生涯の宝物になる新築マイホームを建てるなら、なるべく妥協したくないですよね。
一昔前には個性的だと驚かれたような外観も人気が高まってきています。
外壁と屋根それぞれの色や全体のテイストの中で、たくさんの方に選ばれているものをご紹介します。
失敗しないための選び方についても書いていくので、参考にしてくださいね。
外観のイメージを大きく変える!!人気の色は?
新築マイホームで人気の外観について、まずは「色」に焦点を当ててお伝えしていきます。
色は建物の印象を大きく左右します。
色見本を見ると、似ている色味がいくつかあり、迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、色見本やカタログなどでは良く思える色でも、実際に大きな建物になってみるとイメージと違っていたということがあります。
多く選ばれている人気の色を知って、理想の外観を選ぶ参考にしてください。
近年人気が高い外壁の色は、オフホワイトやホワイト、淡いベージュなどです。
モカや茶色もあたたかみがあって人気が高いですが、「ブロークンホワイト」のように柔らかくて清潔感がある色合いがトレンドだと言えるでしょう。
ちなみに屋根は、黒、グレー、茶色が人気色です。
深みのある緑や青、バーガンディーなども選ばれています。
新築の屋根と壁の色!カラーシミュレーションがおすすめ
新築の外観で、外壁や屋根の人気色を調べると、外観に使われる色が多様化していることも分かります。
外壁は淡い色、屋根は濃いめの色、というイメージにとらわれずに、好みの色味で選んでいるケースもあるようです。
色合いは茶系やモノトーンが多いのですが、全体的に薄い色、または濃い色で統一している建物も見かけるようになりました。
テラコッタの外壁など濃いめの色合いの壁は、以前は少し個性的なようにも感じましたが、今では多くの新築住宅で選ばれています。
しかしながら、屋根と外壁との組み合わせということで考えると、やはり白っぽい外壁と濃い色の屋根というオーソドックスな組み合わせが多いようです。
全体的なトーンとしては、周囲の景観に馴染みやすいアースカラー、もしくはクールでおしゃれなグレー系などが人気です。
エバーグリーンの屋根も真っ白な外壁と合わせると、清潔感や高級感が生まれます。
施工会社でカラーシミュレーションをしてもらったり、トレンドを聞いてみたりすると参考になるでしょう。
モデルルームや、周りに建てられている建物で心惹かれる外観があれば写真を撮っておいて、それを見せながら相談するのもおすすめです。
新築の外観の色で後悔しないためには
新築の外観の色で失敗しないためには、どんなことに気を付ければ良いのでしょうか。
●サッシや玄関、付帯部と合う色にする
人気がある色にするのも良いですが、サッシ、玄関や付帯部(バルコニーや軒、配管や雨どいなど)とミスマッチにならないようにすることも大切です。
全体を同系色でまとめれば失敗しにくいですし、あえて違う色味にしてメリハリを効かせる方法もあります。
濃い色の屋根と同じ色の付帯部にしてアクセントにしつつ、ちぐはぐにならないように全体の統一感を意識することもおすすめです。
基本的には、外観に使う色は3色以下にする場合が多いでしょう。
●サンプルだけを見て決めない
狭い範囲の色見本で見た色合いと、建物として完成した際の色合いは違って見えることが多々あります。
それを面積効果と言いますが、面積が広くなるほど明るい色はより明るく、濃い色はより濃く見えるので注意が必要です。
また、太陽光に当たったり、影になったりすると色の見え方は変わってきますから、実際に建っている住宅を見て決めるほうが良いでしょう。
サンプルで判断するなら、A4サイズ以上のもので、朝と昼、夜に屋外で見てみることもできます。
●周囲の建物をチェック
周囲の住宅から浮いてしまう外観にすると、近寄りがたい家になってしまう場合があります。
その逆に、あまりにも調和しすぎている外観にして、個性を表現できなかったと後悔するケースもあるかもしれません。
