2LDKの賃貸マンションは、どのような方々が選ぶことが多いのでしょうか。
安定した賃貸経営を目指しているなら、マンションにどんな方が住むのかということや、高評価を受けやすいマンションの特徴について知っておくことをおすすめします。
まずはイメージをふくらませて、目的をしっかり定めていくようにしましょう。
賃貸経営のメリットとは
賃貸経営には空室対策や災害対策、維持費など考えるべきことは多いですが、メリットも多くあります。
ニーズの高いプランで経営できれば長期的に安定した収入が見込めます。
病気やケガで働けなくなった場合にも一定の収入があるなどの理由から、サラリーマンの副業としても選ばれています。
家賃収入は私的年金として考えても価値がありますし、マンションを担保に銀行から融資を受けることも可能です。
1つの賃貸マンションを黒字経営できていれば、2件目や3件目のアパート・マンションを建てたいと考えたときにスムーズに融資審査が通る可能性が高くなるでしょう。
さらに、節税対策としても有効です。
もし赤字経営だったとしても、給与収入から計算される所得税や、住民税の節税につながることがあります。
アパート経営のために必要な費用が家賃収入の総額よりも高く、結果的に赤字になったとしても、青色確定申告を行えば年収が結果的に上がることもあるでしょう。
このように、賃貸経営にはさまざまなメリットがありますので、新設住宅は毎年増加している傾向があります。
つまりライバルが多いということでもありますので、損をしないようにプランを練っておく必要があるでしょう。
それでは、2LDKのマンションはどんな方々が選ぶのか、1LDKや3LDKと比較しながらご説明していきます。
2LDKの賃貸マンションは「誰」に選ばれる?3LDK・1LDKと比較
2LDKの賃貸マンションを選ぶのは、2人~3人のご家族が多いと考えられます。
1人で住むために選ぶ方も中にはいらっしゃいますが、部屋を持て余してしまうと考える場合が多いでしょう。
基本的には新婚のご夫婦か、幼い子供がいるご家族で住むことが多く、中には子育てが終わった老夫婦が住むということもあります。
シェアハウスとして、友人同士で住むケースもあります。
マンション購入という視点から考えれば、独身で収入が安定している方が選ぶことも多いですが、賃貸マンションの2LDKを選ぶのは2人~3人、多くて4人までのファミリー層と考えるのが一般的です。
そして、3LDKになるとさらに部屋数が増えますので、より明確にファミリー層がターゲットになります。
子供が2~3人でも住みやすく、「新築の予定はないけれど豊かな暮らしがしたい」「中学生くらいの子供が勉強に集中できるようにしたい」などのニーズにこたえることができます。
とはいえ、3LDKのマンションは比較的家賃が高くなりますから、「賃貸」というよりはマンション購入の際に選ばれている間取りです。
次に1LDKですが、1人~2人で暮らす場合に選ばれやすい間取りです。
一人暮らしなら、ワンルームや1K、1DKにして家賃が低い物件を選ぶことも多いものですが、広々としたスペースで快適に住みやすい1LDKも人気があります。
基本的なことですが、間取りによってターゲットと考える客層が異なるということを念頭に置いて経営プランを立てるといいかもしれません。
2LDK賃貸マンションのニーズ!アピールポイントになるのは?
