マンション管理人の募集が気になる?業務や応募条件を知ろう

マンションの中でも、特に高層マンションなど大型のものの場合、管理人が在籍していることがあります。

時々マンションの管理人の募集記事などを見かけることがありますが、その業務内容や応募条件などはどういったものなのでしょうか。

今回は、マンションの管理人募集に応募を検討している方に、気になる業務内容や応募条件などを中心にご説明していきます。

入居者募集にも大きく関わる!マンションの管理人業務

マンションの管理人と言っても、その業務内容を詳しくご存じない方も多いことでしょう。

ここではまず、マンションの管理人のおおまかな仕事内容について以下でご説明していきます。

・ロビーなどでの受付業務

マンションでは、そこに住む住民だけでなく来客などの出入りも多くあります。

特に高層マンションなどの場合、ロビーなどで管理人が待機しており、マンションに出入りする方の受付業務を行っていることがあります。

・マンションの各所点検

マンション内外に不審者がいないか、またマンションに何らかの不具合が生じていないかなどを点検する重要な役割があります。

・マンションの掃除

マンションの共有スペースなどをこまめに掃除するのも管理人の仕事です。

また、賃貸マンションの場合、住民が退去した際には新しい入居者を募集する必要があります。

その際にはマンションを一度見学する方がほとんどのため、その方のマンションに対するイメージを良くするためにも掃除は欠かせないと言えます。

募集応募の参考に!マンション管理人の1日のタイムスケジュール

マンションの管理人の業務には様々なものがあるため、一日の時間を効率的に使って業務を遂行することが求められます。

そこで、マンションの管理人がどのようにして一日の業務を遂行しているのか、例を見ていきましょう。

【8:30頃~】

マンションのパトロールを皮切りに業務が始まります。

不審者やマンションの不具合などの有無を確認する重要な時間です。

【9:00頃~】

マンションの掃除を開始します。

この時間帯であればマンション住民は仕事などで出掛けていることが多いため、通行の邪魔などにならず掃除もしやすいと言えます。

マンションの共有スペースなどは意外に広く、丁寧に掃除をするとなると2、3時間かかることもあります。

【12:00頃~】

お昼の休憩を取ります。

昼休憩の1時間が過ぎたら、マンションの庭の手入れを行うことも重要な業務です。

大きな木の枝が伸びている場合などは、脚立などを使って処理しなければならず、意外にも重労働です。

庭の手入れなどは、特に募集記事に記載されていないこともありますので、把握しておくと良いでしょう。

【13:30頃~】

ゴミステーションの掃除を行います。

ゴミステーションに囲いなどが無い場合、カラスや猫などによってゴミが散乱している場合もあります。

ゴミの散乱は、マンションの見た目が悪くなるだけでなく悪臭の原因にもなります。

【14:00頃~】

マンションの点検を開始し、場合により蛍光灯の交換などを行います。

【17:00~18:00】

その日一日のマンションに関する報告書を作成して終了です。

マンションの管理人募集で気になる応募条件

マンションの管理人の業務が、いかに重要であるかお分かり頂けたのではないでしょうか。

そのため、「マンションの管理人になるためには何か特別な学歴や資格などが必要なのでは?」と考える方も多いようです。

しかし、実際にはマンションの管理人になるためには特別な学歴や資格は必要ありません。

マンションの管理に関わる資格として「マンション管理士」などがありますが、それらの取得が求められるのは、あくまでもマンション販売会社の社員など一部の方です。

そのため、マンションの管理人の募集が出ていた際に、応募を検討している方がいたとしても、慌てて資格取得のために専門学校などに通う必要はありません。

それよりも、マンションの管理人として重要視されるものは、その方の人物像です。

マンションには多くの方が住んでいるため、様々なタイプの方とうまくやり取りを行う力が管理人には求められます。

感じが良く、管理人の業務に真摯に取り組む方であれば住民も安心です。

また、マンションでトラブルが起こった際など、多くの経験値を持った方であれば、そのトラブル解決の糸口を早く見つけることができ、マンション住民からの信頼も得られると言えます。

募集に応募する層にも表れている?マンションの管理人の給料

仕事を求める際に気になるポイントとして、収入がどれほど得られるかも重要です。

マンションの管理人の給料は、その方が管理会社などに所属している場合、そこで時給制か月給制かが決められます。

地域などによっても違いが大きいため、必ずしもこの限りではありませんが、一般的に時給制の場合のマンションの管理人の時給額は850円ほど、月給制の場合の月給額は15万円ほどとされます。

これは目立って高収入であるとは言い難い金額です。

また、管理人の給料は勤続年数などによって大きく上がることも望めないことがほとんどでしょう。

そのため、マンションの管理人を募集する広告などを掲載すると、中高年などあまり体に負担をかけない仕事を求める方や、高い給料を望まない方などの応募が多い傾向があります。

マンションの管理人に応募する前に!デメリットも把握しよう

マンションの管理人の業務は、それを通していかに住民が有意義に生活できるようにするかが重要視されます。

そのため、マンションの管理人の募集に応募を検討している方は、住民と管理人の関係性に上下が生まれやすいという点も理解しなければなりません。

マンションでは様々な個性を持った住民が住んでいるため、場合によっては心無い言葉を言われることもあるでしょう。

マンションの管理人は、業務に真摯に取り組んでいる方が多いですが、そのような方を思うと胸の痛む話です。

また、マンションの住民の中には管理人の業務に含まれていないようなことを依頼してくる方がいることも否定できません。

そのような場合、依頼に応えて良いかどうかの判断は所属する管理会社に相談することをおすすめします。

内容によっては、管理人が行うことが適さない場合もありますので、悩んだら助言を求めるのが良いでしょう。

多様な働き方にも合う!マンションの管理人のメリット

前項では、マンションの管理人ならではとも言えるデメリットがあることが分かりました。

では、それを踏まえて今度はメリットを以下で見ていきましょう。

・どのような方も就職しやすい

マンションの管理人の多くは、述べた通り中高年が多いことも特徴です。

それにはマンションの管理人の業務内容が関係しており、あまり体を酷使するようなものがないことが大きな理由でしょう。

中高年の方は、働き盛りと言われる20代~40代にかけては仕事に邁進し、その結果としてそれ以降の年齢に差し掛かると仕事中心の生活から一歩引くことが多いようです。

若い方と比べると、一般企業への就職は募集の時点で中高年が不利になることもあるようですが、、マンションの管理人は逆のことが言えます。

中高年ならではとも言える豊富な経験をアピールすれば、マンションの管理人は就職に結びつきやすいでしょう。

また、若い方であっても体力に自信がない場合などは、マンションの管理人はおすすめと言えます。

・自分の時間を有効に使える

マンションの管理人の業務は、定時で終わることがほとんどのため、夜の時間を有効に使えるというメリットがあります。

夜にはプライベートな時間を楽しむのも良いですし、マンションの管理人業務と掛け持ちで仕事をするのも良いでしょう。

マンションの管理人は真摯に業務に取り組める方が求められる!

マンションの管理人として働くには、目立った学歴や資格などは必要ないことが分かりました。

しかし、管理人の業務によってそのマンションの質も左右されるため、真摯に取り組むことができる人材が求められます。

また、マンションの管理人の業務は、募集記事などには記載されていないような細かな業務が多いのも特徴です。

これからマンションの管理人募集に応募を検討している方などは、それらの点も理解しておきましょう。

それだけでなく、給料面など自分のライフスタイルと比べて合っているかをよく考えることも大切です。