マンションにお住まいの方で、インターネットの速度が遅いとご不満のある方もいらっしゃるかと思います。
インターネットが遅いと、とても生活が不便に感じますよね?
戸建てとマンションでは少し事情が違うので、今回はマンションの場合の原因と対応方法をご紹介します。
回線が遅い原因は、回線に問題がある場合と、お部屋からご自分の機器までに問題がある場合がありますので、それぞれについてご説明します。
インターネットが遅いと感じたら、まずスピードを測ってみよう
インターネットの速度に関して、速い遅いは主観的な場合もあり、具体的にどれくらいのスピードになっているかは、数字のほうが伝わりやすくなります。
そのため、インターネットの速度に関して業者や不動産会社、マンションの管理会社にお話しするときには、数字で伝えてみるといいでしょう。
スピードの測定方法は簡単で、ブラウザから検索してもいいですし、スマートフォンのアプリからでも簡単に測定することができます。
インターネットの速度には、上り下りがあります。
動画などのデータをアップロードするのが上りで、動画をみたりブラウザで通常に閲覧する場合が下りになります。
多くの一般的な人にとっては、下りのほうが重要になります。
回線の速度はbps(bit per second)です。
最大通信速度100Mbpsという言葉を聞くと思いますが、計測するとそこまで全くでていないという場合があります。
あくまでそれは最大通信速度なのです。
目安として20Mbpsから30Mbpsでていれば、通常使用で十分なスピードがでているとされています。
業者の方などへのインターネットのスピードの遅さの説明をするときの目安になり、改善後の確認にもなるので測定して記録しておきましょう。
マンションは戸建てよりインターネットが遅い傾向にある
インターネットに関して、戸建てとマンションではどのような違いがあるのでしょうか。
戸建ては1世帯に対して一本の光ケーブルが引き込まれます。
つまり、一家族で一本のケーブルを使うことができます。
一方、マンションなどの集合住宅の場合は、マンション全体で一本の光ケーブルを使うことになります。
つまり、共有し使用する人が多くなることで、回線が混雑してしまい、遅くなってしまうことがあるのです。
そのため、戸建て住宅よりマンションの方が、インターネットは遅くなる可能性が高いのです。
なお、インターネットを利用する人が多い時間帯というものがあり、一般的には仕事や学校が終わった夜の時間帯に集中します。
お使いのインターネットが遅いと感じるのは一日中でしょうか、それともある特定の決まった時間帯だけでしょうか。
それも原因を突き止めるための要素になりますので、確認してみましょう。
また、たくさんの人が同時に回線を使っても混雑しますが、一人が大量に回線を利用することも回線スピードが低下する原因になりえます。
具体的に言うと、大量のダウンロードなどを行っている人がいる場合などです。
マンションによってインターネットの光回線を繋ぐ方式に違いがある
マンションによって、インターネットの光回線を繋ぐ方式は異なります。
2種類あり、ひとつは光ケーブルが各部屋まで繋がっている光配線方式です。
最近建てられたマンションなどはこの方式が多いようです。
光ケーブルが各部屋まで繋がっている場合、比較的インターネットが速いです。
もうひとつは、VDSL方式です。
この方式は、マンションの共有部分までは光ケーブルが引き込まれており、そこから各部屋までは電話回線を利用して回線が供給されています。
こちらの方式は、前述の光配線方式に比べて速度が遅いです。
なぜこのような方式になっているかというと、VDSL方式は今ある電話回線を利用することができるので回線の引き込みの大掛かりな工事ををしないで済むからです。
そのためマンションの回線方式がVDSLだった場合、そこから光回線に変えてほしいと管理会社にいっても難しい場合が多いと思われます。
もしVDSL方式だった場合は、個別回線が引き込めないかを相談し、無理だった場合は工事不要のモバイルWIFIやWIMAXなどを検討してみましょう。
そちらのほうが速度がでる可能性も十分あります。
インターネットの速度が遅い原因がプロバイダ側にある場合の対処法
プロバイダが原因で回線が混雑し、インターネットの速度が遅い場合があります。
プロバイダの変更をしたくても、マンションによって変更ができる場合とできない場合があるので、管理会社などに確認しましょう。
プロバイダを変更することによって、スピードの改善の他に
・月々の使用料金が安くなる
・キャッシュバックがある
・工事が不要でできる
などのメリットがあるかもしれませんから、比較検討してみてください。
必ずしも有名なプロバイダが速くて、無名なプロバイダが遅いとは言い切れないところもあるので、口コミなども参考にすると良いでしょう。
しかし、マンションや大家側が一括で契約をしている場合、当然変更ができない場合もあります。
やはりまずは、管理会社に確認する必要があります。
マンションの回線は問題ないが機器が原因でインターネットの速度が遅い場合
接続機器が問題で、インターネットの速度が遅くなっていることがあります。
マンションのお部屋までは問題がなく、そこから先で問題になっている場合があるのです。
例えば以下です。
●LANケーブルが問題の場合
LANケーブルがちゃんとささっているか、ケーブルが劣化していないか確認をしましょう。
モデムが問題の場合は、再起動すれば直る場合があります。
モデムはインターネットの業者からの支給になっているので、交換などについてはインターネット業者に連絡してください。
●ルーターが原因で遅い場合
近年は、スマートフォンやノートパソコンなど、無線で使用するケースが多くなっています。
インターネット回線に対してルーターの能力が低いと本来の力を発揮できず、スピードが遅くなってしまう原因になります。
LANケーブルを使って直接接続すると速く、ルーターを使った無線接続の場合に速度の遅さを感じる場合はルータが原因の可能性があります。
その場合は、新しい十分な機能のルーターに変えると速度が速くなるかもしれません。
インターネットの速度が遅い原因がパソコンなど端末側の問題の場合もある
マンションでインターネットが遅い場合、回線や機器の問題ではなく、パソコンなどの端末が問題で速度が遅くなっている可能性があります。
ある端末では速度が速く、他の端末では遅いという場合は、その可能性があります。
端末の問題としては、パソコンのOSやブラウザが最新状態になっていないことなどが考えられます。
更新するのをずっと忘れている、ということはないでしょうか?
また、パソコンのメモリが不足していると遅くなる場合があります。
そういった場合は余計なデーターを消したり、メモリを増設すると改善します。
ウィルスに侵入されていることが原因になることもあります。
ウィルスソフトを入れていない場合は、ウィルスソフトをしっかり入れましょう。
マンションのインターネットが遅いときはまず原因を確認しよう
インターネットの速度が遅いと非常に不便ですよね。
マンションのインターネットの遅さは、回線側の原因と自分側の原因の場合があります。
自分側の原因ならすぐに改善することもあるので、できることはやってみましょう。
回線側が原因の場合は、管理会社や回線会社に改善できないか相談しましょう。
それでも無理な場合はプロバイダの変更や個別回線を引き込む、無線のポケットWIFIやWIMAXなどを導入することを検討してみてもいいかもしれません。