸建てを建てたはずが、なぜか新築ブログに後悔が書かれているというのを見たことはありませんか?

「新築なのに、一体何を後悔するのだろう」と気になりますね。

そこで、どのような後悔が多いのかをご紹介します。

【新築での後悔】

①立地に後悔

結婚して、早い時期に新築した人に多い後悔です。

まだ子どもがいなかったという夫婦の場合、新築した自宅の近くに小児科がなかったり、幼稚園や保育園、小学校が遠かったりという場合もあるようです。

その時の家族構成だけで考えると、後悔するケースが多いことが分かります。

②ハウスメーカー選びに後悔

設計の話が進むにつれて、あれができない、これもできないというハウスメーカーの社内規定に触れてしまって計画を変更した人もいます。

自分の都合で計画を変更するのなら仕方がない気もしますが、ハウスメーカー側の都合だとなかなか納得しにくいですね。

③間取りに後悔

住宅展示場の大きな家を見て、間取りを決めてしまうというのも失敗しやすいパターンです。

なぜなら、住宅展示場は敷地が一般的な住宅よりも広いことが多く、建物自体も一般的な個人の住宅よりも大きく、特別仕様になっていることもあるからです。

④金額に後悔

こだわりたい気持ちも分かりますが、度を過ぎたこだわりは予算オーバーのもとになってしまいます。

夢いっぱいの新築住宅を手に入れても、住宅ローンの返済のために我慢を続ける生活になってしまうのは嫌ですよね。

それから、建物で予算を使いすぎてしまうと外構にお金を回せなくなってしまいます。

立派な建物なのに外構は泥のまま、という事態を招かないためにも十分に注意しましょう。

次の章では、それぞれの後悔についてもう少し詳しく見ていきます。

新築ブログに書かれている後悔したこと①立地

一見すると日当たりが良く、商業施設も近く、とても便利そうに見えた土地を相場の価格で購入したら、最初は「かなりお得な買い物をした」と思う人が多くいます。

しかし、「本当にその土地はお得だったのか」ということが次第に判明してきます。

例えば、第一種低層住居専用地域かどうかを確認していなかった場合にありがちな後悔です。

新築ブログでもよく見かける後悔ですね。

土地の用途は、12種類あり、住宅や共同住宅、寄宿舎や下宿を作れる地域と作れない地域は以下の様に分類されています。

【住居向けの地域】

住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿を建てられる

・第一種低層住居専用地域

・第二種低層住居専用地域

・第一種中高層住居専用地域

・第二種中高層住居専用地域

・第一種住居地域

・第二種住居地域

・準住居地域

・近隣商業地域

・商業地域

・準工業地域

・工業地域

【住居向け以外の地域】

住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿を建てられない

・工業専用地域

上記の中で、住宅専用の用途地域は以下のものです。

・第一種低層住居専用地域

・第二種低層住居専用地域

・第一種中高層住居専用地域

・第二種中高層住居専用地域

・第一種住居地域

・第二種住居地域

ただし、どの用途地域でも快適に生活できるかというとそういうわけではありません。

個人で自宅を新築するのであれば、第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域のいずれかが暮らしやすいと言われています。

