私たちがよく目にするカーテンは、多くの機能が備わったものが販売されています。
また、その機能をより高める効果を期待して、カーテンにリターンを施す場合もあります。
しかし実際には、カーテンに施すリターンはそれほど多くのご家庭で見かけるものではありません。
そのため、ここではカーテンのリターンを詳しくご存知ない方にも、その特徴ややり方などをご紹介していきます。
カーテンの構造
このカーテンがどのような構造でできているのか、実際には詳しくご存知ない方が多いのではないでしょうか。
そこで、ここではカーテンの各構造についてご説明していきましょう。
カーテンレールとカーテンをつなぐ役割があるのが、AフックおよびBフックです。
AフックおよびBフックは、カーテンレールの設置位置などにより、使用方法が変わるのが特徴です。
例えば、レースカーテンとドレープカーテンを壁付きのカーテンレールに設置する場合、Aフックをレースカーテンに、Bフックをダブルカーテンに使用します。
しかし、カーテンレールが天井付きの場合、Bフックは使用せず、Aフックのみをレースカーテンとドレープカーテンに使用する形となります。
それに加え、カーテンレールが一般的なものか、装飾タイプのものかによってもAフックとBフックの使用方法に違いがあります。
また、AフックおよびBフックは、ランナーと動きをともにします。
ランナーがひっかかるようなカーテンレールでは、カーテンの開け閉めが困難になるでしょう。
そのため、ランナーが動きやすいカーテンレールを選ぶことが大切です。
カーテンの構造ではないにしても、カーテンを支える重要な役割があるのがカーテンレールです。
カーテンの開け閉めをスムーズに行うためにも、カーテンレールの選び方にも注意しましょう。
それに加え、カーテンを開けて束ねる際に重要なのが、タッセルです。
ほとんどの場合、カーテンを購入した際にタッセルも付属品として付いてきます。
タッセルは、そのインテリア性の高さにより単体でおしゃれなものも売られています。
束ねるやり方を工夫しなくとも、おしゃれに見えるものが多く売られているため、インテリアのワンポイントとして取り入れてみても良いでしょう。
次項では、カーテンに施すリターンについて見ていきます。
カーテンにリターンを施すことで期待できる効果
カーテンはやり方次第で機能をより高めることができます。
その中でも注目したいのがリターンです。
リターンをカーテンに施すことで、どのような機能を高めることができるのかをご説明しましょう。
まず挙げられるのが、カーテンの遮光性です。
カーテンレールに設置するカーテンは、横から見ると窓との間に隙間ができているのが分かります。
例えば、光の差し込みが少ないような夜でも、車のライトや街灯の光などがその隙間から差し込むことも考えられるでしょう。
リターンをカーテンに施せば、その隙間から光の差し込みを遮断できるという効果が期待できるのです。
また、リターンは窓からの熱の移動を防ぐことにも役立ちます。
それは、結果として省エネにも繋がるものであるため、環境にとっても良いことと言えますね。
それだけでなく、リターンをカーテンに施すことにより、窓との隙間からの視線を遮ることにも役立つでしょう。
特に道路に面している側の窓などは、意外にその隙間から部屋が見えます。
そのため、リターンをカーテンに施し、プライバシーを守ることを心掛けるのも良いでしょう。
次項では、カーテンに施すリターンのやり方をご説明していきます。
リターンの難点?カーテンのもたつきを防ぐやり方
カーテンにリターンを施すには、リターンストップが付属されたカーテンレールを選ぶことが大切です。
リターン専用とも言える種類のカーテンレールのため、設置のやり方も簡単にできるというメリットがあるでしょう。
その際のやり方としては、ドレープカーテンの1番端にあるフックを奥側のリターンストップに設置し、端から2番目のフックを手前側のリターンストップに設置します。
しかし、このやり方ではカーテンがもたついてしまうことが考えられます。
