マンションを東京で購入したい!中古と新築はどっちが良い?

マンションに住み替えようと考えたとき、できるだけ良いものを購入したいと思うことでしょう。

特に地価の高い東京でマンションを購入する場合、中古物件と新築物件のどちらを選ぶか迷ってしまいますよね。

より良い住み替えをするためには、中古と新築のメリットデメリットを知る必要があります。

そこで、今回は中古と新築のマンションについて、さまざまな角度から見てみましょう。

東京のマンション事情はどうなっているのか?

まずは、東京のマンション事情について見ていきましょう。

現在、東京の新築マンションの価格は、バブル期以来の高い水準になっています。

東京23区内で見ると、その価格は7,000万円を越えていて、簡単には購入できない状態です。

また、交通の便が良く、人気エリアの物件になると1億円を優に超えていますが、世代に関係なく富裕層の人たちがどんどん購入しているというのですから驚きです。

この新築マンションの高騰は、人手不足で人件費が高くなり、資材なども値上がりしていることが主な原因ですが、それに加えて建設用地の争奪戦が激しくなっていることも挙げられます。

ここまで高騰すると、東京都内で新築のマンションを手に入れるのは相当難しいことが分かります。

新築マンションの高騰は、人手不足の解消が難しいため、今後もこのような高い水準で推移していく可能性があると言われています。

そんななか、人気になっているのが、中古マンションです。

2017年には、中古マンションの成約件数が、約37,000件と過去最高を記録しました。

このように見てみると、やはり価格的には中古マンションの方が購入しやすいようですね。

東京で暮らす!中古マンションのメリットとは?

それでは、東京で暮らす場合の中古マンションのメリットを見ていきましょう。

【新築に比べて安い】

利便性や広さなど、条件が同じような物件であれば、新築よりも当然中古物件の方が価格は安くなります。

目安としては、築11年以上は新築のときの70%、築16年以上になると新築のときの50%ほどになると言われています。

【資産価値が下がりにくい】

新築マンションは、購入した時点で中古物件になるので、価値が2割ほど下がると言われています。

その点、中古マンションでは資産価値があまり下がりません。

特に人気エリアですと、よりその価値は下がりにくくなります。

東京には人気のエリアがたくさんあるので、他の地域より資産価値が下がりにくい物件が選びやすいでしょう。

また、修繕積立をしているマンションでは、定期的に建物の修繕や外壁の掃除を行うので、経年を感じさせません。

【住み心地を事前に確認できる】

中古物件ならではですが、購入前に建物や部屋の内部、眺望や日当たりなどがしっかり確認できるので、購入後の生活がイメージしやすくなります。

また、実際に物件を見ることができるので、購入前に管理状態が分かるのも重要ポイントです。

ポストやゴミ捨て場の管理状況で、住民の生活レベルや管理会社の体制がおおよそつかむことができます。

東京で暮らす!新築マンションのメリットとは?

次は、東京で暮らす場合の新築マンションのメリットについてです。

【諸費用が安い】

新築マンションは、物件そのものの価格は高いですが、それにかかる費用は物件価格の2.5%~5%ほどです。

中古マンションの諸費用は、物件価格の5~8%ほどなので、新築の方が安くなります。

【最新の設備】

新築マンションの場合、当然最新の設備や仕様になっていることが多く、それに合わせて共用スペースの設備も充実しています。

また、セキュリティや防災設備も最新のものが採用されるので、防犯や防災の面でも安心です。

【保証】

通常、中古のマンションの保証は2~3か月ですが、新築マンションの場合は、10年保証が一般的です。

構造上の主要な部分に欠陥が見つかっても、10年保証されていれば安心ですね。

【とにかくすべてが新しい】

新築なので当たり前ですが、すべてが新しいので気持ち良く住めます。

また、そこに住む人誰もが新しく入居するので、コミュニティも新しく、溶け込みやいのもメリットと言えるでしょう。

中古マンションのデメリットとは?

それでは、中古マンションのデメリットを見ていきましょう。

【物件価格】

一般的に中古マンションは安いイメージではありますが、例外もあります。

好立地の中古マンションは、価格が分譲時とあまり変わらないことがあるのです。

また、東京都内の人気のエリアで条件が良いと、むしろ値上がりしていることもあるので、中古マンションがすべて安いわけではありません。

【設備】

中古マンションでは、最新の設備というわけにはいきません。

自分の好みにリフォームやリノベーションをすることはできますが、その分費用がかかります。

後付けできない設備もあるので、事前にチェックすることも必要です。

また、売りに出されている物件からしか選べないので、間取りや階数などが選べません。

【優遇措置】

住宅ローン控除、登録免許税、不動産取得税等の軽減措置などは、既定の条件を満たせば受けられますが、中古なので固定資産税の新築住宅の軽減措置は受けられません。

新築マンションのデメリットとは?

新築マンションは、中古マンションに比べて価格が高いということが最大のデメリットでしょう。

他には、特記するようなデメリットはないようです。

実物が見られないということもデメリットに挙げられますが、ほとんどの物件でマンションギャラリーでイメージ映像を観たり、モデルルームを見学したりすることができます。

また、分譲価格も「日当たりの良い住戸は少し高く」「北向きの住戸は少し安く」など、価格設定にも工夫がされています。

このように「至れり尽くせり」のサービスがついているので、「はじめてマンション購入する方」や「これから東京暮らしをはじめる方」などには、交渉することなく、安心して購入できる新築マンションがおすすめです。

新築マンションの価格が高いのは、このようなマンションギャラリーやモデルルーム、パンフレットなどの情報にお金を支払っていると考えてください。

中古と新築!東京のマンション選びのポイントは「探し方」

これまで、中古と新築のメリットとデメリットについてお話してきました。

しかし、東京でマンションを購入するときの大きなポイントは、「探し方」という意見があります。

たとえば、「限られたエリア内や自分がよく知っているエリアで探したい」という人は、中古マンション向きです。

中古マンションはすでに建物としてあり、数も多いので、自分が住みたい沿線や街で探すと条件に合うマンションが見つかりやすいです。

また、中古マンションは、地元の不動産会社がたくさんの情報を持っている場合が多いので、自分が住みたいエリアの不動産会社で探すと、掘り出し物に当たることがあります。

一方、「広域エリアや自分が知らないエリアで探したい」人は、新築マンションが向いています。

住む街ではなく、「通勤30分圏内」などの条件で、マンションを探す場合は、ある程度エリアを広げて探すことをおすすめします。

駅に近いマンションは新築の場合が多いので、エリアを限定しなければ条件の合うものが探せるでしょう。

また、新築であれば、中古と違って間取りや階数もある程度選ぶことができます。

現物を見ることはできませんが、前述したようにマンションギャラリーなどでたくさんの情報を得ることはできるので、知らない土地であっても安心です。

ライフスタイルに合わせてマンションを選ぼう

中古マンションと新築マンションのメリットとデメリットをご紹介してきました。

マンションを購入するときに「どっちが得か?」という話になりますが、どちらかが圧倒的に得であれば、これほどさまざまな意見は出ないとも言えます。

つまり、中古も新築も一長一短があり、見方によって違うということです。

それぞれのメリットデメリットを知り、自分のライフスタイルに合わせてマンションを選んでください。