数ある家電製品の中でも、目覚しい進化を遂げているのがテレビです。
テレビは、従来の置き型テレビに加え、壁掛けテレビも生み出されています。
画質にも優れ、新築などに設置すればまるで絵画を飾っているかのようなインテリア性も期待できるでしょう。
今回は、壁掛けテレビのメリットなどについて、際しくご紹介していきます。
新築にもおすすめ!壁掛けテレビのメリット①
まず、壁掛けテレビのメリットを以下でご紹介しましょう。
●地震に備えることができる
地震大国とも呼ばれる日本はもちろん、他の国々の地震による痛ましいニュースも多く目にします。
地震は自然の力による災害のため、完全に被害を防ぐことは難しいでしょう。
しかし、その被害を少しでも抑えるために、何らかの対策を各自行なうことが求められます。
住宅などでできる地震対策としては、家具の転倒を防ぐグッズを設置したりすることが挙げられます。
もちろんそれも立派な地震対策ですが、意外に見落としがちなのがテレビの地震対策です。
特に昨今普及しているテレビは、より軽量化にも成功し、表立って地震対策が大切なアイテムという認識がないことが多いでしょう。
しかし、テレビの画面部分はガラスなどで作られていることが多く、地震で転倒・破損した際には、その破片の飛び散りなどの懸念もあります。
そのため、地震に備えて置き型テレビではなく壁掛けテレビを設置しようと考える方もいるのです。
特に、新築などの全てにおいてまっさらな状態である場合には、それに影響されてテレビも新しいものに変えようと考えることがあるかもしれません。
その際に、地震に備えて、テレビを壁掛けに変えるという選択肢を持つのも良いでしょう。
次項でも引き続き、壁掛けテレビのメリットをご紹介していきます。
新築にもおすすめ!壁掛けテレビのメリット②
前項でご紹介した、地震に備えることができる以外にも、壁掛けテレビのメリットはまだあります。
●小さな子供が住んでいる場合の安全性
新築を建てる方の中には、小さな子供が家族にいる場合もあります。
小さな子供は無邪気ゆえ、部屋の壁に落書きをしてしまったり、何かと大人から見て困った行動を取ることもありますよね。
そしてテレビは映像が次々に変わったり、色の鮮やかさなど、小さな子供にとっては非常に魅力的なアイテムです。
そのため、食べ物を食べた手でテレビに触れて汚してしまったり、場合によっては揺らすなどしてテレビを転倒させてしまう危険性もあります。
また、転倒した際、その下敷きになってしまうということも考えられるため、テレビの設置は慎重に考える必要があります。
テレビのサイズは大人にとってはそれほど大きく感じないものでも、小さな子供には自分の身体と同じくらいのサイズである場合もあるのです。
しかし、壁掛けテレビであれば、子供の手が届かない高さに設置することで、このような危険を回避することができるでしょう。
●テレビを置く家具が必要ない
住宅では、テレビ台を始め、見やすさを考えて背が低めの家具にテレビを設置することが多いでしょう。
しかし、昨今のテレビは薄型が普及してきたとはいえ、安全性を考えると、ある程度家具の幅も必要になります。
そのため、テレビを置くテレビ台などの家具は、意外に部屋の中で場所を取るものになります。
ところが、壁掛けテレビを設置すれば、それらの家具も当然必要なくなります。
また、その家具がない分、掃除がスムーズに行ないやすいという二重のメリットにもなるでしょう。
新築の壁が台無しに!?壁掛けテレビのデメリット
壁掛けテレビに多くのメリットがあるのはお分かりいただけたことでしょう。
しかし、より納得して設置するにはデメリットと言われる点にも目を向けなければなりません。
では、壁掛けテレビのデメリットとはどのようなことが挙げられるのでしょうか。
置き型テレビはもちろん、壁掛けテレビにも当然電源ケーブルを繋ぐ必要があります。
それだけではなく、ブルーレイレコーダーなどをお持ちの場合、それとテレビを繋ぐケーブルなども必要になります。
置き型テレビであれば、テレビ台などの中にそれらを仕舞ったり、その背後に隠すこともできます。
この場合、ホコリなどが溜まりやすいというデメリットもありますが、目立たないという点はメリットと言えます。
しかし、壁掛けテレビは、それらがむき出しになってしまうのです。
テレビから垂れ下がるだけでなく、白い壁などではその影も結構目立ちます。
新築であれば、新しい壁の綺麗さを半減させてしまうとも言えます。
