家の顔とも言える「表札」は、分譲マンションでもよく掲げられています。
「どうせ表札を出すなら、おしゃれなほうが良い!」という人は多いでしょう。
そこで今回は、分譲マンションの表札事情についてお話ししていきます。
「そもそもマンションで表札は出すべきなのか?」「どうやったら個性を演出できるのか?」といった疑問にも、お答えしていきましょう。
マンションに多い取り付け方!表札の種類一覧
表札の取り付け方には、いくつかの種類があります。
マンションやアパートなどの集合住宅で多く見かけるのは、以下の4パターンです。
【挿し込み式】
いわゆる「スライド方式」になっているタイプです。
最もスタンダードな取り付け方で、左右のどちらか側面から表札を挿し込みます。
【落とし込み式】
表札部分の側面に挿し込み口がない場合は、落とし込み式であることが多いでしょう。
上下にくぼみがあり、押し込むようにして表札を取り付けます。
基本的には、くぼみに余白があるほうから挿し込んでいきます。
【マグネット式】
表札の裏面がマグネットになっているタイプで、ユニット部分にピタッとはまります。
マグネットは表札の中心に付いている仕様が多く、左右どちらかの端を押すと外れる仕組みです。
【立てかけ式】
二本ある柱体のくぼみに表札を挿し込みます。
上記3パターンに比べれば、珍しいタイプであると言えます。
これらはユニットに取り付けるタイプの表札ですが、もともとユニットが設置されていない場合は、剥がすことのできる粘着テープを利用する人もいます。
さまざまな取り付け方がありますから、ご自宅のマンションはどのタイプに当てはまるか確認しておきましょう。
取り付け方を把握した上で、おしゃれな表札選びに取りかかってください。
マンション住まいでも表札は出すべき!?
近年は、防犯意識の高まりからか、玄関に表札を掲げていないケースが増えてきました。
一戸建てではなくマンション住まいの場合、「部屋番号が明確になっているので、そもそも表札を出す意味はないのでは?」と感じる人も多いようです。
たしかに、表札を出していなくても不都合なことは少ないのかもしれません。
マンション名と部屋番号さえわかれば郵便物は届きますし、あえて表札を出さないことで「不審者に名前を把握されてしまう」といった心配もなくなります。
しかしながら、マンション住まいでも表札を出すことによって、災害などの緊急時にメリットがあると言います。
表札を出していれば、周囲の住民から名前を認知してもらえる確率が高まるからです。
「〇〇号室には〇〇という名前の人が住んでいるのか」
このように、マンション住民から名前を覚えてもらうことで、災害が起こったときに安否確認されやすくなります。
もし表札を出していなければ、あなたの存在自体があやふやになってしまうかもしれません。
コミュニティ形成の一環ととらえ、なるべく表札は出しておきましょう。
せっかく表札を掲げると決めたなら、おしゃれなものを選びたいですよね。
そこで次項では、表札の素材について取り上げます。
おしゃれな表札にはどんな素材が使われている?
ここからは、表札の見た目についてお話ししていきます。
隣戸とは違う個性を出したいなら、おしゃれなデザインの表札をオーダーしてみてはいかがでしょうか。
表札のオーダーは、ネットショップでも多く扱われています。
一戸建てだけでなくマンションユニット用の規格もあるので、きっとお好みのデザインが見つかるはずです。
おしゃれで人気が高い表札には、どのような素材が使われているのか見ていきましょう。
●ステンレス
シャープな質感が魅力のステンレスは、スタイリッシュなイメージの表札にぴったりです。
その耐久性は高く、サビにくいのがうれしいポイントでしょう。
●ステンレス+アクリル
ステンレスとアクリルプレートが二層になっている表札も人気です。
立体的なフォルムで、玄関を華やかに演出します。
●ガラス
美しい透け感のあるガラスですが、やや値段が高価になる傾向があります。
加工やアレンジはバリエーション豊かで、高級感を求めている方におすすめします。
●アイアン
アイアン(鉄)なら、文字が浮き出ているようなデザインを可能にします。
英字との相性が良く、今時らしいおしゃれな表札に仕上がるでしょう。
●人工大理石
人工素材でつくられた大理石風の素材を使用しています。
漢字に合わせやすく、落ち着いた雰囲気をお求めであれば、こちらを選んでみてはいかがでしょうか。
表札をおしゃれに!どうやってデザインを決める?
ここでは、表札選びのコツをご紹介していきます。
おしゃれな表札をいくつも眺めていると、どれを選ぼうかと迷ってしまうこともあるでしょう。
そんなときは、まず建物や玄関、共用部分の雰囲気をチェックしてみてください。
もしも、お住いのマンションが洋風な佇まいであれば、表札も洋風なものにするのがおすすめです。
建物全体の印象に合わせることで、ちぐはぐなイメージになってしまうのを防げます。
また、玄関付近のカラーリングにも着目してください。
特に重要なのは、表札のユニット部分が設置されている壁の色合いです。
壁が暗い色なら、表札は明るめの色(ホワイトやベージュなど)に。
壁が明るい色なら、表札は暗めな色(ブラックやダークブラウンなど)にすると、表札が引き立ちます。
こういったポイントを意識しながら、表札選びをしていきましょう。
マンションユニットの表札に個性を出す方法!
ここでは、おしゃれで個性的な表札にするためのアイデアをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
《マンションユニットに戸建て用の表札を設置!》
「同じマンション住民とはかぶらない表札が欲しい!」という人は、戸建て用の表札を設置してみてはいかがでしょうか。
業者によっては、戸建て用の表札をカスタムして取り付けてくれるところもあります。
《表札に季節感を演出していく!》
ハロウィンやクリスマス、お正月など、季節ごとのイベント感を表札周りで演出してみましょう。
剥がしやすいシールやマグネットなどでデコレーションすると、気軽に取り入れられます。
また、表札の金具部分に取り付けられる「ステンレスアクセサリー」などもネットで販売されていますから、気になる人はチェックしてみてください。
おしゃれな表札を設置する前に確認しておきたいこと
最後になりますが、いくつか注意すべき点もありますので、お話しさせていただきます。
いくらおしゃれで個性的な表札を掲げたいとしても、周囲から浮いてしまうような奇抜なデザイン、派手なカラーリングは避けるようにしましょう。
一戸建てにお住まいならまた話は違いますが、「マンションの玄関は共用部分である」という認識を持っておくべきだと言います。
さらに、表札を交換するときには、必ずマンションの管理規約に目を通しておいてください。
マンションによっては、素材やデザインに規則を設けている場合があります。
素材に関しては、「不燃素材を用いること」と定められているケースがあるようで、そういったときには木製表札を掲げることができなくなります。
マナーやモラル、規約を守りながら、表札を選んでいくことも大切です。
マンション住まいでも表札は出しておくのがおすすめ!
今回は、マンションの表札事情についてお話ししてきました。
一戸建てに比べると、やはりそれなりの制限がかかってしまいますが、マンションユニット用の表札はバリエーションが増えています。
おしゃれな表札を掲げると、きっとご近所からの評判も良くなるはずです。
管理規約は守りつつ、こだわりの表札を選んでみてください。