住環境や将来の家族構成を考えて、立地条件をよく調べておくと安心ですね。

新築ブログに書かれている後悔したこと②ハウスメーカー選び

住宅展示場のモデルハウスを見て、「自分の好みに合う!」「センスが良い!」「こんな家が欲しかった!」などと、即決してはいけません。

新築ブログでハウスメーカー選びに後悔している人の多くが、住宅展示場のモデルハウスに惹かれた場合が多いと聞きます。

しかし、個人で住宅展示場のような広い敷地にモデルハウスのような大きな家を建てることはあまりありませんよね。

しかも、モデルハウスはオプションが多いです。

モデルハウスを見て決めるのであれば、標準仕様で何がどこまで含まれているのかを確認しましょう。

例えば、「素敵なキッチンだな」と思っていたらフルオプションだった、というのはよくあるケースです。

キッチンや換気扇、カップボードなどをかなり気に入っていたとして、それがすべてオプションだったとしたら、どうでしょうか。

子ども部屋のかわいらしい丸い窓がオプションだったとしたら、どうでしょうか。

新築ブログで後悔の言葉を書いてしまうほど、施主さんのショックはとても大きかったことでしょう。

それから、自分が希望していたことがハウスメーカー側の規定で出来なかった、申し込んだプランではできなかったというのもよくあります。

坪単価の高いプランであれば対応してもらえた内容も、リーズナブルなプランではできなかったというのもよくあります。

しかも、同じような価格のプランでも他のハウスメーカーでなら対応してもらえたことを後で知った場合など、下調べが足りなかったことを後悔してもしきれないですね。

新築ブログに書かれている後悔したこと③間取りに後悔

新築ブログに書かれた後悔には、間取りの失敗例も多く書かれています。

一般的な住宅よりも敷地が広いことが多い住宅展示場で、建物自体も一般的な個人の住宅よりも大きいモデルハウスを見て、間取りを決めることがないようにしましょう。

間取りは、住む家族ごとに最適な広さや部屋数が違いますし、家族構成や使いやすい動線は普段の生活パターンに大きく関係しています。

一般的に「良い」とされているものが、必ずしも自分の暮らしやすい間取りとは限りません。

例えば、一般的にはキッチンとお風呂場の位置関係は一直線が良いと言われていますが、そうではない場合もあります。

他にも、

・深夜に帰宅することが多い家族がいる場合には、玄関やリビングの真上に子ども部屋は避けた方が良い

・日当たりが悪い土地の場合にはリビングは上の階が良い

などが挙げられます。

家族構成と立地条件、周辺の環境、家族の普段の生活パターンをよく考えて間取りを考えてください。

新築ブログに書かれている後悔したこと④金額に後悔

また、「新築の家にこだわり過ぎて予算を大幅にオーバーしてしまって、泣く泣くオプションを諦めた」ということもよくあります。

最初から付けていなかったオプションなら諦めもつきますね。

しかし、新築ブログで後悔を書いている人のお話を読むと、予定していたオプションを諦めた時のショックはかなり大きく感じるようです。

それから、建物にこだわり過ぎて外構に回せるお金が極端に少なくなってしまうと、建物に釣り合わない外構になってしまうこともあるようです。

実際に、新築を建てて後悔している人は、「外構の金額は建物の1割程度の金額を考えておくと良い」とブログに書いていることが多いです。

外構の金額を建物の1割程度にするというのは、意外に思うかもしれませんが、現実的に考えると、その方が後悔が少なくなるかもしれませんね。

例えば、3,000万円の新築住宅なら300万円の外構費がかかると考えると、なかなか大きな金額です。

建物の設計と並行して外構のプランも進めて、お金が底をつくことのないように注意しておきましょう。

新築で後悔しないために

ここまで、新築で家を建てた人のブログに書かれた後悔から、これから自宅を新築する場合に気を付けたいことをまとめてみました。

①土地の調査は十分にする

まず、立地はよく調べ、妥協しないことです。

土地を買ってしまうと、後戻りができなくなります。

本当に気に入る土地であれば構いませんが、何かを無理に我慢すると新築ブログに書かれていたような後悔をする羽目になってしまいます。

②ハウスメーカー選びは妥協しない

それから、ハウスメーカー選びは、可能であればそのハウスメーカーで実際に家を建てて住んでいる人に話を聞いてみましょう。

もし、ハウスメーカーが既に入居している人を紹介してくれない場合には、そのハウスメーカーは契約しない方が賢明です。

通常、入居後の自宅を公開している人はあまりいませんが、ハウスメーカーの営業担当との信頼関係が十分にあれば自宅を見せてくれることもあります。

入居している人を紹介してくれないのは、入居後のサポートに問題があったり、施工中にトラブルがあったりした可能性もあるので注意してください。

③間取りは10年、20年後も見据える

今から数年先までを考えた家では子供の成長に伴って、不自由な箇所が出てくる可能性があります。

できるだけ長い先を考えて、将来のリフォームなども視野に入れられると良いですね。

④金額は抑えめに

後からかかる費用は結構あります。

新築の自宅には新しい家具が欲しくなったり、カーテンを新調したり何かと物入りです。

自宅を新築する際の金額は、あまり背伸びをせずに優先順位を考えて決めていくと良いですよ。

新築ブログの後悔を見てから新居作りを

新築ブログでたくさんの人の後悔を見ると、「自分は同じ目に遭いたくない」と思いますよね。

自宅を新築したいと思ったら、土地を買う前に、まずは新築ブログでの後悔を探してみてください。

きっと、そこには新居を構えるにあたってのさまざまな知恵が隠れています。

事前に知っているだけでも回避できる失敗はたくさんあります。

自慢の新居を建てるために、少し手間はかかりますが、他の人の意見や事例を見ておくことをお勧めします。