マイホームを手に入れようと考え始めたとき、一戸建てとマンションで迷われる方もいるでしょう。
購入するなら一戸建てとマンションのどちらがいいのでしょうか。
それぞれの住み心地や将来性を比較しながら検証していきます。
一戸建てとマンションを住み心地で比較
終の棲家として、一戸建てとマンションのどちらを購入すべきか頭を悩ませている方もいらっしゃることでしょう。
高い買いものですから、できるだけ後悔なくお得に購入したいものです。
しかし、一戸建てとマンションを単純に比較することは難しくもあります。
そこで、住み心地や将来性などからそれぞれを比べてみましょう。
まずは住み心地からです。
●設備
一戸建てでもマンションでも、設備に関しては新築か中古かで条件はかなり違ってきます。
もしも新築であれば、一戸建てもマンションもさほど設備に関して差はありません。
しかし、マンションは集合住宅ですから、自分の住戸だけオール電化にするなどということは難しいでしょう。
●日当たりや眺望
マンションの高層階であれば見晴らしがよく、日当たりも期待できます。
しかし、一戸建ての場合は都市部になるほど隣家との間隔が狭く、立地によって日当たりはかなり左右されます。
ただし、南道路に面している土地であれば、日当たりは期待できます。
これは、マンションにも同様のことが言えます。
●騒音
一戸建ての場合、隣家と接しているわけではないので騒音に悩まされるケースというのはおそらくそうないでしょう。
しかし、マンションの場合は上下左右の住戸から生活音が聞こえてくることもあります。
物件によっては遮音性能が高い床材や壁材が採用されていることもあるようですので、そのような場合は騒音に悩まされる可能性は低くなることでしょう。
一戸建てとマンションを立地や防犯面でも比較
一戸建てとマンションの住み心地に関して、他にも比較できるものがありますので引き続きご説明していきます。
●立地
一般的に、マンションの方が駅や商業施設から近く、一戸建ての方が遠いという傾向があります。
駅や商業施設近くはそもそも土地が少なく、価格が高いことが理由です。
そのため、もしも駅や商業施設の近くを希望しているのであれば、マンションがおすすめと言えるでしょう。
反対に、少しでも落ち着いた環境を望むのであれば、一戸建てが向いていると言えます。
●防犯面
マンションであれば、共有部分に防犯カメラがついていたり、オートロックになっていたりすることも多いです。
そのため、防犯面に優れていると言えるでしょう。
一戸建ての場合で防犯上心配なことがあれば、自分でホームセキュリティの契約をするなどの方法があります。
このように、一戸建てとマンションは簡単に比較することは難しいのです。
ですから、自分の中で優先順位を考えて、一戸建てとマンションを比較することをおすすめします。
次は、一戸建てとマンションの将来性について比較していきましょう。
一戸建てとマンションの将来性の違いとは?
ここでは一戸建てとマンションの将来性を比較します。
●資産価値
一戸建てとマンションを比較する際、資産価値について考えることは避けて通れません。
一戸建てとマンションの大きな違いは、「土地の有無」です。
基本的に建物部分に関しては、経年するごとに資産価値は目減りします。
つまり、マンションの資産価値は減る一方に対し、一戸建ての場合は建物の評価額が目減りしても土地の評価額はゼロにはならないという事実があるのです。
このことから、一戸建ての方が資産価値が高いとも思えますが、実はそうとも言い切れません。
マンションの場合、建物自体の資産価値はなくなっても立地がよければ資産価値を保つこともできるからです。
●耐震性
建物の価値は目減りしていくものの、マンションと一戸建てを比較した場合、コンクリート造のマンションは耐震性に優れていると言われています。
昨今の新築高層マンションでは、高度な免震技術が取り入れられていることも多いです。
建物の耐久性自体も、一戸建てよりマンションの方がいいとされています。
一戸建てとマンションの気になる購入後の費用面での違い
それでは、一戸建てとマンション購入後の費用面について考えていきましょう。
●駐車場
自動車を保有している方には必ず必要な駐車場は、一戸建てであれば敷地内にあることが多く、費用はかかりません。
しかし、マンションの場合は毎月駐車場代が別途かかることが多いです。
●修繕費・維持費
一戸建ての場合、建物に何らかの不具合が生じた場合は自分で業者に依頼し修繕してもらう必要があります。
その不具合もいつ生じるか分からないので、できれば多少なりとも月々積み立てておきたいものです。
マンションは多くの場合、修繕積立金を毎月支払う必要があります。
また、維持管理するための管理費を支払う必要もあります。
これらの費用に関してはマンションごとで設定金額は異なり、将来的に値上がりすることもあります。
案外大きな出費ですので、しっかりとした資金計画が必要となるでしょう。
将来リフォームを検討してるなら一戸建て!
もしも、将来的にリフォームを検討されているということであれば、一戸建てがおすすめです。
マンションでもリフォームできないことはないですが、マンションには勝手にリフォームすることが許されない共有部分があります。
そのことを考えると、圧倒的に一戸建ての方がリフォームしやすいと言えるのです。
ちなみに、マンションでリフォームする場合は、事前に管理組合に許可を取らなくてはならないケースが多いです。
また、構造上、好きなようにリフォームできないこともありますので注意が必要です。
一戸建ては自由にリフォームすることができますが、マンションと同様、構造上できないという場合もあります。
将来的にリフォームを検討されるのであれば、購入前にどのような構造なのかということを下調べすることをおすすめします。
一戸建てとマンションでは将来どちらが売却しやすい?
マイホームを購入後、転勤などの理由から将来的に売却せざるを得ないということもあるかもしれません。
そのことを考えると、一戸建てとマンションではどちらが売却しやすいと言えるのでしょうか。
ケースバイケースではあるのですが、一般的にはマンションの方が売却しやすいと言われています。
特に、駅や商業施設から近い物件であればあるほど、有利な条件で売却できることが多いようです。
しかし、一戸建てでも立地条件によっては購入時より地価が上がり、有利に売却できることもあります。
ただし、一戸建ての売却の際にはマンション売却時にはない問題が発生することもあります。
例えば、隣地所有者との境界のトラブルなどです。
また、敷地まわりの私道の所有者が複数いる場合もトラブルの元です。
将来売却することを考えると、一戸建てでもマンションでも、立地条件にこだわるとよりいいのではないでしょうか。
優先順位をつけて一戸建てとマンションどちらを購入するか決めよう
一戸建てとマンションの住み心地や将来性などの面から双方を比較してきましたが、やはり単純にどちらがいいか、断言することはできません。
設備や立地、防犯面、将来の資産価値や購入後にかかる費用のこともすべて踏まえて比較検討することをおすすめします。
そして、自分がどのようなことを優先したいのかをよく考え、後悔のない選択をするようにしましょう。