場合によっては、壁掛けテレビよりも目立つ存在になるかもしれません。
それでは、せっかくの壁掛けテレビのすっきりとした見た目が意味をなさず、台無しになってしまいますよね。
では、どうすればそのケーブル類を目立たなくすることができるのでしょうか。
壁掛けテレビのケーブルを目立たなくする!①便利アイテムの使用
壁掛けテレビから伸びるケーブル類を目立たなくさせるには、次のようなアイテムを使うのがおすすめです。
【サンワサプライ ケーブルカバー(角型・ホワイト・幅33mm) CA-KK33N】
強度の高い両面テープで、取り付けてから時間が経っても壁から剥がれる心配は少ないでしょう。
穴を空けたりする必要がないため、新築などの新しい壁にも躊躇せず取り付けやすいのも魅力です。
それだけでも十分ですが、より頑丈に取り付けたい方にはネジを留める穴がありますので、そこをネジで固定するのも良いでしょう。
また、カラーは白と茶色の2色展開で、壁の色に合わせて選ぶこともできます。
カバーの幅も広く、数本のケーブルがある場合でもしっかりとまとめて仕舞うことができます。
壁掛けテレビのケーブルを目立たなくする!②コンセントの位置
新築などの場合、間取りを決める際などに、コンセントをどこに設置するかも決めます。
現代の生活では、家電製品などが必要不可欠とも言えるため、コンセントの数や位置などは使い勝手を考えて慎重に決めることが望ましいでしょう。
また、コンセントはその位置により、壁掛テレビのケーブル類を目立たなくすることもできます。
その場合、テレビの背後に隠れるような位置にコンセントを設置することになります。
新築などの場合、あらかじめ施工業者に壁掛けテレビの設置を考えている旨を伝えておくと、どのような位置にコンセントを設置したほうが良いかアドバイスをもらうことができるかもしれません。
また、もし新築から年月が経ってから壁掛けテレビを設置する場合、既存のコンセントの位置ではなかなか壁掛けテレビに適さない場合もあるでしょう。
その場合には、コンセントを増設し、希望の位置に壁掛けテレビを設置するという方法もあります。
壁掛けテレビの設置を自分で!お役立ちアイテムをご紹介
壁掛けテレビを設置する場合、一般的には業者に依頼することが多いでしょう。
特に、新築でまだ新しい壁に設置する場合には、自分で設置する際、誤ってテレビを壁にぶつけてしまい、傷をつけてしまうなどの心配もありますよね。
そのため、壁掛けテレビの設置を業者に依頼することは手間などを考えてみても良いことと言えます。
しかし、その際は置き型テレビでは発生しない業者依頼による設置費用がかかることになります。
壁掛けテレビはその魅力から値段が高いものもあり、できれば設置費用は抑えたいと考える方もいるのではないでしょうか。
その場合には、自分で壁掛けテレビを設置することになるでしょう。
そこで、自分で壁掛けテレビを設置する際に役立つアイテムもご紹介していきます。
【TVセッター壁美人 チルト TI200 Mサイズ ブラック/ホワイト】
価格:13,584円(税込・参考価格)
このアイテムの魅力は、なんといってもホッチキスで壁掛けテレビの設置ができてしまうことです。
ホッチキスだけで壁掛けテレビを設置するなど、耐震性に問題はないのかと思う方も多いでしょう。
しかし、このアイテムは震度6の再現テストにおいても高い耐震性が認められています。
また、ホッチキスであれば、素人ゆえの失敗をしてもやり直すことができます。
壁にできるだけ目立つ穴を開けたくない賃貸にもおすすめですね。
このように様々な魅力のあるアイテムですが、一つだけ注意点があります。
このアイテムは、石膏ボード専用に作られたもののため、それ以外の素材の壁には設置できませんので、予めよく確認してください。
新築ではぜひ壁掛けテレビを選択肢の一つに!
壁掛けテレビは、従来の置き型テレビなどと比べるとあまり馴染みのないものかもしれません。
しかし、ご紹介したメリットなどを考えると、新築などで新しいテレビを設置する場合、選択肢の一つとなるのではないでしょうか。
壁掛けテレビはテレビ台などが必要ない分、設置する高さなどを自由に決められるため、子供による事故の防止にもなります。
また、テレビを見る際、床に座るのか椅子に座るのかによっても、適した位置には違いがあります。
設置する際には壁掛けテレビを見るシミュレーションを事前に行なっておくと良いでしょう。