東京で憧れのマンションを購入しようと考えたときに、さまざまな問題をクリアしていかなければなりません。
通勤・通学エリアかどうか、ローン返済の見込みについて妥当な金額かどうか、また新築か中古でどちらを選ぶかということも、大きな問題になってきます。
しかし、新築となると価格も気になるところでしょう。
この記事では、年収500万円台を基準に、購入可能な新築マンションについてご紹介します。
東京で新築マンションを買う時に確認しておくこと
東京で新築マンションを探す場合、まず気になるのが価格の問題ではないでしょうか。
マンションを購入するということは、この先20年~35年近くのローンを抱えることになります。
しかし、出費はそれだけではありません。
子供がいれば教育費もありますし、自分たちの老後の貯蓄も考えていかなければなりません。
そのため、マンションを選ぶ際には、月々どれほどのローンを抱えていくのか、しっかりと押さえておく必要があります。
また、家族が増える予定があるとすると、部屋の間取りも考えて決めなければなりません。
子供の誕生や、親との同居などが近い将来見込まれるとしたら、子育てしやすい環境であるか、また高齢者でも住みやすい物件であるかどうかなども考慮する必要があります。
さらに、年収と求めるマンションの条件が見合っているかも重要です。
次項では、東京で新築マンションを選ぶ際の注意点を年収500万円台を基準にご説明していきます。
年収にもよる!?東京の新築マンションを選ぶ注意点
ここでは、子育て世代が住みやすい3LDKの新築マンションの価格で見ていきましょう。
年収を基準に、破綻しないマンションの購入金額の目安をご紹介します。
<購入可能価格>
●年収300万円台・・・1935万円
●年収500万円台・・・3283万円
●年収700万円台・・・4147万円
上記を見て分かる通り、年収500万円台の方であれば東京で3200万円前後の新築マンションを購入することは夢ではありません。
人気エリアからは離れてしまいますが、3000万円前後でも新築マンションの物件を探すことは可能です。
また、年収700万円台の方であれば、東京の中でも八王子や江戸川区近辺で4000万円前後の新築マンションを探すのも良いでしょう。
年収300万円台の方は、2000万円前後の新築マンションが適していますが、東京はマンションの価格が高い傾向があるため、それを探すのは難しいと言えます。
そのため、新築にこだわらないという方であれば通勤にも便利な埼玉県大宮市近辺がおすすめです。
東京の新築マンションの相場を知ろう
ここでは、東京の新築マンションの相場を一通り確認してみましょう。
まず、山手線沿線の人気エリアでもある渋谷区の価格が一番高く、1億円を超えています。
その次に高いのが、港区、千代田区となります。
年収500万円台の方が購入可能である目安の3000万円前後の新築マンションが相場であるエリアは、墨田区と足立区です。
下町ということもあり、子供を育てるには住みやすい環境であると言われています。
また、こちらのエリアで見られる間取りは、3DK~3LDKが多くを占めていることから、単身というよりもファミリー向けのマンションが多いこともわかります。
年収500万円台であれば、墨田区や足立区あたりで新築マンションを探してみてはいかがでしょうか。
近い将来、年収が上がる見込みのある方であれば、板橋区や葛飾区あたりまでエリアを広げて探すというのも良いでしょう。
なお、板橋区や葛飾区エリアとなると、新築マンションの相場は4000万円前半となっています。
東京で新築マンションを買う前にはメリットデメリットの把握を
マンションは人生のうちの大きな買い物です。
だからこそ、失敗したくないという思いで物件探しをしていることと思います。
そこで新築マンションに住むメリットをあげてみましょう。
〇購入の際にかかる諸費用が物件価格の5%以内で収まる
〇税金対策として、住宅ローンの控除などを受けられる
〇好みの物件を選ぶことができ、設備のオプションを付けることができる
〇設備関係において、10年間の瑕疵保証制度が受けられる
〇防犯対策のカメラやセキュリティが最新である
〇ご近所付き合いがゼロからのスタートなので馴染みやすい
次に、新築マンションのデメリットをあげてみましょう。
●価格が高い
●消費税がかかる
●完成前に購入することが多いため、実際の眺望や間取りの確認ができない
●望み通りの立地条件ではない場合がある
大きな買い物なだけに、妥協して選びたくないですよね。
地方で同じ広さの新築マンションを探した場合、2000万円前後で購入可能な物件もあります。
万が一、東京で希望の新築マンションの物件に出会えない場合は、少しエリアを広げて地方で探すというのも良いかもしれません。
東京の中古マンションも条件が合えば新築同様おすすめ
それでは、参考までに中古のマンションのメリット・デメリットもチェックしてみましょう。
メリットからお伝えします。
〇新築時に比べて価格が下がっている
〇住宅ローンの控除がある他に、売主が個人の場合は消費税がかからない
〇実際の部屋を見てから決めることができるため、眺望や日当たり、住み心地を確認できる
〇リフォームにお金をかけることができる
次に、中古マンションのデメリットです。
●仲介手数料などがかかる
●新築住宅とみなされないため、固定資産税の軽減措置を受けることができない
●希望通りの間取りに出会えるとは限らない
●引き渡し後の瑕疵保証制度がない
●監視カメラの劣化やオートロックがない場合もある
●建物の築年数によっては経年劣化などが見られる
このように、中古マンションはデメリットだけでなく、メリットも十分にあるので、見方を変えれば東京の希望のエリアで中古マンションを探すというのも手です。
中古マンションであれば、3DKの間取りで、3000万円前後の相場のエリアがぐっと広がります。
板橋区、練馬区、葛飾区、江戸川区、足立区などが対象となります。
中古マンションとはいえ、築年数の浅い物件に出会えるチャンスもあるため一度調べてみるのもおすすめです。
マンション購入時に必要なのは建物価格だけではない!
マンションの購入を考え中の方は、自分の年収に照らし合わせた物件を探すことをおすすめしました。
しかし、購入する際には、諸費用というものがかかります。
支払うのは建物価格だけだけではないことを念頭に置いておきましょう。
その諸費用の中身は、どのようなものがあるのか簡単にご紹介します。
●団体信用生命保険
住宅ローンを借り入れしている本人が、死亡したり、高度障害を負ってしまった際に、本人に代わって住宅ローンの残高を支払ってくれるという保険です。
●保証料
住宅ローンを借り入れしている本人が、失業などによりローンの返済が滞ってしまった際に、本人の代わりに返済をしてくれる保証会社があります。
この仕組みがあるため、住宅ローンを組む際に連帯保証人を必要としません。
しかし、これは借入額が変わるわけではなく保証会社に一時的に借り入れするということになり、返済額は変わりません。
この他に、手続きの際に必要な印紙代や、抵当権設定登記費用や火災保険料などがあります。
マンションを購入するためには、このようなさまざまな手続きを踏むことになります。
それには、その都度費用が発生してくるので、信頼できる不動産会社や管理会社を見つけておくことも重要です。
東京で自分の理想に合った新築マンションを購入するためにも、このような諸費用がかかることも念頭に置いて、無理のない物件を探すことをおすすめします。
マンション選びは慎重に行おう
東京で新築マンションを購入するには、どれくらいの年収が必要であるのかという疑問に対して、年収500万円台という金額を基準に見てみると、エリアによって選びやすい物件が集中していることがわかりました。
新築にこだわらなければ、都心に近いエリアでも探すことができます。
ぜひ、一度、ローンの返済についてシミュレーションをしてみることをおすすめします。