遠目から見た時に、ひとつの景色としてどのように見えるのか意識したうえで、色選びをしてみてはいかがでしょうか。
新築のおしゃれな外観!シンプルモダン・和モダンが人気
それでは次に、新築の外観で人気のデザインについてお伝えしていきましょう。
おしゃれな家に住みたいと考えている方から注目されているのが、シンプルモダンな形です。
箱のように見える平らな陸屋根、屋根が一方に傾斜している片流れ屋根など、直線的でスッキリとして見えるモダンなデザインに惹かれる方が多いようです。
古い家と差別化をはかれるのにもかかわらず、主張しすぎない洗練されたデザイン。
シンプルモダンな家は、軽やかな印象でメンテナンスしやすく、耐震性が高い建物にしやすいのもメリットと言えるでしょう。
モノトーンカラー、ガラスや金属と天然素材との組み合わせ、小さめでバランスを計算しつくされた窓など、こだわって設計された住宅に人気が集まっています。
シンプルモダンに「和」の要素を組み合わせ「和モダン」にした外観も、落ち着きと趣を感じさせるので人気です。
どんなテイストを選ぶ?庇や軒の効果を確認
「シンプルモダン」や「和モダン」だけでなく、西洋風の家も依然として人気があります。
北欧風、フレンチ、アーリーアメリカンなどさまざまなテイストがありますが、やはり現代的な要素を取り入れる方が多く、シャープで利便性の高い家が好まれます。
また、地中海リゾートを思わせる南欧風の家も、かわいらしくて個性的です。
赤系の素焼き瓦、淡いホワイト系の外壁、切妻屋根にロートアイアンの飾り、アクセントにはレンガ柄や石柄。
フレッシュでカジュアルながら、あたたかみのある印象です。
テイストに縛られない「コンテンポラリースタイル」を選び、シックで高級感の高いマイホームを建てている方も多いでしょう。
落ち着いた印象で街並みに溶け込ませることもできますし、ハッと目を惹く格調高い外観にすることもできます。
新築時にテイストを決めるうえで注意しなければいけないのは、デメリット面も把握して選ぶことです。
シンプルモダンな箱型の家で、庇(ひさし)を付けなかったことにより、夏場に暑さを感じやすいということもあります。
軒を出さなかったことにより、雨が窓に直接的に当たって音が気になったり、窓の劣化が早まることも考えられます。
見た目だけでなく暮らしやすさも考えて優先順位を付け、理想のマイホームを手に入れてください。
外壁の材質それぞれの特徴!人気の窯業系サイディングは
外壁の材質で、メンテナンスのしやすさや機能性は異なりますので、確認しておきましょう。
新築なのに継ぎ目や汚れが目立つように感じられたり、劣化が早いことに気が付いて「失敗した…」と肩を落とすようなことは避けたいものです。
人気の窯業系サイディングは、機能的なのに価格を抑えることができるコスパの良い外壁材で、色とデザインの選択肢が多く、理想の外観にしやすい外壁材です。
しかしながら、メンテナンスには手間と費用がかかります。
工場で板状に加工した素材をつなぎ合わせるため、継ぎ目ができやすく、補修費用や塗装費用がかかります。
窯業系サイディングより高い金属系サイディングは、スタイリッシュで軽く耐震性が高いですが、キズやへこみができやすく、継ぎ目のメンテナンスも必要です。
一方、タイルは初期費用はかかりますが、耐久性がきわめて高く、色落ちしにくい外壁材です。
近年では減ってきているモルタルは手作業で塗り上げるので職人の腕次第になりますが、独特の味わい深さがありますね。
断熱性や耐火性に優れたALCは、水に弱いのが難点です。
マイホームの外観で人気の色やデザイン
新築マイホームで多くの方に選ばれている色は、外壁ならオフホワイトやホワイト、ベージュ、グレーなど淡い色です。
また、屋根ならブラックやブラウンなど濃い色が人気です。
シンプルモダンな箱型にして、屋根と外壁を同じ色にするのもスタイリッシュです。
家の形はシンプル、北欧風、南欧風、コンテンポラリーなど、いろいろなテイストがありますが、周囲と調和するように気を配る方が多いでしょう。
材質やデザインのデメリット面もよく調べて、特別なマイホームを建ててください。