そのため、別のやり方でリターンを施すことが望ましいでしょう。
そのやり方とは、ドレープカーテンの1番端のフックはそのままで、端から2番目のフックを手前側の1番端のランナーに設置するというものです。
その際、ランナーが動かないように、紐などでカーテンレールに固定しておきましょう。
これにより、カーテンのもたつきを防ぐことができますので、気になる方は実践することをおすすめします。
カーテンにリターンを考える際は注意点も把握を
カーテンにリターンを施す場合には、やり方以外にもいくつかの注意点があります。
まず挙げられるのが、リターンをカーテンに施す場合、一般的なカーテンよりも価格が高くなることがあるという点です。
とはいえ、リターンのために必要な生地が多くなるため、この点は致し方ないとも言えるでしょう。
また、選ぶカーテンの生地によっては横に広がりやすくなる場合もあります。
広い部屋などではさほど気にならないカーテンの広がりですが、部屋が狭い場合などは圧迫感を感じることもあります。
カーテンにリターンを施すことは、部屋の快適性に関わるのです。
後悔しないためにも、上記のようなことを把握した上でカーテンにリターンを施すかどうかを決めることも大切です。
カーテンは素材別の洗濯のやり方などに注意
カーテンは、ほとんどのものが家庭で洗えます。
また、家庭でカーテンを洗う際には、品質表示などをよく確認してから行うことが大切です。
カーテンは素材なども様々なため、洗濯機で洗えるのか、手洗いが望ましいのかなど、やり方に注意しましょう。
カーテンは窓に接しているアイテムのため、結露やホコリなどの付着により汚れやすいものです。
リターンを施すと、その部分はさらに窓や壁に接近、あるいは接触するため、なおさらです。
部屋の清潔感を保つためにも、適した方法で定期的に洗濯することは重要と言えます。
次項では、カーテン以外の窓に設置するアイテムについてご説明していきます。
カーテン以外のアイテムも人気!雑な操作のやり方は厳禁
カーテンにリターンを施すか否かに加え、インテリアの多様性などからカーテン以外のアイテムを設置するのも人気です。
特に、窓に設置するアイテムとして注目されているのがブラインドです。
ブラインドの特徴としては、付属の紐やチェーンで微妙な光の差し込み加減を調節することができるという点があります。
木製のものなどもあり、インテリアにこだわりのある方にも人気を集めています。
このように、機能性とインテリア性を併せ持ったブラインドですが、その一方で価格が高い傾向があります。
そのため、カーテンのような立体感は求めず、ブラインドのようなすっきりとした印象を求め、なおかつ価格を抑えたいという方には、ロールスクリーンがおすすめです。
ロールスクリーンの中でも、シングルタイプのものを選べば、より価格を抑えられると言えます。
おすすめの使用方法としては、シングルタイプの場合、カフェカーテンなどと併用すると良いでしょう。
シングルタイプは、単体の使用では日中に差し込む光を遮断してしまいます。
そのため、日中はカフェカーテンをレースカーテンのように使用し、日が沈む時間帯になったらロールスクリーンを閉めるのが効率の良いやり方です。
またブラインドにも言えることですが、紐やチェーンなどを雑に引っ張るようなやり方は避けましょう。
素材を傷めてしまう可能性がありますので、注意してください。
カーテンはリターンの初期投資で部屋の快適性を持続させよう
カーテンを購入する際などに、販売店などからリターンの説明があることがあります。
一般的なカーテンよりも価格が高くなりやすいなどの点もありますが、部屋を長く快適に保つためにも、初期投資として考えてみるのも良いでしょう。
また、リターンはやり方を工夫することで、リターン特有とも言えるカーテンのもたつきを解消することができます。
カーテンなどの窓周りがすっきりしていると、部屋全体も整った印象になりますよね。
よりカーテンと窓との間の隙間を防ぐことにも繋がるため、取り入れてみることをおすすめします。