申請をスムーズに!マンションの車庫証明の取り方をご紹介

車庫証明は、自分で取ろうとしても、その取り方が分からないという方も多いのではないでしょうか。

また、車庫証明を取るには、それに必要な書類もあり、その取り方も気になるところです。

そこで今回は、マンションの車庫証明に焦点をあて、申請がスムーズに行えるよう、必要な書類や車庫証明自体の取り方についてご説明していきます。

車の入手方法によっても違う!普通自動車の車庫証明の取り方

車庫証明が必要になる場面として、まず挙げられるのが車の購入時です。

この場合、その車の購入先であるディーラーなどの販売店が手続きを行うという取り方が一般的です。

この場合の車庫証明は、新規登録のために取ることになります。

また、車は自分で購入するだけでなく、近親者などから譲り受けることもあるでしょう。

そのような場合、移転登録のために車庫証明を取る必要があるとされていますが、それはその車の保管場所が変更になるかどうかによっても変わってきます。

例えば、車を譲った方と譲り受けた方が親子などの場合、同じ住まいに住んでいることもありますよね。

両者が共に住む住まいの敷地を保管場所としていることが多く、車の保管場所は変更されずそのままであることが多いでしょう。

このような場合、車庫証明を取る必要がないこともあります。

一方、譲り受けた方がマンションなど別の住まいに住んでいる場合には、車の保管場所も変更されるため、変更登録のために車庫証明を取る必要があります。

その場合、車庫証明の取り方を調べるなどして、自分で手続きを行う必要があるでしょう。

車庫証明には保管場所の条件あり!駐車場の遠いマンションは注意

車の保管場所と言えば、戸建てであれば庭などの敷地、マンションであれば駐車場などが挙げられます。

しかし、車庫証明を取る場合、車を保管できるスペースさえあれば良いというわけではないのです。

マンションの車庫証明の取り方をお伝えする前に、保管場所の条件を見ていきましょう。

まず大切なのが、車の使用者の住まいと保管場所までの距離が直線で、「2km以内」であるということが条件です。

マンションは駐車場が併設されている場合も多いですが、家族で住んでいる方などは、それぞれが車を所有していることもあります。

すると、マンションに隣接している駐車場にすべてを駐車することが難しく、マンションから離れた駐車場を保管場所としなければならないことも考えられます。

その場合、駐車場からマンションまでの距離が直線で2km以内であるかどうかをよく確認するようにしてください。

また、あまりないケースと言えますが、マンションから駐車場までの距離が2kmを超えてしまうからといって、マンション付近の他人の敷地などを無断で保管場所とすることは認められません。

車庫証明を取るには、車の保管場所としての使用が認められている場所かどうかも重要な条件です。

それ以外にも、道路から保管場所にスムーズに出入りができ、なおかつ車が保管場所から道路などにはみ出していないか、乗り降りに不便がないかなども重要な車庫証明における保管場所の条件となります。

賃貸マンションの車庫証明に必要な書類とその取り方とは?

ここでは、賃貸マンションの車庫証明を取る際に必要な書類などについてご説明していきます。

まず必要な書類が、保管場所使用承諾証明書です。

賃貸マンションの場合には、貸主に依頼して保管場所使用承諾証明書を取るようにしてください。

それ以外に必要な賃貸マンションの車庫証明における書類などは以下となります。

・自動車保管場所証明申請書
・保管場所標章交付申請書
・車の保管場所の所在図や配置図
・車の使用の本拠が確認できるもの
・代替車両引取り及び引き渡し顛末書
・認印

実印登録しているものは認印に含まれませんので注意してください。

認印は必要ない場合もあるようですが、念のため持参すると安心です。

これらの書類の取り方としては、管轄の警察署に出向いて取りますが、上記の必要書類に関しては、管轄の警察署によって違いがあります。

分譲マンションは賃貸と取り方が違う!保管場所使用承諾証明書

マンションに住む方の中には、賃貸ではなく分譲に住んでいる方もいるでしょう。

分譲マンションの車庫証明を取る際、それに必要な書類は賃貸マンションの場合と同じです。

しかし注意点として、保管場所使用承諾証明書の取り方に違いがあることを念頭に置いておくようにしてください。

述べた通り、賃貸マンションの車庫証明に必要な保管場所使用承諾証明書の取り方は、そのマンションの貸主および不動産会社などに依頼して取ります。

一方の分譲マンションの車庫証明に必要な保管場所使用承諾証明書の取り方は、そのマンションの管理組合に依頼して取るのです。

管理組合の連絡先などは、そのマンションの管理規約などに記載されていますので確認してみましょう。

申請の前に確認!マンションの車庫証明の取り方

ここでは、マンションの車庫証明の取り方を流れに沿ってご説明していきます。

【マンションの車庫証明の取り方】

①マンションの車庫証明に必要な書類を警察署に出向いて取得したら、各書類の記入を行います。

記入の仕方などは、インターネットなどで記入例が紹介されていますので、参考にしてみてください。

②書類の不備がないかなどの確認をしたら、警察署に出向き、準備した書類を提出して申請を行いましょう。

この際の注意点として、車庫証明の申請には手数料が発生します。

その手数料の金額は地域によっても分かれますが、一般的には2,000円前後です。

また、手数料は現金で支払う場合と、手数料分の金額の収入印紙を購入する形を取る場合もありますので、窓口の指示に従って行ってください。

③窓口で書類の記載内容などを確認してもらい、問題がないようであれば納入通知書兼領収書が渡されます。

車庫証明の交付までには約3日~1週間ほどを有しますが、その間に納入通知書兼領収書を紛失しないよう注意してください。

④後日警察署に車庫証明書を取りに出向きます。

保管しておいた納入通知書兼領収書を提出し、標章交付手数料として500円を窓口で支払いましょう。

現金での支払いでなく、標章交付手数料分の収入印紙を購入する形を取る場合もあります。

⑤車庫証明書が交付されます。

その他に、保管場所標章番号通知書と保管場所標章も共に交付されますので、大切に保管するようにしてください。

軽自動車にも車庫証明が必要な例外がある!その取り方とは?

自動車税の安さなどから、軽自動車に乗っている方は多くいらっしゃるでしょう。

昨今では、以前の軽自動車の室内空間の狭さや乗りづらさを覆す、魅力的な車種が次々と販売されていますよね。

特に、マンションなどの集合住宅では、他の住民と駐車場を共にすることが多く、小回りの利く軽自動車は利用価値の高い車種と言えます。

また、一般的に軽自動車に関しては車庫証明を取る必要はないとされていますが、例外もあるため注意が必要です。

所有している軽自動車が書庫証明を取るのが必要かどうかは、管轄の警察署に問い合わせることで確認できます。

また、車庫証明を取る必要がある場合には、普通自動車と同じ取り方で車庫証明を取ります。

警察署に出向いて必要書類を取り、後日申請にまた警察署に出向きましょう。

車庫証明は管轄の警察署へ

自分で車庫証明を取る際には、必要書類などの不備に注意することが大切です。

必要書類は管轄の警察署で一式取ることができますが、紛失や記載ミスなどのないよう注意しましょう。

必要書類はインターネットでダウンロードする取り方もできるため、忙しい方にはおすすめです。

また、警察署は原則として昼休憩を挟んだ午前8:30~午後5:00の、平日のみ窓口での受付を行っています。

混雑している場合や申請に時間がかかることも想定し、時間に余裕をもって出向くようにしてください。