新築マイホームが完成!引き渡し時のお礼はしたほうが良い?

念願のマイホームが完成し、めでたく引き渡しの日を迎えた際に気になるのがハウスメーカーへのお礼です。

「引き渡しの際に挨拶だけでは申し訳ないかな」と感じ、お礼をしたほうが良いかと考えるかもしれません。

それには、どのような形でお礼を伝えるべきか、また相場はどれくらいなのか気になりますよね。

当記事では、新築引き渡し日に適したお礼についての情報をお届けします。

ハウスメーカーではお礼の受け取りは禁止されているところが多い?

新築のマイホームの完成が近づくにつれて、引き渡しの日に、ハウスメーカーの営業担当に何かお礼をしたいと考える方は多いかもしれません。

家が完成するまでには、何度も打ち合わせを重ね、営業担当の方や、設計士、インテリアコーディネーター、大工さんをはじめするさまざまな専門業者の方達にお世話になります。

地鎮祭や上棟式でも、お礼として金一封やお酒などを渡す施主もいます。

これらに決まりはありませんが、マイホームは一生のうちの大きな買い物のため、良い家を作ってもらいたいという気持ちもあり、お礼に力が入ってしまうという方もいるようです。

しかし、ハウスメーカーによっては、お礼を受け取ることを禁止している場合があります。

これは、ハウスメーカーそれぞれの規定となっているので一概には言えません。

よくあるケースをご紹介します。

●現金や商品券などの金銭は受け取れないが、菓子折りや日用品は受けとれる

●営業担当が個人的に受け取ることはできないが、会社全体への差し入れは可能である

●謝礼不要を強く掲げているため一切受け取れない

このように、会社の方針によってさまざまなので、事前にそれとなく営業担当に確認しておくと良いでしょう。

そして、あまりに過剰なお礼は、先方の負担となる場合もあるため控えておいた方が無難です。

実際に新築の引き渡し日にお礼をしたケース

引き渡し日に、「満足のいく新築マイホームが完成したことへの感謝の気持ちを示したい」という思いから、お礼をしている施主も多くいます。

やはりお礼をするタイミングは、引き渡し日がふさわしいという声が多いようです。

ここでいくつかの例をご紹介します。

●引き渡し日が暑い時期だったので、ビールを一箱

●女性にも喜ばれるように、アイスティーと焼き菓子の詰め合わせ

●感謝の手紙

●商品券

●花束

●出世魚であるブリ

お礼の品としては、上記のようなパターンがあるようです。

ハウスメーカーが、「お礼や謝礼は必要ありません」と伝えてくれていても、気持ちを示したいという施主の気持ちも理解できます。

おすすめは、長く残らない物を渡すことで、これが一番無難であるといえるでしょう。

それには、飲み物や菓子折りが適しているといえます。

または、後日夕食などに招待してご馳走をするという粋な計らいをしたという方もいます。

他にも、6か月後には点検が控えているので、その時にお礼を渡すという方もいます。

新築の引き渡し日はどのよう感じなのか

新築の引き渡しの日は、どのような流れであるのか把握しておきましょう。

まずは、引き渡しの2週間くらい前に、施主が立ち会いのもと内覧会を行います。

ここで、工事ミスや不具合がないかの確認を行います。

最近では、この内覧会をしないハウスメーカーもあるので、最初に確認しておくと良いでしょう。

問題がなければ、予定通りに引き渡しが執り行われます。

まずは、給湯器や床暖房などの設備説明があり、その説明が完了すると書類の確認となります。

ここでは、登記関係書類や建築確認関係書類など需要な書類を渡されますので、大事なポイントを見逃してしまわないように気をつけましょう。

最後に鍵を渡されたら引き渡しが完了となります。

お礼を用意しているのであれば、このタイミングで渡すのが良いでしょう。

新築の引き渡しのお礼の相場とは

こちらは、正解や決まったルールはないため、実際のハウスメーカーで営業担当をしている方の声を参考にお伝えします。

新築の引き渡し時のお礼で受け取る品の相場は以下の通りです。

●商品券:5000~20000円前後

●菓子折り:2000~10000円前後

商品券の場合は、個人に渡すケースが多いですが、菓子折りの場合は「みなさんで召し上がってください」と言って渡すことができるため、個別包装のものが喜ばれます。

また、お祝い封筒に包んだとしても現金を直接渡すのはNGとされています。

商品券以外にも、ビール券やクオカードやグルメ券などもありますので、選択肢の一つに取り入れてみてください。

また、担当者に子供がいる場合は、図書カードを渡すというのも喜ばれるでしょう。

菓子折り程度のお礼は、9割方の営業担当が受け取っているようです。

建売でも引き渡し時にお礼は必要なのか

新築の建売住宅を購入した際の引き渡しの時のお礼はどうでしょうか。

建売住宅の場合、打ち合わせをすることもないため、ハウスメーカーの人との関わりは、営業担当と現場監督くらいです。

地鎮祭も上棟式も済ませてからの契約の場合、お礼や差し入れなどもしていないため、引き渡しの際のお礼について、少し多めに渡した方が良いのではないかと考えてしまう方もいるでしょう。

もしくは、そこまで親密に関わってきていないこともあり、割り切って「お礼はしなくても良いのは?」と考える方もいるようです。

どちらにしても、正解はありませんが、基本的には感謝の気持ちを伝えることがお礼であるため、無理をする必要はありません。

特別、品物を準備しなくても、言葉で感謝を述べるだけでも良いのです。

営業マンの実際の声

施主としては、感謝の気持ちを表したいとお礼の品を考えてはいるものの、営業マンとしては実際にお礼についてどのように感じているのか気になりますよね。

渡される側の立場としては、基本的には必要ないとのことですが、施主が気持ちの問題で何かをしたいと思うのであれば、現金以外で負担にならないもであれば受け取りやすいようです。

そして、営業担当に個人的に渡すのであれば、「家族で食べられるお菓子」などがおすすめということです。

また、実際に個人的に頂く物として、営業には欠かせないネクタイや靴下、ハンカチなどが多いようです。

会社の規定では、「お礼は受け取らない」となってはいても、やはり施主からの感謝の気持ちが嬉しいというのは営業マンの本音であるようです。

先にも述べたように、多くの営業担当が引き渡し時に何かしらのお礼を受け取っているため、逆にお礼がない場合は、「何か失礼があったのではないか」と思ってしまうこともあるようです。

もしも、打ち合わせ過程において不満やトラブルがあった場合は、お礼をしないというのも、相手の反省を促すためのマナーの一つかもしれませんね。

ちなみに、最後に営業担当が一番喜ぶお礼をご紹介します。

それは、「新しいお客様を紹介していただけること」です。

営業マンにとって、新規の新築を建てる顧客を獲得できることは、仕事の業績に繋がることなので一番嬉しいお礼であるということです。

新築の引き渡しのお礼は無理のない範囲で

引き渡し時のお礼に関して、施主側の気持ちと営業担当の気持ちをお伝えしました。

基本的には、感謝の気持ちに高額なお金をかける必要ありません。

事務所のみなさんで食べられるようなサイズの菓子折りを渡すくらいで十分でしょう。

双方が負担にならない程度で、気持ちの良いやりとりができるように心がけることが大切です。