2LDKの賃貸マンションは、2~3人、多くても4人くらいで住むことが多いことから、子供を持つことを考えているご夫婦や、小さな子供の子育てをしているご家族に選ばれやすいでしょう。
高齢者の多いのどかな地域にあるよりも、地方都市や労働者の多い地域の方がよりニーズがあると考えられます。
地方なら駐車場は2台分のスペースがあると選ばれやすいと考えられますし、マンションに接している道路の幅が広いかどうかも重要です。
ファミリー層をターゲットとする場合、コンビニよりもスーパーやドラッグストア、大型ショッピングセンターなどが近くにあると主婦目線から好感度が高く、アピールポイントになるでしょう。
一方で、もし大学や専門学校などが近くにあれば、単身者向けのマンションの需要が高くなります。
部屋の間取りから導き出される客層をイメージすることだけではなく、多角的な視点で考えることが大切ですね。
賃貸経営はプランが重要!選ばれる2LDKマンションを考える
それでは、どのような物件が選ばれやすく、長期的に住んでもらえるのかということを考えてみましょう。
賃貸マンション、アパートに住んだことがある方ならお分かりかと思いますが、収納スペースの広さは大切です。
子育て世帯が選ぶことも多い2LDKでは、特に大切な要素になります。
子供が大きくなるにしたがって収納スペースは多ければ多いほど便利、ということになります。
単純に物が増えますし、1部屋を子供部屋として使うようになることも多く、収納スペースが広くて使いやすいマンションは魅力的に見えるでしょう。
部屋ごとに、十分な大きさのクローゼット、予算があればウォークインクローゼットなどを設けることを検討してみるのもいいかもしれません。
また、資産価値という観点から考えると、立地のよいマンションにはやはり人気があります。
どんな賃貸マンションが人気なのか
2LDKという間取りに限ったことではありませんが、日当たりがよかったり、システムキッチン付き賃貸マンションも人気があります。
多くのアパート、マンションは南向きに建てられていますから、そんな中で日当たりの悪いマンションを建てることは不利で、家賃を低く設定するなどの対策が必要になるかもしれません。
南向きで、リビングや居室に明るい日差しを呼び込むことができれば、ぽかぽかと暖かく、カビや湿気といったリスクも低くなります。
日当たりのよいバルコニーやベランダに干した洗濯物は乾きやすいですし、家庭菜園を楽しむこともできます。
次にシステムキッチンですが、グレードが高いほどアピールポイントになります。
キッチンについては、物件情報のお問合せや内覧の際に、機能や見た目についてシビアにチェックして確認してくるケースもあり、重要度が高い場所だと言えるでしょう。
シンクの広さだけでなく、十分な収納スペース、機能的なコンロ、見た目がスッキリとした換気扇なども高評価になります。
防音性も重要な要素!建設業者選びは慎重に
収納スペース、日当たり、キッチンについてご紹介してきましたが、防音性も大切なポイントです。
賃貸にお住まいの方で騒音がストレスになるケースは多く、防音効果の高い壁やドアに魅力を感じる方は多いでしょう。
防音効果の高いマンションにすることで、住民同士の騒音トラブルが発生するリスクも減らすことができます。
また、テレビモニター付きインターホンや、温水洗浄暖房便座付きのトイレ、インターネット完備で回線が早い物件なども人気があります。
上記の事柄は、一人ですべて考えるのではなく、建設業者の提案などを参考にすることが多いと思います。
ですから業者選びも重要になります。
貸主目線で、空室率の低いマンションにするための提案ができているか、人として相性がよく、いろいろなことを相談しやすいかということも成功のカギになるでしょう。
これまでに設計した物件を教えてもらい、どんなことが得意分野なのか見極めることもできます。
アパート経営プランについて相談ができるサポートサイトなどもありますので、活用してみてもいいかもしれません。
不動産投資で失敗しないためには、長期的なプランを考えておく必要があります。
30年~40年後も2LDKの賃貸マンションを収入源とするのか、それとも老朽化しないうちに売却するのか、ということによっても、マンションのプランが変わってきます。
周辺環境を把握して土地活用を成功させよう
2LDKのマンションについて、どのようなニーズがあるのかご説明してきました。
賃貸の場合、2~3人で住むことが多い間取りです。
人数だけでなく、周辺の環境などを考慮して、どのようなターゲット像が考えられるのかイメージを固めていきましょう。
より入居率の高いマンションにするために、不動産会社や建設会社、またはコンサルティング会社などで専門家からアドバイスをもらうのもおすすめです。